インターネット上では、企業の不正アクセスやクラッキングなどにより、あなたのメールアドレスやパスワードが気づかぬうちに第三者の手に渡っている可能性があります。
この記事では、無料で誰でも使える「Have I Been Pwned?(HIBP)」というサービスを使って、過去の情報漏洩に自分のアカウントが含まれていないかを確認する方法を解説します。
さらに、もし情報が漏洩していた場合の適切な対応手順、フォレンジック調査が必要になる深刻なケースについても詳しく紹介しています。
目次
Have I Been Pwnedとは?
Have I Been Pwned?(HIBP)は、インターネット上で自分のメールアドレスや電話番号が過去の情報漏洩事件に含まれていたかどうかを調べることができる無料サービスです。2013年にオーストラリアのセキュリティ専門家であるトロイ・ハント氏が開発し、現在では世界中の個人・企業が利用しています。
サービスの概要と仕組み
Have I Been Pwnedは、次のようなシンプルな仕組みで動作しています。
- トップページにメールアドレスまたは電話番号を入力。
- 入力された情報を800件以上の過去の漏洩事件と照合。
- 該当があれば「pwned!」、なければ「no pwnage found」と表示。
- 漏洩先のサービス名や流出したデータ種別(パスワード、氏名など)も確認可能。
- 「Notify Me」機能を使えば、将来的に漏洩が発覚した場合に通知を受けられる。
データベースは常に更新されており、2024年時点では100億件以上の漏洩データを保有しています。
「pwned」の意味とは?
「pwned(ポーンド)」は、「owned(支配された)」のタイプミスから生まれたハッカー用語で、「やられた」「乗っ取られた」「侵害された」といった意味合いで使われます。
Have I Been Pwned?を直訳すれば「私はやられたのか?」「自分の情報は漏れているのか?」という意味になります。
Have I Been Pwnedの使い方
利用方法は非常に簡単です。以下の手順に従ってチェックしてみましょう。
- 公式サイトにアクセス。
- 検索ボックスにメールアドレスまたは電話番号を入力。
- 「pwned?」ボタンをクリック。
- 結果が「pwned」または「no pwnage found」と表示される。
利用時の注意点
HIBPは誰でも利用できる便利なサービスですが、以下の点には注意が必要です。
- アダルトサイトなど一部センシティブな漏洩結果は、本人確認(メール認証)後にしか見られません。
- 他人のアドレスも検索できますが、目的外使用や私的監視はプライバシー侵害に該当する恐れがあります。
- 入力ミスがあると正しい検索結果が出ません。正確に入力しましょう。
情報漏洩後の対応とフォレンジック調査の必要性
情報漏洩が見つかったら取るべき対策
「Oh no — pwned!」と表示された場合、過去のデータ漏洩にあなたの情報が含まれていたことを示します。以下のような対応が必要です。
- 該当するアカウントのパスワードを直ちに変更する。
- 他のサービスで同じパスワードを使っていた場合、それらもすべて変更する。
- 多要素認証(MFA)を導入し、セキュリティ強化を図る。
- パスワード管理ツールを活用し、再発防止策を講じる。
フォレンジック調査を検討すべきケース
以下のような兆候がある場合、単なるパスワード変更だけでは不十分で、フォレンジック調査による高度な分析が必要です。
- 複数のアカウントが短期間に連続して不正アクセスされている。
- メールやSNSでなりすまし被害が発生している。
- PCやスマホが異常な動作をしている。
- 社内アカウントや業務システムにまで被害が広がっている。
フォレンジック調査では、感染経路の特定・漏洩データの範囲確認・証拠保全を実施し、必要に応じて警察・弁護士・社内IT部門と連携した対応も可能です。
社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いことを強く認識し、必ず専門会社に相談するようにしましょう。
情報漏洩調査はデジタルデータフォレンジックに相談

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
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(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
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まとめ
Have I Been Pwned?は、誰でも手軽に情報漏洩リスクをチェックできる優れたツールです。
まずはHIBPで自身のメールアドレスや電話番号を確認し、もし漏洩が判明した場合は迅速にパスワード変更や多要素認証の導入を実行しましょう。
また、不正アクセスや情報拡散が確認された場合は、迷わずフォレンジック調査会社に相談し、被害の可視化と再発防止を図ることが重要です。
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