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ランサムウェア復旧業者に依頼すべき理由と初動でやってはいけない行動

ランサムウェアに感染してしまった場合、つい「再起動」や「削除」で何とかしようとしてしまうことがあります。しかし、これらの行動は後の復旧を難しくし、調査や証拠保全を不可能にしてしまう恐れがあります。

初動対応の失敗は、証拠が消失する恐れや、被害の拡大、身代金支払いという悪循環につながる可能性があるため注意が必要です。

そこで本記事では、ランサムウェア感染時に「やってはいけないこと」を徹底的に整理し、復旧業者へ相談すべき理由やタイミングを解説します。

ランサム感染の初動対応・調査・復旧に対応

感染直後に絶対やってはいけない5つの行動

ランサムウェア感染後、被害を拡大させないためには「絶対にやってはいけない行動」を知っておく必要があります。以下の行為は特にリスクが高く、現場でも頻発するミスです。

感染端末を再起動・電源オフする

端末を再起動すると、暗号化プロセスやマルウェアが再起動して再びファイルを破壊する可能性があります。電源断もメモリ上の重要な証拠が失われる可能性があるため避けてください。

ネットワークから切り離さず放置

LANやVPNに接続されたまま放置していると、他の端末や共有サーバーへ感染が広がる恐れがあります。感染が疑われた時点で、ネットワークから切り離すのが原則です。

感染後にバックアップを取る

感染端末のデータをコピーしようとすると、ウイルスがバックアップ領域にまで感染する可能性があります。さらにログや痕跡が上書きされ、証拠保全ができなくなることもあります。

攻撃者に直接連絡する

身代金要求に応じてしまうと、再び標的にされるリスクが高まります。交渉のログも残らず、支払っても復号されないケースもあるため、直接の連絡は厳禁です。

専門家に相談せず独自に対応

「なんとかなるかも」と独自対応を進めると、復旧不能になるリスクが高まります。特に中小企業ではログ管理や証拠保全ができていないケースが多いため、専門家への早期相談が重要です。

ランサム感染時はまず専門調査会社に相談を

対応の遅れや誤操作により証拠が消失する恐れがあります。早期対応こそが復旧・範囲特定・被害抑止の鍵となります。

私たちデジタルデータフォレンジックは、感染経路や暗号化範囲の調査、証拠保全、ログ解析、法的活用可能な報告書作成まで一貫対応します。初動支援は24時間365日体制です。

ランサム感染の初動対応に最短15分で対応

ランサムウェア復旧業者に依頼できること

復旧業者に依頼すると、単なるデータ復元にとどまらず、感染原因の調査・再発防止の提案・報告書作成など多角的な支援を受けられます。とくに法人向けでは以下の対応が可能です。

暗号化ファイルの復元・復号

専用ツールや過去の解析データベースを使い、暗号化されたファイルの復元を試みます。完全な復号が難しくても部分復元やメタデータ抽出が可能な場合もあります。

感染経路の調査・特定

どこからウイルスが入り、どのように広がったのかを時系列で解析します。VPN・メール添付・ゼロデイ脆弱性など複数の経路を確認し、今後の対策に活かせます。

システム全体の安全確認

復旧後の環境でもバックドアや残存マルウェアがないかをチェックします。全体的なセキュリティ診断を兼ねて、二次被害の抑止につながります。

法的活用可能な報告書の作成

被害範囲・対応履歴・技術調査結果などをまとめた報告書は、顧客や取引先への説明、警察提出、保険申請、社内監査にも活用できます。

ランサムウェア感染調査で暗号化の原因と影響範囲を特定する

突然ファイルが開けなくなったり、復号キーの購入を促す文言が表示されるなど、日常業務では想定しにくい異変に直面すると、原因の判断がつかず不安を感じる場面もあるかもしれません。

当社では、ランサムウェア感染調査を通じて、暗号化の発生原因や感染経路、対象データやシステム全体への影響を時系列で可視化します。必要に応じて、警察提出や保険申請に使える第三者性ある報告書として整理し、再発防止まで一貫して支援します。

官公庁・上場企業・法律事務所を含む39,451件以上(期間:2016年9月以降)の実績に基づき、24時間365日体制で初動対応をご案内しています。

暗号化の原因と感染範囲の特定に対応

ランサムウェア復旧業者の費用・期間の相場

ランサムウェア感染後の復旧には、対応の遅れや初動の失敗が重なると、費用と期間の両面で深刻な負担が発生する傾向があります。NPAでは、次のような特徴が明らかになっています。

費用と復旧期間の関係

復旧に長期間を要した組織ほど、1億円規模の高額費用が発生する傾向があります。特に、感染の発見が遅れた場合や、初動で適切なログ保全・拡大防止ができなかった場合、調査・再構築・対外対応などにコストが集中します。

出典:IPA

被害の長期化・高額化傾向(令和6年・NPA調査より)

  • 復旧に1か月以上かかった組織44% → 49% に増加
  • 費用が1,000万円以上かかった組織37% → 50% に増加

令和5年(2023年)と比較して、明らかに被害が「長期化」「高額化」していることが分かります。感染後に適切な封じ込めと調査がなされなければ、復旧は長引き、取引先や監督官庁への対応に追われる状況が発生します。

出典:IPA

早期対応が復旧スピードと費用を左右する

感染から最短で復旧するには、「感染経路の遮断」「暗号化の範囲把握」「バックドアの除去」「ログ保全」といったプロセスを正確に実施する必要があります。

専門業者の関与が早ければ早いほど、証拠の保全状態が良く、調査精度が上がり、結果的に復旧費用も抑えられる傾向にあります。

ランサムウェア復旧業者選定で見るべきポイント

どの業者に依頼するかによって、対応スピード・技術力・復旧精度・報告書の信頼性が大きく変わります。費用だけで判断せず、次の点を比較しましょう。

業者選定の比較ポイント
  • 対応範囲と対応スピード:初動支援・現地対応・報告書対応の有無
  • 調査実績:過去のランサム被害件数、感染経路調査実績
  • 法的証拠対応:報告書が社外提出・保険・裁判に使える品質か
  • 料金体系:成功報酬型/見積前金型/調査と復旧の分離方式など
  • 守秘義務とNDA:社内情報が含まれるため、守秘体制は必須

専門業者に早めに相談するのがリスクを最小化する鍵

感染が判明した時点で、復旧できるかどうかは「初動の判断」によって大きく分かれます。誤って再起動したり、ファイルを触ったり、ウイルス対策ソフトを即時実行するなどの行動が証拠の消失や範囲の拡大を引き起こします。

だからこそ、初期段階での相談こそが、被害の抑止、範囲把握、復旧速度の向上、そして法的・対外的対応に繋がります。私たちDDFでは、初動支援・報告書作成・再発防止までワンストップ対応します。

ランサム感染の初動対応・調査・復旧を一括支援

ランサムウェア復旧の専門業者へ相談する

デジタルデータフォレンジック(DDF)は、官公庁・上場企業・監査法人・法律事務所などからの依頼にも対応してきた調査会社です。

感染経路・暗号化範囲の特定から、証拠保全、データ復旧、フォレンジック報告書の作成、再発防止のご提案まで一括支援しています。初動相談は24時間365日、無料対応です。

サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。

特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説

当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

\最短3分でお問合せ完了!法人様は即日Web打合せOK/

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デジタルデータフォレンジックの強み

デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

累計相談件数39,451件以上のご相談実績

官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~

国内最大規模の最新設備・技術

自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)

24時間365日スピード対応

緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。

ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。

デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

調査の料金・目安について

まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。

【法人様限定】初動対応無料(Web打ち合わせ・電話ヒアリング・現地保全)

❶無料で迅速初動対応

お電話でのご相談、Web打ち合わせ、現地への駆け付け対応を無料で行います(保全は最短2時間で対応可能です。)。

❷いつでも相談できる

365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。

❸お電話一本で駆け付け可能

緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)

よくある質問

調査費用を教えてください。

対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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