フォレンジック調査を依頼する際、「どのくらいの期間がかかるのか?」という点は多くの方が気にされるポイントです。特に社内で対応スケジュールを組む場合や、報告書の提出期限・裁判対応が控えている場合など、調査日数の見積もりは非常に重要になります。
ただし、調査の期間は一律ではありません。対象となる端末の台数やデータ容量、インシデントの複雑さによって大きく変わるため、自己判断での想定はリスクを招く恐れがあります。
そこで本記事では、フォレンジック調査の規模ごとの所要期間の目安を解説し、実際に相談する際に準備しておきたい情報や注意点についても紹介します。
\企業全体・複数端末のフォレンジック調査にも対応/
目次
フォレンジック調査にかかる期間の目安
調査対象の台数や事案の性質によって、必要な期間は大きく変動します。以下は、当社での対応実績に基づくおおよその目安です。
- 単一の端末・簡易調査:数日〜1週間
- 複数端末・中規模調査:2〜4週間程度
- 大規模・複雑調査:1〜3ヶ月以上
単一の端末のみを対象とする場合
比較的単純なインシデントや、PC1台だけを調査対象とするケースでは、必要な証拠保全とログ解析の量も限定されているため、標準で1週間前後、最短では数日で完了することもあります。調査内容が明確で、保全がスムーズに進む場合は短期間での対応が可能です。
複数端末や部署をまたぐ中規模調査
2〜4台の端末や、複数部門にまたがる調査では、証拠の保全対象や分析量も増加します。また、関係者ヒアリングや調査報告書の整備に時間を要するため、調査期間も2〜4週間程度が一般的です。
全社的なインシデント・複雑な事案の場合
企業全体が対象となるようなランサムウェアの被害や内部不正など、調査範囲が広く複雑な事案では、複数フェーズに分けて調査が行われます。初期対応、全体保全、深度分析、報告書化などに段階的な作業が必要となり、1〜3ヶ月以上かかることも珍しくありません。
フォレンジック調査の期間が延びる主な要因
フォレンジック調査では、想定以上に時間がかかるケースもあります。以下のような要素が絡むと、スケジュールが長期化することがあります。
対象データが膨大・端末数が多い
1TBを超えるようなデータ保全や、10台以上の端末が対象となる調査では、物理的なコピー作業や処理時間も多くなります。並行して処理できる体制かどうかも期間に影響します。
事案が複雑で複数経路が絡んでいる
マルウェア感染と内部不正が同時に発生しているようなケースや、複数のサービスをまたぐインシデントでは、調査も多角的に実施されるため、調査工程が増加します。
裁判対応や法的証拠としての精度が求められる
報告書が警察や裁判所への提出を想定するものであれば、法的証拠性を担保するための検証や記録整理が慎重に行われ、時間を要することがあります。
依頼先が混み合っている・対応開始が遅れる
大手業者は相談が集中していることもあり、すぐに着手できない場合もあります。また、インシデント発生から時間が経ってしまうと、ログが消えるなどの要因で調査が難航する可能性もあります。
調査期間を短縮するためにできること
フォレンジック調査の開始前に、以下のような準備をしておくことで、調査期間を短縮できる可能性があります。
対象機器・範囲を明確にする
調査対象とするPCやサーバの台数、OS、ネットワーク構成などを予め把握しておくと、業者側での作業計画がスムーズになります。
- 調査対象となり得る端末やデータ資産をリストアップ
- 保管状況や稼働状況を確認して整理
- ネットワーク構成図やアカウント管理情報を用意
インシデントの時系列を整理しておく
何がいつ起こったのか、時系列が分かるだけで、調査の優先順位や仮説立てが容易になります。
- 異常の発生日時・検知のタイミングをメモしておく
- 関係者や関連部署の対応内容も記録
- 連絡履歴や社内報告書があれば一緒に準備
社内の対応フローを事前に決めておく
調査中に現場判断が求められる場面も多いため、相談窓口や承認者を定めておくと迅速な対応につながります。
- 社内の意思決定者(窓口・承認フロー)を決める
- 緊急時の連絡体制を明文化
- 報告先(経営層、法務部門など)も整理
フォレンジック調査を検討しているなら早期の相談が鍵です
フォレンジック調査は、調査対象の保存状態や事案の性質によって、対応可能な範囲や精度が大きく左右されます。特に、ログやデータが時間の経過とともに消えてしまうと、証拠が失われる恐れが高まるため、早期の相談が重要です。
また、調査期間や費用感を正確に知ることで、社内調整やリスクマネジメントにもつながります。まずは状況を簡単に伝えるだけでも構いません。フォレンジックの専門会社であれば、目的に応じた調査方法や期間の見通しを提示することが可能です。
\調査規模や目的に応じた見積・期間をご案内/
詳しく調べる際はフォレンジック調査の専門家に相談を

サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数39,451件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
24時間365日スピード対応
緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。
ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。
デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
調査の料金・目安について
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。
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❶無料で迅速初動対応
お電話でのご相談、Web打ち合わせ、現地への駆け付け対応を無料で行います(保全は最短2時間で対応可能です。)。
❷いつでも相談できる
365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。
❸お電話一本で駆け付け可能
緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)
よくある質問
対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。
もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。