フォレンジック

ダークウェブで実際に起きた事件について専門家が徹底解説

ダークウェブで流出した企業情報を調査する専門家の手元とPC画面

自社の情報が知らぬ間にダークウェブに掲載されていた、あるいは不審な取引が報告されたという連絡を受けたとき、企業にとっては重大な危機です。以下のようなケースは特に注意が必要です。

  • 社内の個人情報や契約データが外部に漏洩している
  • 取引先や顧客情報が不正に売買されている
  • サーバやVPN機器の設定情報が流出している

こうした事態が発生すると、取引停止や信用失墜、法的責任の追及といった二次被害に直結します。さらに、データは複製・再配布されるため、一度流出すれば回収は極めて困難です。だからこそ、初動対応と原因特定が重要になります。フォレンジック調査を活用すれば、流出経路や被害範囲を特定し、再発防止策を講じることが可能です。本記事では、実際の事件例を踏まえた原因と、被害を最小化するための具体的な対応手順を解説します。

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ダークウェブで発生した主な事件

ダークウェブに企業データが流出する背景には、複数の攻撃手口や不正行為があります。いずれも放置すれば、さらなる情報拡散や二次被害を招きます。以下に代表的な原因を示します。

VPN機器・サーバの脆弱性悪用

セキュリティパッチ未適用や古い機器の使用は、認証情報や設定ファイルの流出を招きます。2020年には国内企業や行政機関でVPN設定ファイルが盗まれ、ダークウェブ上で公開されました。

ランサムウェア攻撃による情報公開

攻撃者が暗号化と同時にデータを窃取し、身代金支払い拒否時にダークウェブで公開します。2024年の健保組合委託先への攻撃では、約1万3,150件の個人情報が公開されました。

仮想通貨流出に伴う不正取引

仮想通貨取引所から盗まれた資産は追跡困難で、ダークウェブで不正売買されます。2018年のNEM事件では約580億円分が流出しました。

内部不正によるデータ持ち出し

退職者や内部関係者が不正アクセス用のID・パスワードを入手し、企業情報を外部に流出させるケースがあります。2025年には生成AI悪用による不正契約・転売事件が発生しました。

ダークウェブ上の違法コンテンツ運営

児童ポルノや違法薬物取引などのサイト運営が摘発され、関与企業や個人の情報が巻き添えで流出することもあります。

海外データセンター経由の不正取引

ダークウェブ向けのサーバ拠点を通じて、麻薬や偽造文書の取引が行われる事例もあります。ドイツでは元NATO施設の摘発が行われました。

ダークウェブ流出被害への対処法

被害発覚後は、迅速な証拠保全と被害範囲特定が重要です。以下の手順を踏むことで、再発防止策の策定と法的対応に備えることができます。

流出データの特定と証拠保全

公開データの正確な特定と完全コピーの確保は、後の法的対応に不可欠です。

証拠保全の手順
  1. ダークウェブ上で該当データを発見次第、アクセス日時・URL・画面キャプチャを記録
  2. ファイルを改ざん不可な形式で保存
  3. 保全データのハッシュ値を計算し、真正性を確保

侵入経路と脆弱性の特定

攻撃経路を特定し、脆弱性を塞ぐことで追加被害を防ぎます。

侵入経路調査手順
  1. サーバ・VPN機器のアクセスログを解析
  2. 疑わしいIPや不正認証試行を抽出
  3. 該当する脆弱性へのパッチ適用

関係者への通知と対応策共有

顧客や取引先への迅速な通知は信頼維持につながります。

通知手順
  1. 影響範囲を明確にしたリスト作成
  2. 公式文書やメールで事実と対応策を通知
  3. 問合せ窓口を設置し対応を一元化

法的手続きと警察への通報

証拠を伴った通報は捜査進展を促進します。

通報手順
  1. 証拠資料を整理
  2. 所轄警察署のサイバー犯罪相談窓口に提出
  3. 法的代理人と連携し必要な訴訟準備

再発防止のセキュリティ強化

同様の攻撃を防ぐため、システム全体を見直します。

セキュリティ強化手順
  1. 多要素認証やアクセス制限の導入
  2. 定期的な脆弱性診断の実施
  3. 従業員へのセキュリティ教育

専門業者による恒久的な監視体制構築

外部の専門機関と連携することで、ダークウェブ上の不正情報監視を継続できます。

監視体制構築手順
  1. 監視対象のキーワードやデータ種別を定義
  2. 専門業者にモニタリングを委託
  3. 定期レポートで状況を共有し改善策を反映

ダークウェブで流出した情報について自社内や個人で確認すると、精確性や法的効力が損なわれる可能性があります。そういった場合は、調査を専門としている企業へ相談することをおすすめします。

弊社は、調査に関する累計相談件数3.9万件越えの実績を誇り、ダークウェブ調査に加え、情報流出の原因を調査するフォレンジック調査まで対応可能なので、再発防止策を考えるためにご協力することが可能です。24時間365日ご相談を無料で受け付けておりますので、まずはご相談ください。

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ダークウェブ調査を専門業者に依頼するメリット

DDF

ダークウェブ調査を行うには高度な技術や専門的な知識・経験が必要になります。早期解決のためにも、デジタル端末を解析する「フォレンジック技術」を応用したダークウェブ調査を依頼することをおすすめします。

ダークウェブ調査を専門業者に依頼するメリットは以下の通りです。

  • 専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる
  • セキュリティの脆弱性を発見し対策できる
  • コストの削減
  • リスク管理できる
  • 法的な観点を考慮できる

メリット①:専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる

フォレンジック調査の専門会社では、高度な技術を持つ専門エンジニアが、正しい手続きでマルウェア感染の有無を調査できます。

また、自社調査だけでは不適切とみなされてしまうケースがありますが、フォレンジックの専門業者と提携することで、調査結果を具体的にまとめた報告書が作成できます。この報告書は公的機関や法廷に提出する資料として活用が可能です。

メリット②:セキュリティの脆弱性を発見し対策できる

フォレンジック調査では、ウイルス感染の経路や被害の程度を明らかにし、現在のセキュリティの脆弱性を発見することで、今後のリスクマネジメントに活かすことができます。

弊社では解析調査や報告書作成に加え、お客様のセキュリティ強化に最適なサポートもご案内しています。

メリット③:コストの削減

自社でのダークウェブ調査には、高度な技術やリソースが必要となりますが、専門家に調査を委託することで、必要なリソースを最適化し、コストを削減することができます。また専門家は効率的な作業フローを確立しており、調査や分析の時間を短縮することができます

メリット④:リスク管理できる

ダークウェブは危険な場所であり、調査を行う際には潜在的なリスクが伴います。一方、サイバーセキュリティの専門家は、セキュリティに関する専門的な判断を下し、情報の取り扱いにおける最高の安全性を確保します。

これにより、リスクを的確に評価し、適切な対策を講じることができます。

メリット⑤:法的な観点を考慮できる

ダークウェブ調査には法的な問題が関わる場合があります。一方、サイバーセキュリティの専門家は、調査を適切に実施し、関連する法律や規制を順守することができます。

ダークウェブ調査会社を選ぶポイント

ダークウェブ調査会社を選ぶポイントは次のとおりです。

ダークウェブ調査会社を選ぶポイント
  • 実績がある
  • スピード対応している
  • セキュリティ体制が整っている
  • 法的証拠となる調査報告書を発行できる
  • データ復旧作業に対応している
  • 費用形態が明確である

実績がある

ダークウェブ調査は、専門的な知識と技術が必要となるため、実績のある会社を選ぶことが大切です。実績の有無は、過去の調査実績や顧客の声などから判断することができます。

スピード対応している

ダークウェブ調査は、早期に調査を開始することが重要です。

なぜなら、情報漏えいなどの被害が拡大する前に、対応を進めることが必要だからです。そのため、スピード対応可能な会社を選ぶことも大切です。

セキュリティ体制が整っている

ダークウェブ調査では、機密情報や個人情報が扱われます。そのため、セキュリティ体制が整っている会社を選ぶことが大切です。セキュリティ体制の有無は、セキュリティ対策に関する情報や、取得しているセキュリティ認証などから判断することができます。

法的証拠となる調査報告書を発行できる

ダークウェブ調査の結果は、法的証拠として利用されることもあります。

そのため、法的証拠となる調査報告書を発行できる会社を選ぶことが大切です。法的証拠となる調査報告書を発行できるかどうかは、調査報告書のフォーマットや記載内容などから判断することができます。

費用形態が明確である

ダークウェブ調査の費用は、調査内容や調査期間などによって異なります。そのため、費用形態が明確な会社を選ぶことが大切です。費用形態が明確かどうかは、見積書の記載内容や、費用の精算方法などから判断することができます。

ダークウェブ調査の費用相場

ダークウェブ調査の費用相場は、調査内容や調査期間などによって異なります。

一般的な相場は次のとおりです。

  • スポット調査(1回限りの調査)の場合:数十万円~数百万円程度
  • 継続監視(定期的に調査を行う)の場合:月額数万円~数百万円程度

スポット調査の場合、調査範囲や調査対象が限定されている場合は、数十万円程度で調査を依頼できることもあります。ただし、調査範囲や調査対象が広範囲にわたる場合、数百万円を超える費用になることもあります。

いじれにせよダークウェブ調査は、専門知識と技術が必要となるため、費用が高額になる傾向にあります。そのため、複数の会社から見積もりを取るなどして、費用を比較検討することが大切です。調査を依頼する際には、下記を踏まえて、費用を検討しておきましょう。

  • 調査内容(調査範囲、調査対象、調査目的)
  • 調査期間
  • 調査会社(実績、セキュリティ体制、サービス内容)

ダークウェブ調査を行う場合、専門業者に相談する

DDFマルウェア・ランサムウェア感染、不正アクセスのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当とエンジニアが対応させていただきます。

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デジタルデータフォレンジックの強み

デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

累計相談件数39,451件以上のご相談実績

官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~

国内最大規模の最新設備・技術

自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)

24時間365日スピード対応

緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。

ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。

デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

よくある質問

調査費用を教えてください。

対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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