フォレンジック

証拠として使える?デジタルフォレンジックの「証拠能力」とは何かを解説

以下のようなトラブルが発生していませんか?

  • 社内の調査で不正アクセスの証拠を押さえたい
  • 裁判用に改ざんされていない証拠を保全したい
  • 調査資料が法的に使えるかどうかが不安

これらのケースでは、「証拠能力」が重要なキーワードとなります。

証拠能力とは、収集したデジタルデータが法廷で有効な証拠として認められるための条件を指します。もし証拠能力が否定されると、せっかく保全したデータが使えなくなる可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

本記事では、デジタルフォレンジックにおける証拠能力の定義や主な判断基準、そして実務で証拠として通用させるための方法について、専門家の視点でわかりやすく解説します。

\当社が納品する調査レポートは法的効力を持つ証拠データとして利用可能/

フォレンジック調査
フォレンジック調査とは何か?対象範囲・調査の流れ・費用感まで解説フォレンジック調査とはデジタル機器を調査・解析し、「法的証拠」に関わる情報を抽出し、インシデントの全容を解明する調査です。本記事はフォレンジック調査の必要性やメリット、調査対象機器・方法・費用・事例・期間等解説しています。フォレンジック調査を行いたい場合は、デジタルデータフォレンジックにご相談ください。累積39,451件以上のご相談実績をもとに、インシデント原因や被害状況などスピーディーに調査します。...

デジタルフォレンジックによる証拠能力の判断基準

デジタルフォレンジックで取得された証拠は、形式的に保全されていても「証拠能力」がなければ裁判で採用されません。以下の4つの基準が主に評価されます。

関連性:証拠が事実とどれだけ関係しているか

証拠能力を認める第一の前提は、その証拠が「立証しようとする事実と密接に関係している」ことです。たとえば、アクセスログが事件発生日時の状況を示している場合、それは有力な証拠となり得ます。

真正性・信頼性:データが改ざんされていないか

保全されたデータが途中で改ざんや削除されていないことが証明できる必要があります。取得時にハッシュ値を生成しているか、読み取り専用機材でコピーしたかといった記録が残されていることが評価されます。

適法性:証拠の取得が法律に則っているか

証拠の取得が違法な手段で行われた場合、証拠能力は原則として否定されます。たとえば本人の同意なしにデバイスへアクセスした場合や、手続き違反があった場合などです。

客観性:第三者が検証可能な状態か

データの解析手順や取得方法が記録されており、第三者が同じ結果を得られる状態であることが重要です。調査主体による恣意的な加工がないことが求められます。

デジタルフォレンジックを活用し証拠能力を確保する方法

証拠能力を確保するには、初動の対応から調査プロセスまでを厳密に管理し、記録を残すことが重要です。以下は実務でよく行われる対処法です。どれも「証拠としての信頼性」を高めるための基本手法であり、実際の裁判で有効とされるためには不可欠なプロセスです。

①フォレンジック専用機器でのイメージ複製とハッシュ取得

データの証拠能力を保つには、元データに一切手を加えず、完全な複製を作成する必要があります。専用機器を用いて、読み取り専用でハードディスクのイメージを取得し、その時点でハッシュ値(データの指紋)を生成することで、後の改ざん有無の検証が可能となります。

②操作ログの記録や調査マニュアルの整備

どの端末にどのような操作を行ったのか、誰が何時に作業したのかを記録することは、調査の透明性を高め、第三者による検証可能性を確保するうえで非常に重要です。あわせて、調査手順を明文化したマニュアルを整備し、属人的な作業を避けることで証拠保全の信頼性が高まります。

③中立的第三者による調査報告書の作成

調査主体が企業内部の場合、利害関係によるバイアスがかかるおそれがあるため、中立的な第三者(フォレンジック専門企業など)による客観的な報告書の作成が求められます。調査経緯や技術的根拠を明記した文書があれば、裁判所でも証拠として認められやすくなります。

証拠能力を確保するには専門業者への相談が最も確実です

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?

当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

\最短3分でお問合せ完了!法人様は即日Web打合せOK/

電話で相談するメールで相談する

デジタルデータフォレンジックの強み

デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

累計相談件数39,451件以上のご相談実績

官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~

国内最大規模の最新設備・技術

自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)

24時間365日スピード対応

緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。

ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。

デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

調査の料金・目安について

まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。

【法人様限定】初動対応無料(Web打ち合わせ・電話ヒアリング・現地保全)

❶無料で迅速初動対応

お電話でのご相談、Web打ち合わせ、現地への駆け付け対応を無料で行います(保全は最短2時間で対応可能です。)。

❷いつでも相談できる

365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。

❸お電話一本で駆け付け可能

緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)

よくある質問

調査費用を教えてください。

対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

電話で相談するメールで相談する
フォームでのお問い合わせはこちら
  • 入力
  • 矢印
  • 送信完了
必 須
任 意
任 意
任 意
必 須
必 須
必 須
必 須
必 須
必 須
簡易アンケートにご協力お願いいたします。(当てはまるものを選択してください) 
 ハッキングや情報漏洩を防止するセキュリティ対策に興味がある
 社内不正の防止・PCの監視システムに興味がある