フォレンジック

クラウド環境を対象としたフォレンジック調査を行う際の対応について解説

クラウドサービスへの不正アクセスに関するフォレンジック調査のイメージ図

下記のような異変が確認された場合、クラウド環境に不正アクセスが発生している可能性があります。

  • クラウドサービスのログを確認したら、見覚えのないIPからのアクセスが記録されていた
  • ストレージ内の一部データが突然消えていた、または改ざんされていた
  • インスタンスが勝手に起動・停止されていた形跡がある

このまま放置すると、機密情報の漏洩や業務停止など重大な被害につながるおそれがあります。
クラウド環境特有のログやスナップショットをもとに、適切な証拠保全と調査を行うには、フォレンジックの専門知識が不可欠です。本記事では、クラウド環境における調査フローや対応手順、事前に行うべき準備などをわかりやすく解説します。

\クラウドサービスのフォレンジック調査も対応可能/

フォレンジック調査
フォレンジック調査とは何か?対象範囲・調査の流れ・費用感まで解説フォレンジック調査とはデジタル機器を調査・解析し、「法的証拠」に関わる情報を抽出し、インシデントの全容を解明する調査です。本記事はフォレンジック調査の必要性やメリット、調査対象機器・方法・費用・事例・期間等解説しています。フォレンジック調査を行いたい場合は、デジタルデータフォレンジックにご相談ください。累積39,451件以上のご相談実績をもとに、インシデント原因や被害状況などスピーディーに調査します。...

クラウド環境下でインシデントが発生する主な原因

クラウドサービスでは利用者が増える一方で、運用ミスや設定不備、攻撃の高度化などにより、不正アクセスや情報漏えいが発生しやすくなっています。以下に、クラウド環境下でインシデントが発生する際の代表的な原因を紹介します。

誤設定による外部公開

クラウドストレージやインスタンスのアクセス権限が「全公開」や「パブリック設定」になっていることで、意図せず第三者に機密情報が閲覧・ダウンロードされてしまうリスクがあります。

アカウント情報の漏洩・使い回し

社員が他のサービスと同一のID・パスワードを利用していると、外部からの漏洩情報を使った攻撃(リスト型攻撃)が成立しやすく、クラウド環境が乗っ取られる危険性があります。

ログ保存の不備による調査遅延

設定次第では、クラウドサービスの操作履歴やAPIアクセス記録が短期間で削除されてしまうケースがあります。これにより、フォレンジック調査時に必要な情報が取得できないリスクがあります。

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フォレンジック調査は、DDF(デジタルデータフォレンジック)までご相談ください。

累計39,451件のご相談実績(※1)があり、他社にはないデータ復旧業者14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※2)フォレンジック技術を駆使してお客様の問題解決をサポートします。

✔不正アクセスの形跡があると報告された
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上記のようなご相談から調査項目/作業内容のご提案、お見積りまでは完全無料。安心してご相談ください。

24時間365日 相談受付

※1 データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)

※2 累計ご相談件数39,451件を突破(期間:2016年9月1日~)

クラウド環境に対してのフォレンジック調査対応手順

クラウド環境でインシデントが発生した場合、早期の対応が調査結果と今後の再発防止に直結します。以下に、実務で用いられる対応ステップをまとめました。

①インシデントの発生状況を正確に把握する

まずはクラウドサービス側で提供されているログやアラート情報をもとに、発生したインシデントの種類と影響範囲を特定することが重要です。

確認手順
  1. 管理コンソールにアクセスして該当時間帯のログを表示
  2. アクセス元IP、操作対象ファイル、アクション内容などを記録
  3. 不審なユーザーIDやAPI呼び出しの有無を確認

②クラウドログとスナップショットの証拠保全を行う

クラウド環境ではデータが動的に変化するため、証拠性を確保するためには、初動時点でのログやスナップショットを取得することが必須です。

証拠保全手順
  1. 該当インスタンスのスナップショットを取得
  2. アクセスログをCSV形式でダウンロード
  3. 保存先を暗号化ストレージとし、保全ログを記録

③調査専用環境でデータ解析を行う

本番環境と分離した専用インスタンス上に保全データを移し、第三者に影響を与えない状態でフォレンジック解析を進めます。

解析環境の構築手順
  1. 新規インスタンスを構築
  2. スナップショットをマウント
  3. 専用ツールで改ざんや不正アクセス痕跡を解析

④削除・改ざんの可能性がある箇所を検証を行う

通常の操作ログだけでは発見できない、削除や暗号化されたファイルについても復元や復号作業を試みます。

検証の流れ
  1. 削除済みファイルの痕跡をスキャン
  2. ファイル復元ソフトを使ってサルベージ作業
  3. 暗号化されていた場合は復号キーの有無を確認

⑤クラウドサービス契約(SLA)の確認を行う

調査対象となる範囲やログの取得権限などは、クラウドサービス契約(SLA)に明記されていることが多く、事前確認が不可欠です。

確認項目
  1. クラウド事業者のデータ保存方針と保管期間
  2. 管理者権限・操作制限に関する規定
  3. 第三者機関へのログ提供の可否

クラウド環境を対象としたフォレンジック調査の専門家に相談する


クラウド環境を対象としたフォレンジック調査には、操作ログが分散されていたり証拠が短期間で消失するリスクがあるため、表面的な確認だけでは原因特定が困難です。対応が遅れることで、被害範囲の拡大や証拠消失といった二次被害が起きる可能性が高まります。特に法的対処や社内説明が必要なケースでは、信頼性の高い証拠の保全が求められます。

>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?

そのためには、クラウド特有の構造やサービス仕様を熟知し、各種ログを正しく解析できる専門的な知識が必要です。自社での対応に不安がある場合は、早期にフォレンジック調査会社へ相談することが推奨されます。

当社では、累計3.9万件以上のご相談実績(算出期間:2016年9月以降)をもとに、クラウド環境における不正アクセスや情報漏洩インシデントに対応してきました。クラウドサービスごとの仕様に合わせたログ解析やデータ保全に対応可能で、証拠性を保った調査報告書の作成まで一貫してご提供しています。

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デジタルデータフォレンジックの強み

デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

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官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
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(※2)集計機関:2017年8月1日~

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自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)

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デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。

調査の料金・目安について

まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
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まずはお気軽にお電話下さい。

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365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。

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緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)

よくある質問

調査費用を教えてください。

対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数39,451件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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