フォレンジック調査におけるログ解析は、インシデントの真相を突き止め、法的に通用する証拠を確保するための重要な工程です。情報漏洩や内部不正、不正アクセスなどの問題が発生した場合、原因を特定し再発を防止するには、正確なログ解析が不可欠です。
本記事では、フォレンジックの専門家が実施するログ解析の標準手順を詳しく解説します。誤った対処で証拠を失う前に、正しい初動対応と専門的な調査の流れを理解し、安心して対応に臨めるようにしましょう。
フォレンジック調査会社ではクラウドサービスごとの仕様に合わせたログ解析やデータ保全に対応可能です。自社での対応に不安がある場合は、早期にフォレンジック調査会社へ相談することが推奨されます。
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フォレンジックにおけるログ解析の手順
社内システムで不審なログインがあった、機密ファイルが外部に送信された痕跡がある、従業員の端末操作履歴が削除されていたなど、こうした状況はすべてフォレンジック調査の対象となります。ここでは、証拠性を担保しつつ、原因特定まで正しく進めるための標準ステップを紹介します。
証拠保全:ログの確実な確保
最初に行うべきは、ログの原本を安全に保全することです。調査対象となるデータが改ざん・消去されないよう、専用ツールでイメージ取得や複製を行い、証拠能力を損なわない形式で保管します。取得手順や保管方法も詳細に記録し、法的証拠としての信頼性を確保します。
収集対象の選定と網羅的なログ収集
操作ログや認証履歴、ネットワークアクセス、メール送信記録など、関係するすべての機器・サービスから必要なログを収集します。WindowsやLinuxサーバはイベントビューアー等を活用し、不正防止の管理下で取得します。クラウドサービスやVPNログの収集も忘れてはなりません。
削除・損傷ログの復元処理
意図的に削除された履歴や破損したログも、専用の復元ツールを使用することで再取得が可能な場合があります。復元処理には時間と専門技術を要するため、調査会社による対応が望まれます。
ログ解析ツールによる分析
集めたログは、専用ツール(例:Splunk、Logstashなど)で時系列に整理され、不審な操作やログイン履歴、アクセス傾向を分析します。ファイル持ち出しの証拠や攻撃経路の特定が、ここで行われます。
報告書の作成
調査結果は、法的証拠力を持たせるため、客観的かつ詳細な報告書にまとめます。調査概要・分析内容・証拠・再発防止の提言などを含み、弁護士や社内の関係部門にも説明できるよう整備します。
このように、ログ解析には専門的な知識と厳密な手順が求められます。操作ログひとつからでも、不正の全体像や漏洩経路を明らかにできる可能性があります。フォレンジックの視点での対応を徹底することで、トラブルの拡大や証拠隠滅のリスクを最小限に抑えることができます。
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トラブルを未然に防ぐにはフォレンジック調査専門業者との連携が不可欠
ログの解析や復元は専門的な知識と設備が求められるため、社内だけで対応するのは困難です。不正の兆候や操作履歴の消失が確認された時点で、フォレンジックの専門会社に相談することで、証拠を失うリスクを最小限に抑え、迅速かつ正確な対応が可能となります。
そのためには、クラウド特有の構造やサービス仕様を熟知し、各種ログを正しく解析できる専門的な知識が必要です。自社での対応に不安がある場合は、早期にフォレンジック調査会社へ相談することが推奨されます。
当社では、累計3.9万件以上のご相談実績(算出期間:2016年9月以降)をもとに、クラウド環境における不正アクセスや情報漏洩インシデントに対応してきました。クラウドサービスごとの仕様に合わせたログ解析やデータ保全に対応可能で、証拠性を保った調査報告書の作成まで一貫してご提供しています。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
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官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
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緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。
ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。
デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
調査の料金・目安について
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まとめ
ログ解析は、フォレンジック調査の中核をなす工程であり、証拠性と正確性を両立させるためには専門知識が欠かせません。被害の全容解明や法的対応を行うためにも、初動でのログ確保や適切なツールによる分析が重要です。社内での対応が難しいと感じたら、まずは専門調査会社へご相談いただくことで、リスクを抑えながら問題解決への最短ルートを進むことができます。
よくある質問
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