家出した本人がスマホを置いていった場合、正確な現在地を掴むことは難しいですが、スマホを調査することで、手がかりや原因を見つけ出せる可能性があります。

しかし、家出先が知られないようにスマホのデータが削除されていたり、機器が故障していることも少なくありません。

この場合、「デジタルフォレンジック」という手法を使うことで、データを調査・解析し、本人の手がかりとなる情報を取り出せる可能性があります。

この記事では、行方不明者のスマホが手元にある場合に、フォレンジック調査が有効な理由を解説しています。

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家出した人物のスマホが手元にある場合、手がかりを見つけられる可能性がある

家出した人物がスマホを持って行かなかった場合、現在地を知ることは難しいですが、端末を調査することで、以下の情報を取り出し、手がかりを掴めることがあります。

位置情報から行動範囲を確認する

スマートフォンには過去に訪れた場所が記録されています。過去の位置情報から行動範囲や生活を推測できるため、何らかの手がかりが掴める可能性がある重要な情報になります。

通信履歴から交友関係を探る

スマートフォンに残された通信履歴や電話履歴などから、交友関係や行動の手がかりがつかめることがあります。

スマホのデータから行動を探る

データには多くの情報が入っています。写真や予約履歴、知人とのやり取りやSNSの書き込みなど、家出した人物の行動を知るための重要な手がかりとなります。

家出した人物のスマホが手元にある場合はフォレンジック調査に依頼する

フォレンジック調査とは、スマホやパソコンといったデジタル機器上のデータを調査し、証拠となるデータを収集する科学的な手法です。調査会社によっては機器が壊れている、データが削除されている場合でも復旧作業を行い、調査・解析を行える場合があります。

家出でスマホを置いていく場合、足取りを知られないように、データが削除されているケースがほとんどです。しかし、復旧やパスワード解除には専門知識と高度な技術が必要なため、ご家族が無理にデータを見ようと端末を操作したり、パスワードを闇雲に入力すると、データが上書きされたり、端末がロックされてしまいデータが完全に失われるリスクがあります。

フォレンジック調査を行うことで、ログなどから新たな手がかりを掴める可能性があります。家出した本人が大事にいたる前に調査を依頼し、情報を確保しましょう。

フォレンジック調査で確認できる内容

フォレンジック調査では、スマホから以下の内容を取り出し、確認することができます。

位置情報データ

端末内に保存されている位置情報のデータを確認することで、過去に訪れた場所やよく行く場所などを推測できる場合があります。

通信記録

通話履歴やメール、SNSなどの通信記録を確認、復元できる場合があります。通信記録からは、家出した人物が最近連絡を取っていた相手や、頻繁にコミュニケーションを取っていた人を特定でき、手がかりを得られる可能性があります。

インターネット利用履歴

検索履歴やブラウザ履歴などのインターネット利用履歴のデータを抽出できます。削除された履歴であっても、部分的に復元できる可能性があり、家出した人物の目的地や行動計画を特定できる場合があります。

削除されたデータの復元

メモ帳や写真、ファイルなど、データ類が削除されている場合でも、フォレンジック調査会社によっては復元できる可能性があります。

接続したWi-Fiの履歴

接続したWi-Fiの履歴をスマホのシステムログから確認できる可能性があります。どのWi-Fiにいつ接続したかを調べ、頻繁に繋がれた場所やどこにいたかを推測することができます。

これらの情報は個人でも収集可能ですが、パスワードが分からない、データが削除されている場合は、フォレンジック調査会社に相談することをおすすめします。

家出した人物のスマホを調査するのに必要な書類

デジタルデータフォレンジックへの依頼を検討している方で、家出した人物のご家族の場合は調査前に下記の書類が必要となります。

• 住民票または戸籍謄本
• 失踪届

無暗に他人のスマホの情報を調査すると、不正アクセス禁止法への抵触や、第三者のプライバシーを侵害したとして、後日訴訟に発展する可能性もあるためです。

調査に必要な書類などについては、電話でもご案内いたします。まずは弊社のアドバイザーまでお気軽にご相談ください。