近年、デジタル遺品に関する相談が増えています。中でも「故人のスマホが開けず、大切な写真や連絡先、財産情報にアクセスできない」と悩むご遺族の声は少なくありません。
スマホロックの解除は難しそうな印象がありますが、実は「自分で確認できる」ケースもあります。業者に相談する前に、まずは自分たちで確認できる範囲を把握しておくことが大切です。
本記事では以下の3点を中心に、スマホロック解除の判断基準と安全な進め方をわかりやすく整理します。
- 自力で解除できる可能性のあるケース
- 専門業者への相談を検討すべき条件
- 法的リスクやトラブルを防ぐための注意点
目次
故人のスマホロックは「自分で解除できる」ケースもある
以下のような条件がそろえば、家族が自力で解除できる場合もあります。まずは次のポイントを確認してください。
- パスコードの手がかり(手帳・メモ・PC・パスワード管理アプリなど)
- 顔認証・指紋認証が生きていないか
- Appleの「管理連絡先」やGoogleの「アカウント無効化マネージャー」が設定されていないか
いずれも「初期化のリスクなく安全に試せる方法」です。まずはこちらから確認するのが現実的です。
なぜ故人のスマホロック解除は難しいのか
スマートフォンは高度なセキュリティ構造で守られており、以下のような理由から、むやみに操作するのは危険です。
スマホの強固なセキュリティ設計
現代のスマホは「本人以外が開けないこと」を前提に設計されています。暗号化技術と生体認証によって、端末の中身は極めて厳重に保護されています。
- パスコードを誤入力するとロック時間が延長、最終的に初期化される仕様
- 端末全体が強力に暗号化されており、正しい復号キーがなければアクセス不可
- 生体認証(指紋・顔)は精度が高く、亡くなった後では認証が通らない場合が多い
- 総当たりや市販ソフトによる解除は現実的ではなく、かえって端末を破損・初期化する危険も
キャリア・メーカー(Apple / Google)の対応と限界
キャリアやメーカーは契約情報やクラウドに関する対応はしてくれますが、物理端末のロック解除には基本的に対応していません。
- Apple:「管理連絡先」が登録されていれば、iCloudデータへのアクセスが可能
- Google:「アカウント無効化マネージャー」により、一部のデータにアクセスできる可能性あり
- 携帯キャリア:契約や請求情報の照会・解約は可能だが、端末ロック自体は非対応
Apple自身も「ロック解除のための鍵(復号キー)は保持しておらず、本人以外の解除は不可」と公式に明記しています。
法律・プライバシーの制約
仮に解除技術があったとしても、勝手に中身を開くことは法律に触れる恐れがあります。
- 相続人以外の人が勝手に解除・閲覧すると、不正アクセス禁止法やプライバシー侵害に抵触する可能性
- 相続人であっても、全員の同意がない状態での解除・閲覧は法的にグレー
- 開いたあとの「写真・連絡先・金融データ」の取り扱いも慎重さが求められる
技術・制度・法律のすべてに壁があるため、「家族だから開けるはず」と思って自己判断で解除を試すのは非常にリスクが高いのです。
どうしても解除できない場合は、専門家への相談を検討
家族や相続人だけでロック解除を進めるのが難しい場合は、専門業者への相談が現実的な選択肢となります。特に以下のような状況に該当する場合は、早めの対応が重要です。
相談を検討すべき判断基準
次のいずれかに当てはまる場合、専門業者への相談を前向きに検討すべきタイミングです。
- パスコードや解除の手がかりが一切見つからない
- Face ID・Touch IDなどの生体認証も利用できない
- Appleやキャリアに問い合わせても対応不可だった
- 初期化せずに、写真・LINE・連絡先などのデータを確認したい
- 業務用・会社支給の端末で、勝手に触れない事情がある
これらのケースでは、フォレンジック調査などの専門技術を持つ業者に相談することで、法的リスクや誤操作によるデータ消失を避けながら、安全にデータ抽出や端末解析を進めることが可能です。
依頼先の種類と選び方
スマホロック解除に対応している業者には、目的や対応範囲によっていくつかの種類があります。
- ロック解除業者:パスコード解除を目的とし、物理解析や専用ツールでロックを外す
- データ復旧業者:ロックは解除せず、ストレージ内部からデータのみを取り出す
- フォレンジック調査会社:証拠となるデータ保全・法的観点を踏まえて、調査・解析・報告書の作成まで対応
たとえば「端末を再び使えるようにしたい」ケースと、「中の写真や連絡先だけ取り出したい」ケースでは、適切な依頼先が異なります。目的に応じて選ぶことが重要です。
業者を選ぶ際の注意点
依頼先を選ぶ際は、以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 初期化が前提の手法では、端末内のデータが完全に失われる可能性がある
- 無許可業者や極端に安価な業者は、情報漏洩や違法リスクがある
- 技術力不足の業者では、解除失敗や端末破損のリスクが高い
- 「無料見積」「実績公開」「契約内容の明示」があるかを確認
専門業者に依頼する際は、相続人全員の同意書や必要書類(戸籍謄本・委任状など)の準備が必要です。信頼できる業者と相談しながら、法的にも安全な形で進めましょう。
故人のスマホのパスワード解除はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

自力で対応するのが難しい場合には、迷わずフォレンジック調査の専門業者に依頼しましょう。フォレンジック調査の技術の中にはパスワードの解除や、データの復元などがあります。専門家の力を借りることでリスクの軽減と安全性の高い対処が可能です。
フォレンジック調査では、第三者しか行えない客観的な解析で、端末やログに残った痕跡から被害の有無や範囲を正確に特定します。この結果は、警察や弁護士に相談する際の証拠にもなり、安心して次の対応につなげられます。
適切な業者を選び、迅速に対応することが、トラブルを最小限に抑える鍵となります。
当社が選ばれる理由
- 初期化せず、データを保ったまま確認できる可能性がある
- 相続や法的観点を踏まえた正規手続きで対応
- 個人だけでなく、業務用スマホ・法人端末にも対応可能
以下では、当社「デジタルデータフォレンジック(DDF)」のスマホロック解除に関する実績の一部をご紹介します。
実績①:スマホ+パソコンのパスワード解除
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 相談内容 | 亡くなった家族のスマホとパソコンのパスワード解除を依頼 |
| 対象端末 | AQUOS sense 4、dynabook B75/J |
| 結果 | 2つの端末のパスワード解除に成功 |
実績②:iPhoneロック解除と写真データの確認
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 相談内容 | 故人のスマホロックを解除して、中の写真データを確認したい |
| 対象端末 | iPhone 8 Plus |
| 結果 | パスワード解除に成功、写真データも確認可能に |
当社では、官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。相談から初期診断・お見積りまで、24時間365日無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへご相談ください。
まとめ
故人のスマホロック解除は、非常にセンシティブで専門性の高い作業です。正しい知識と手順を踏んで対応することで、不要なトラブルや法的リスクを回避し、遺された大切な情報を守ることができます。
まずはパスコードの手がかりを探し、それでも解除が難しい場合は、信頼できる業者への依頼を検討しましょう。相続人間でしっかりと協議し、合意を得た上で進めることが重要です。
また、警察が関与するような犯罪インシデントが疑われる場合には、社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いため、必ずフォレンジック調査会社への相談を行うようにしましょう。
よくある質問
対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。
もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。



