個人情報が流出すると、企業・個人の双方に多大な損害が発生します。特に企業が保有する大量の顧客データが流出した場合、その情報がダークウェブなどで売買され、不正利用・詐欺被害へとつながるケースもあります。
また次のような被害が現実的に起こります。
- クレジットカードの不正利用
- AI音声を使ったなりすまし詐欺
- SNSやメールの乗っ取り
- 住所特定・ストーカー被害
- ダークウェブでの売買
近年は単なる迷惑メールではなく、AIを悪用した高度な詐欺やランサムウェアによる二重脅迫へ発展するケースが急増しています。
個人情報が流出するとどうなる?【企業・個人それぞれの影響】
個人情報が流出すると、被害は企業(情報を管理していた側)と個人(情報の当事者)の双方に発生します。以下は近年実際に起きているリスクと影響を紹介します。
- クレジットカードの不正利用・不正送金
- AI音声を使ったなりすまし詐欺
- SNS・メールアカウントの乗っ取り
- 企業名公表・行政指導・損害賠償
- ダークウェブでの情報公開(二重脅迫)
企業(法人)に起こる影響
企業が保有する顧客情報が流出した場合、法的責任・経済的損失・信用低下が同時に発生します。
- 法的責任・行政処分 個人情報保護法に基づき、重大な漏えいでは 最大1億円以下の罰金や社名公表、行政指導 の対象となる可能性があります。
- 経済的損失 損害賠償、被害者補償、システム改修などで 数千万円~億単位の損失 に発展するケースもあります。
- 社会的信用の失墜 顧客離れ・取引停止・株価下落など、長期的な影響が生じます。
- ランサムウェアによる二重脅迫 暗号化+情報公開を示唆する ダブルエクストーション により、事業停止と情報公開の二重リスクが発生します。
- 最悪の場合は事業継続困難 信用失墜と資金流出が重なり、倒産に至る事例も存在します。
個人(被害者)に起こる影響
流出した個人情報は犯罪グループ間で売買され、時間差で悪用されるケースが多いのが特徴です。
- 金銭的被害
クレジットカード不正利用、ネットバンキング乗っ取りなど。 - AIなりすまし詐欺
AIで本人の声を再現し親族を騙す詐欺が増加しています。 - SNS・メールの乗っ取り
パスワードの使い回しがあると被害が連鎖します。 - 住所特定・ストーカー被害
実生活に危険が及ぶ可能性があります。 - 精神的ダメージ
「いつ悪用されるかわからない」不安が長期化するケースもあります。
個人情報流出は単発の事故ではなく、二次・三次被害へ拡大するリスクを持つ重大な問題です。
実際の個人情報流出事例
個人情報の漏えいは、決して他人事ではありません。近年に実際に発生した情報漏えい事例を紹介します。
これらの事例に共通しているのは、発覚までに時間がかかることと、被害範囲の特定が容易ではないことです。
個人情報流出は単なるシステム障害ではなく、法的責任・社会的信用・事業継続に直結する重大インシデントです。違和感や異常を感じた段階でログを保全し、専門的な調査を行うことが、二次被害を防ぐ鍵となります。
個人情報流出が発覚した際の対処法
企業で個人情報の流出が発覚した場合、被害の拡大を防ぐためには迅速かつ正確な対応が不可欠です。対応を誤ると、法的責任や社会的信用の失墜、顧客離れといった深刻な二次被害につながります。
企業が行うべき個人情報流出の対処法は以下の通りです。
①初動対応を迅速に行う
個人情報の流出が発覚した場合は、被害の拡大を防ぐために即座に初動対応を行うことが重要です。対応が遅れると、流出範囲が広がり、二次被害や社会的信用の低下を招くおそれがあります。
特にサイバー攻撃による情報流出が疑われる場合は、まずネットワークを遮断し、対象システム・サービスの一時停止を行いましょう。関係するサーバーや端末の電源を切る前に、ログや証拠データを保全する処置も忘れてはいけません。
また、クレジットカード番号や銀行口座番号などの金融情報が流出した場合は、被害者本人に連絡のうえ、速やかにカード会社や金融機関に通報し、利用停止や再発行の手続きを案内する必要があります。
②情報が流出した原因を調査する
初動対応が完了したら、次に行うべきは情報流出の原因調査と影響範囲の特定です。何が、いつ、どこから、どのように流出したのかを明確にすることで、関係各所への説明責任や、再発防止策の策定に必要な根拠となります。
近年はパソコンやスマートフォンを介した情報流出が多く、社内端末の調査が不可欠です。端末に保存されたデータを調査するには、フォレンジック調査と呼ばれる専門的な調査が必要になります。
③関係各所への報告・通知・公表を行う
個人情報の流出が発覚した場合、企業では情報が流出した本人や取引先、従業員に情報流出の事実を公表する必要があります。
また、個人情報の流出発覚から3~5日以内と30日以内までに個人情報保護委員会へ速報と確報を報告することを忘れないようにしましょう。確報には調査が必要になるため、社内対応に忙しい場合は、外部の調査会社に相談しましょう。
➃システムの復旧・再発防止策を実行する
原因調査が完了したら、次に行うべきは被害を受けたシステムやサービスの復旧と、同じ事態を繰り返さないための再発防止策の実行です。
再発防止策は、個人情報保護委員会への「確報」にも記載が義務づけられており、形式的な対応ではなく実効性のある改善策が求められます。
対応策は「とりあえずやった」では意味がありません。実際にどのような対策をいつ実行したのかを記録・証明できる状態にしておくことが、社内説明・行政報告・訴訟リスク対応のどれにも重要です。
個人情報流出の予防策
個人情報の流出を未然に防ぐためには、技術的なセキュリティ対策だけでなく、社内ルールや従業員教育の徹底が不可欠です。
情報流出の多くはヒューマンエラーや内部不正、設定ミスによって発生しています。
そのため、「技術対策」と「運用管理」の両面から継続的に対策を講じることが重要です。
以下に、企業が実施すべき基本的な予防策を紹介します。
- 個人情報の外部持ち出しを禁止する
- アクセス権限と閲覧制限を厳格化する
- 私用端末の業務利用を制限・管理する(BYOD対策)
- 最新のセキュリティソフトを導入し、常に更新する
- 多要素認証(MFA)など認証方式を強化する
- パスワードの使い回しを禁止する
- 従業員への継続的なセキュリティ教育を実施する
これらの対策は一度導入して終わりではありません。定期的な見直しと改善を続ける「運用型セキュリティ」として継続することが重要です。
最新の脅威動向や自社のインシデント傾向を踏まえ、毎年セキュリティ体制をアップデートしていく姿勢が、個人情報流出リスクの最小化につながります。
まとめ
個人情報の流出は、一度発生すれば企業・個人の双方に深刻なダメージをもたらします。企業側は、信用失墜・損害賠償・法的制裁・倒産リスクに直結し、個人側も金銭被害・詐欺被害・プライバシー侵害・精神的苦痛など多面的な影響を受けます。
特に重要なのは、被害を最小限に抑えるための迅速な初動対応と、原因を正確に把握するための調査体制です。社内対応だけで解決できるケースは少なく、証拠の保全・原因の究明・報告書の作成にはフォレンジック調査など専門技術が不可欠になります。
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