LNKファイルはWindows環境で一般的に利用されるショートカットファイル形式ですが、近年これを悪用したマルウェア感染が急増しています。マクロ付きOffice文書の自動実行がブロックされるようになった現在、攻撃者は代替手段としてLNKファイルを活用しています。
特に、利用者の誤認を誘う偽装ファイルによる初動感染が問題となっており、企業・個人問わず注意が必要です。
本記事では、LNKマルウェアの概要、攻撃手法、使われる代表的なマルウェア、最新の脅威動向、そして対策のポイントについて整理してお伝えします。
デジタルフォレンジック調査ならDDF
24時間365日相談無料・法人様即日Web打合せ
ご相談・見積りだけでもOK!
何を話せばいいかわからなくてもOK!
まずは担当者が詳しくご状況を伺います。
デジタルフォレンジック調査ならDDF
- 24時間365日相談無料
- 法人様即日Web打合せ
ご相談・見積りだけでもOK!
何を話せばいいかわからなくてもOK!
まずは担当者が詳しくご状況を伺います。
目次
LNKマルウェアとは
LNKマルウェアとは、拡張子「.lnk」を持つWindowsショートカットファイルを悪用して、不正なスクリプトやコマンドを実行させるマルウェアのことです。
利用者が通常のファイルと誤認しやすく、ダブルクリックすることでPowerShellやcmd.exeが動作させ、インターネット上からマルウェア本体であるペイロードをダウンロード・実行するという構成が一般的となっています。
LNKファイルは標準では拡張子が表示されないため、実行ファイルや文書ファイルに偽装されることで利用者は気付くことが難しく、攻撃者にとっては非常に都合の良い経路となります。
LNKマルウェアの攻撃手口と仕組み
以下は、LNKマルウェアの攻撃手口と仕組み一覧になります。
PowerShellを使ったコマンド実行
ショートカットファイルのリンク先に、PowerShellやcmd.exeによるコマンドを埋め込むことで、マルウェアをダウンロード・実行させるという構成が多く見られます。
フィッシングメールやZIPファイルでの拡散
添付ファイルやZIPアーカイブの中に、偽装されたLNKファイルを含め、文書や画像に見せかけて配布される手口です。
拡張子とアイコンの偽装
.lnk拡張子を隠し、WordファイルやPDFに似せたアイコンを使うことで、利用者は誤って実行してしまいやすくなります。
スタートアップフォルダを使った持続化
LNKファイルを利用者のスタートアップフォルダに設置することで、PC再起動時にも自動実行される「持続化」手法が利用されます。
LNKマルウェアで使われる代表的マルウェア
以下は、代表的に使われるマルウェアとなります。
- Emotet:情報窃取やスパム拡散に利用される多機能マルウェア
- Qakbot(Qbot):バンキング型トロイの木馬として活動、Ransomwareの初期感染にも
- Bumblebee:攻撃者のC2通信と後続感染の起点となるローダ型
- IcedID:フィッシングと連動し、金融情報などを狙うマルウェア
- ROKRAT:韓国関連のAPT攻撃で使用され、情報窃取に特化
LNKマルウェアへの対策と防御策
以下は、LNKマルウェアを防ぐための対策と防御策となります。
拡張子の表示を有効にする
Windowsの設定で拡張子の表示をONにすることで、.lnkファイルであることを認識できるようにします。そうすることで、不正ファイルの見抜きやすさが向上します。
不審なメール添付ファイルを開かない
送信元不明なメールや、説明のないZIPファイルなどに含まれるLNKファイルは決して開かないことが最も重要です。
OS・セキュリティソフトは常に最新
ゼロデイ脆弱性を狙った攻撃も確認されているため、定期的なアップデートとパターンファイルの更新を欠かさず、最新の状態に保ちましょう。
スタートアップディレクトリの監視
LNKファイルが自動実行領域に置かれることで、再感染リスクが高まってしまいます。監査ログや起動時の挙動監視をすることが有効です。
詳しく調べる際はフォレンジック調査会社に相談を
サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数39,451件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
24時間365日スピード対応
緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。
ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。
デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
調査の料金・目安について
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。
【法人様限定】初動対応無料(Web打ち合わせ・電話ヒアリング・現地保全)
❶無料で迅速初動対応
お電話でのご相談、Web打ち合わせ、現地への駆け付け対応を無料で行います(保全は最短2時間で対応可能です。)。
❷いつでも相談できる
365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。
❸お電話一本で駆け付け可能
緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)
よくある質問
対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。
もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。





