Zloaderは、古くから猛威を振るってきたZeusマルウェアのコードをもとに進化した「金融系トロイの木馬」の一種です。
オンラインバンキングやクレジットカード決済を利用する人々の情報を標的とし、感染端末を遠隔操作しながら、画面上で入力された機密情報を巧妙に盗み出すことができます。
さらにZloaderは「モジュール型」の構造を持ち、感染後に機能を動的に追加して、VNCによる遠隔操作や情報窃取ツール、さらにはランサムウェアまでをダウンロードさせる柔軟性を備えています。
本記事では、Zloaderの基本構造や攻撃手法、国内での実例、そして被害を未然に防ぐための対策についてわかりやすく整理します。
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目次
Zloaderとは?概要と派生元
Zloaderは、Zeusファミリーの派生マルウェアであり、オンラインバンキング認証情報やカード番号などの金融情報を窃取することを主目的としています。
Zeusのソースコード流出をきっかけに作成され、以来数年にわたり世界中で被害を拡大させています。
- 分類:トロイの木馬型マルウェア(バンキング型)
- 派生元:Zeusマルウェア
- 特徴:多機能化、モジュール構造、検知回避機能
- 主な標的:金融機関、カード決済利用者、企業アカウント
感染経路と攻撃手法
Zloaderは多様な初期感染経路を持ち、従来のマルウェアよりも巧妙な手段でターゲットに侵入します。
- Emotetなど他のマルウェア経由での感染
- マクロ付きExcel/Wordファイルを含むスピア型メール
- 悪意あるWeb広告やエクスプロイトキットによる配布
感染後、端末上に「ローダ」が設置され、C2サーバーから指令を受け取りながら、必要に応じて追加機能を持つモジュールを次々にダウンロードします。
主な機能と進化ポイント
Zloaderは継続的にバージョンアップされ、攻撃対象や機能の幅が広がっています。
- Webインジェクション(ログイン画面改ざんによる情報窃取)
- VNC遠隔操作機能(被害者の操作を完全に掌握)
- キーロガー、スクリーンショット取得機能
- レジストリ・環境変数チェックによるアンチ解析機能
- Defender無効化、LoL(Living-off-the-Land)手法による検知回避
- ランサムウェアや別の情報窃取マルウェアのドロッパーとして機能
日本国内のリスクと実害
Zloaderは、日本の金融機関・クレジットカード会社・決済サービスに関連するWebページに対してもWebインジェクションを行い、被害を拡大しています。
- 銀行口座からの不正送金
- カード情報の流出と悪用
- 法人アカウントの乗っ取りと社内横展開
実際に、日本の地方銀行が注意喚起を出すなど、国内でも感染事例が継続的に報告されています。
Zloaderに対する対策と予防
Zloaderのような高度化したマルウェアに対しては、メールフィルタリングやEDRによるリアルタイムな検出に加え、ユーザー教育や内部ログ監視の体制が重要です。
- Emotetなど“侵入口マルウェア”の早期検出と遮断
- マクロ付きファイルの実行制限(GPOなどで制御)
- 定期的なOS/セキュリティパッチの適用
- EDR導入による不審なプロセス・通信の即時検出
- 銀行・決済サイトへのアクセス時はMFA(二要素認証)を活用
- 管理者権限の制限と最小権限ポリシーの徹底
金融系マルウェアは“静かに”攻撃してくる
Zloaderは、感染端末に目立った変化を与えず、静かに情報を盗み、外部に送信するマルウェアです。
特に企業環境では「気づいたときには送金済」「操作されていたことにすら気づかない」といった深刻な事態を招きます。
見逃さないための監視体制・分析体制が、安全なオンラインバンキング環境を維持するためには不可欠です。
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