IoT機器の急速な普及により、セキュリティ対策が不十分なデバイスがインターネット上にあふれています。
そのような環境に付け入った代表的なマルウェアが「Mirai(ミライ)」です。ネットワークカメラや家庭用ルーターなどのIoT機器に感染し、知らないうちにボットネットの一部としてDDoS攻撃に加担させられるという脅威は、今なお世界中で続いています。
この記事では、Miraiの仕組みや攻撃手法、実際に起きた大規模被害、そして防止策について、初心者にもわかりやすく整理して解説していきます。
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目次
Miraiマルウェアとは?基本構造と目的
Miraiは、LinuxベースのIoT機器を対象に、自動的に感染を拡大するボットネット型マルウェアです。感染後、デバイスは攻撃者のC2(コマンド&コントロール)サーバーと通信を行い、DDoS攻撃などの指令を受け取って実行します。
- Telnet/SSHなどが開放されたIoT機器に侵入
- デフォルトや弱いパスワードを用いてログインを試行
- 感染後はC2サーバーと通信し、遠隔操作可能な「ボット」に
- デバイスの正常動作を偽装し、ユーザーが感染に気づきにくい
- 大規模DDoS攻撃の実行に悪用される
実際に起きたMiraiによる大規模被害
Miraiが世界的に注目されたのは、2016年に発生した米国の大規模DDoS事件がきっかけです。
- DNSプロバイダー「Dyn」に対する攻撃により、Twitter・GitHub・Netflix・Airbnbなど大手サービスが一時的にダウン
- 感染したIoTデバイスは数十万台に上り、帯域超過によるインフラ障害を引き起こす
- ソースコードが公開され、複数の派生型が確認される
この事件により、「IoT機器がサイバー攻撃の加害者にもなり得る」ことが世界的な課題として浮き彫りになりました。
Miraiの感染の仕組み
Miraiの感染サイクルは以下の通りです。
- インターネット上にあるIoT機器のIPスキャン
- Telnet/SSHが有効な機器を探し、辞書攻撃(ログイン試行)を自動化
- ログイン成功後にマルウェア本体をダウンロード・感染
- 感染機器はC2サーバと通信し、DDoS攻撃などの指令の受信
- 同様の手法で他のIoT機器への感染を試み、ボットネットを拡大
現在も続くMiraiの脅威
Miraiは2016年の事件後も、多数の亜種や模倣マルウェアが登場しています。
- より強力な暗号化通信(TLS)を使用
- Webカメラやネットワークビデオレコーダーへの対応強化
- 追加のペイロード機能を実装(情報窃取、内部スキャン等)
現在もIoT機器のセキュリティが不十分な地域・環境では、感染のリスクが残り続けています。
Miraiに対する防御策
Mirai対策は、IoT機器の導入時と運用中の両面から行うことが必要です。
- 工場出荷時のID・パスワードを変更する(admin/adminなどはNG)
- Telnetなどの不要なサービスは停止・無効化
- ファームウェア・ソフトウェアを常に最新状態に保つ
- 外部からのアクセス制御(ファイアウォール・ACLの設定)
- IoTセグメントのネットワーク分離と監視
IoTの脆弱性は、放置すれば「攻撃者の兵器」になる
IoT機器は便利である反面、セキュリティ対策が疎かになりやすい領域です。
Miraiのようなマルウェアは、弱いパスワード設定や初期設定のままの機器を狙い撃ちにし、大規模なボットネット攻撃の踏み台として利用します。
見た目が正常に動いていても、実は裏で攻撃に加担している可能性があるため、日々の点検・監視・対策が重要です。
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