企業の情報資産を狙った不正アクセスやアカウント乗っ取りは、年々巧妙化しています。とくに外部からの不審ログインをいち早く検知できなければ、顧客情報の漏洩や金銭的な被害に発展するリスクが高まります。
初動が遅れると、証拠が消失する恐れがあり、事後対応では手遅れになることもあります。
そこで本記事では、不正ログイン検知の仕組みや主な検知ポイント、企業が講じるべき対策の全体像について、専門的な視点からわかりやすく解説します。
\法人向けの不正アクセス対策に強い専門チームが対応中/
不正ログイン検知とは
不正ログイン検知とは、正規のユーザーを装って行われるログイン行為をリアルタイムで検出し、情報漏えいや不正利用を未然に防ぐための仕組みを指します。
このような検知システムは、単にログイン失敗をカウントするだけでなく、アクセス元や時間帯、端末情報、行動パターンなどを総合的に評価し、異常と判断された際にアラートを発します。
たとえば以下のような挙動は、不正アクセスの可能性が高いとされ、検知対象となります。
- 短時間に大量のログイン試行(ブルートフォース)
- 複数地域からのアクセス(異常地理的挙動)
- 匿名プロキシやTor経由の接続
- 不審な端末・ブラウザからのログイン
- ログイン後の異常な操作速度(ボットによる自動化)
このような特徴をとらえることで、攻撃の早期検知と防止が可能になります。
不正ログイン検知の主な検知ポイント
不正ログイン検知では、複数の視点から異常を捉えるアプローチが採られます。ここでは代表的な検知ポイントを紹介します。
アクセス元アドレスの異常(不審IP・海外IP)
通常のログインとは異なるIPアドレスからのアクセス、特に海外や匿名プロキシ、Torネットワークを利用した接続は不正アクセスの典型パターンです。過去の利用実績がない国や地域からのアクセスは、自動的に異常と判断されるべき指標の一つです。
IPアドレスのホワイトリスト登録や、ジオフェンシング(国・地域によるアクセス制限)を組み合わせることで、こうした攻撃を未然に防止できます。
端末・ブラウザ情報の不一致
ユーザーが普段利用していないデバイスやOS、ブラウザからのログイン試行も、検知対象になります。とくに端末情報が変更されていたり、新しいデバイスが登録された際には、ユーザー本人に対して確認通知を送る仕組みが重要です。
端末指紋(フィンガープリント)を使ったリスク評価を取り入れることで、より正確な判断が可能になります。
ログイン行動パターンの異常(時間帯・頻度)
短時間で多数の認証試行が行われたり、夜間など通常利用がない時間帯にログインがある場合も異常検知の対象です。これはブルートフォース攻撃や辞書攻撃などの兆候である可能性が高く、行動パターンの監視は非常に有効です。
AIや機械学習を活用して、通常時の行動と逸脱した動きを自動検出する手法も広がりつつあります。
多要素認証の突破・無効化の試行
不正ログインを防止する最後の砦として多要素認証(MFA)が機能していますが、これを無効化したり、SMSコードや認証アプリを奪取して突破する試みも確認されています。MFAの有効化状況や再設定リクエストも監視対象とすべき項目です。
MFAの運用とログ連携の強化によって、突破の兆候を早期に検知することが可能です。
ボット・自動化ツールによるアクセス
スクリプトやボットなどを使って自動的に認証を試みる手法は、挙動やレスポンスの間隔に特徴があります。人間の手による操作と異なるアクセス頻度やタイミング、マウスの動きなどを基にした「行動ベース認証」も導入が進んでいます。
WAFやIDS/IPSとの連携により、こうした異常通信をリアルタイムで遮断する仕組みが効果的です。

デジタルフォレンジック調査ならDDF
デジタルデータフォレンジック(DDF)では、PC・スマートフォン・サーバー・クラウド等の機器やデータを調査・解析。企業の初動対応支援から証拠調査、報告書作成、再発防止までを一貫してご対応可能です。
- 24時間365日 相談無料
- 法人様即日Web打合せ
デジタルフォレンジック調査ならDDF
- 24時間365日相談無料
- 法人様即日Web打合せ

ご相談・見積りだけでもOK!
何を話せばいいかわからなくてもOK!
まずは担当者が詳しくご状況を伺います。
企業が取るべき不正アクセス対策
不正ログインを未然に防ぐためには、検知だけでなく対策の多層化が不可欠です。以下に企業が導入すべき代表的なセキュリティ施策を紹介します。
IDS/IPSの導入とログ監視
IDS(侵入検知システム)やIPS(侵入防止システム)は、ネットワークやシステム上の異常なアクセスを検出・遮断する仕組みです。これに加えて、セキュリティログの定期監査と自動分析を組み合わせることで、見落としや誤検知のリスクを大幅に減らすことができます。
- IDS/IPS製品の選定と設置
- 対象範囲のログ収集設定と保存ポリシー策定
- 定期レビューと自動異常検知の設定
WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の活用
WAFは、Webサイトやアプリケーションに対する攻撃(SQLインジェクション・クロスサイトスクリプティングなど)を検知・遮断するセキュリティ装置です。API連携による外部認証機構やログ連携にも対応しており、ゼロデイ攻撃にも有効です。
- クラウド型/オンプレミス型の選定
- 対象URL/アプリの特性に合わせたチューニング
- ログの保全と監視対象の自動化
多要素認証(MFA)の徹底と教育
パスワードに依存しない安全なログイン環境を実現するには、MFAの全社展開と従業員への教育が不可欠です。SMSコードや認証アプリだけでなく、生体認証との組み合わせも選択肢に入ります。
- 全社MFA義務化と管理者設定
- 認証方法ごとのメリットと運用ポリシー周知
- 定期的な再設定・更新ルールの整備
サイバーセキュリティの専門業者に相談する
ログイン異常や不審な挙動に気づいたときは、社内だけでの判断ではリスクを見落とす可能性があります。特に証拠が消失する恐れがあるため、第三者による冷静かつ専門的な調査が有効です。
私たちデジタルデータフォレンジック(DDF)は、不正アクセスや内部不正に関する調査実績が多数あり、証拠の保全から報告書の作成まで一貫対応が可能です。
初動の早さが被害拡大を防ぐ鍵となります。まずはお気軽にご相談ください。
\不正アクセスの調査・証拠保全に特化した専門チームが対応/
詳しく調べる際はフォレンジック調査会社に相談を

サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数39,451件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
24時間365日スピード対応
緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。
ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。
デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
調査の料金・目安について
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。
【法人様限定】初動対応無料(Web打ち合わせ・電話ヒアリング・現地保全)
❶無料で迅速初動対応
お電話でのご相談、Web打ち合わせ、現地への駆け付け対応を無料で行います(保全は最短2時間で対応可能です。)。
❷いつでも相談できる
365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。
❸お電話一本で駆け付け可能
緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)
よくある質問
対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。
もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。