本記事では、デバイスへの違和感を簡易診断できる方法を解説します。
「①サポート詐欺」「②マルウェア感染」「③ハッキング・乗っ取り」「④個人情報漏洩」「⑤ランサムウェア感染」
この診断では、いくつかの質問に答えるだけで、自分がどのサイバー被害に遭っているか、どのようなリスクにさらされているかを5種類に診断できます。
目次
STEP0|なんのデバイスに問題がありますか?
ここでは、代表的なデバイスの種類ごとに選択します。
あなたの使用しているデバイスに一番近いものを選んでください。デバイスに関係なく、アカウントのログインや設定などで問題がある場合は「その他(アカウントなど)」を選んでください。
その他(アカウントや設定の問題)
アカウントに関する問題は、「ログインできない」「パスワードを忘れた」といった操作上のトラブルから、「登録情報が勝手に変わっていた」「知らない課金が発生した」といった深刻な問題まで、内容はさまざまです。
まずは以下のようなアカウント全般に関するトラブル例を参考にして、自分の状況がどこに当てはまるかを確認してください。
▼ まず確認すべきポイント
- アカウントのログイン履歴・通知に身に覚えのないアクセスがあるか
- 最近の課金・購入履歴に不審な内容があるか
- セキュリティ設定(2段階認証など)が勝手に無効になっていないか
- 登録情報(メール・電話番号・名前など)が勝手に書き換えられていないか
→ 当てはまるものがある方は:「アカウント・アプリが乗っ取られた」へ
▼ よくあるアカウント系のトラブル
- ログインに失敗する(IDやパスワードが通らない)
- パスワードの再設定がうまくいかない
これらのトラブルの中には、単純な操作ミスや設定の混乱が原因のものもあります。該当サービスのサポート窓口に相談してみるといいでしょう
STEP1|まず、どんなことが起きていますか?
パソコン、スマートフォン、タブレットを選んだ方は次の症状を確認してください。
何が起きているのかを冷静に整理することが重要です。サイバー被害は、様々な症状から推測することができます。まずは、現在の状況を客観的に確認してみましょう。
該当するリスクの詳細にジャンプします。
STEP2|症状の詳細を確認しましょう
以下の中から、該当する症状をクリックしてください。詳細な解説と対処方法をご確認いただけます。
①「端末を勝手に操作された・乗っ取られた」
画面やカーソルが勝手に動いたりする場合、不正アクセスや遠隔操作の被害を受けている可能性があります。
🔰 レベル1:軽度(よくある誤作動・一時的な現象)
- 画面が一瞬だけスクロールしたように見えた
- アプリが勝手に開いた気がするが、触った可能性もある
→ 一時的な誤反応の可能性が高いので、まずは様子を見る段階です。
⚠️ レベル2:中程度(繰り返し起こる・不自然な動き)
- 触っていないのに何度も画面がスクロール・ズームされる
- 勝手にタップされたようにアプリやリンクが開く
- マウスポインタが自動で動く/クリックされる
- 入力していない文字や記号が画面に出てくる
→ 繰り返し発生する異常なので、端末の不具合や不正操作の疑いがあります。
🚨 レベル3:高程度(第三者による操作の可能性あり)
- 操作していないのに設定が変わっている
- ファイルやアプリが勝手に開かれたり、削除されたりしている
- 使用していない時間帯に「オンライン」になっていた
- 見覚えのない履歴や通知(アクセス・ログイン)が残っている
→ この症状がある場合:【診断結果③】ハッキング・乗っ取りの可能性がありますへ
②「警告画面やサポートを装った案内が表示された」

画像:「サポート詐欺に用いられる実際の偽セキュリティ警告画面」
「ウイルスに感染しました」「今すぐ電話してください」などの偽の警告画面は、サポート詐欺の典型的な手口です。電話をかけると、サポートを名乗る相手からリモート操作をされ、不正な支払いや電子マネー購入を要求されるケースが多く見られます。
🔰 レベル1:表示だけで済んでいる段階(まだ引っかかっていない)
- 「ウイルスに感染しました」「今すぐ対応が必要です」といったポップアップが突然表示された
- サイトにアクセスしただけで、警告音と共にウィンドウが開いた
- 通知が連続して表示され、画面操作が一時的にできなくなった
→ここで冷静に対処できれば問題ないです。絶対に連絡しないようにしましょう。
⚠️ レベル2:誤って反応してしまった段階(やや危険)
- 表示された番号に電話してしまった
- 電話口で「ウイルス駆除の費用」などと称して金銭を要求された
- リモート操作を促す画面が表示された(TeamViewer、AnyDeskなど)
- 「今すぐ修復が必要です」などのボタンを押してしまった
→この時点で、詐欺側に一部操作権限や情報が渡っている可能性があります。安全とは言い切れません。
🚨 レベル3:詐欺に巻き込まれてしまった段階(緊急対応が必要)
- 表示された案内に従ってアプリやソフトをインストールしてしまった
- リモート操作を許可し、端末を操作された
- クレジットカード情報や個人情報を伝えてしまった
- 「遠隔操作で決済された」など明らかな被害が発生した
→ 心当たりある場合:【診断結果①】サポート詐欺の被害を受けている可能性があります
③「端末の動作が不自然に重い・異常がある」
いつも通りに使っているのに、アプリの反応が遅かったり、フリーズが増えたりする場合は、端末に何らかの不調が起きている可能性があります。一時的な処理の遅延から、マルウェア感染など深刻なケースまで、症状の程度によって原因や対処も変わります。
🔰 レベル1:軽度(気になるけど操作は可能)
- アプリの起動が少し遅い
- ブラウザや画面の動きが一瞬カクつく
- バッテリーの減りがやや早い気がする
→ 一時的な負荷や設定の問題の可能性があるので、すぐに感染とは断定できません。
⚠️ レベル2:中程度(明らかにおかしいが、操作は継続可能)
- アプリが頻繁にフリーズまたは落ちる
- 端末が何もしていないのに熱くなる
- 起動やシャットダウンに時間がかかる
- 通信速度や接続が不安定になることが増える
→ 不審な動作が複数発生している場合は、マルウェア感染の疑いがあります。
🚨 レベル3:重度(通常使用に支障がある)
- アプリや設定が勝手に開いたり変更されたりする
- 強制的に再起動されることがある
- 明らかに触っていないのに端末が動作する
- データが突然消える、ファイルが壊れる
- バッテリー残量が急激に減少し、持たない
- 不自然なほどパケットや通信量が増えている
- 使用していない間もバックグラウンドで常に通信している
→ この症状がある場合:【診断結果②】マルウェア感染の可能性がありますへ
④「身に覚えのない課金・請求がある」
覚えのないクレジットカード請求やアプリ内課金、サブスクリプション契約が発生している場合、不正ログインや詐欺被害の可能性があります。被害を放置すると、さらなる金銭的損害や個人情報の漏えい、二次被害につながる恐れがあります。
当社では被害の原因や侵入経路を明確に特定するための端末のフォレンジック調査を実施しています。事実関係を早急に明らかにし、二次被害を防ぐためにも、お早めにご相談ください。
※不正課金の停止や金銭の回収は、被害を受けたサービスやクレジットカードのサポート窓口へご相談ください。
🔰 レベル1:軽度(違和感・気づきの段階)
- 購入履歴に見覚えのないアイテムがある
- サブスクリプションがいつの間にか有効になっている
- クレジットカード明細に不明な請求がある
- 家族や知人が使った可能性もあるが、確信が持てない
→課金内容を忘れてしまった、もしくは不正アクセスで課金が行われた可能性があります。
⚠️ レベル2:中程度(不正の疑いが強まっている段階)
- 利用していないサービスから定期的に請求が発生している
- カード会社から「異常な取引の検出」などの通知が届く
- ログイン履歴に知らないデバイスや国名が記録されている
- 使用した覚えのないアプリや決済サービスに支払いがされている
- 端末の通知に決済完了メッセージが頻繁に届く
→不審なログインや取引が見られることから、決済情報の悪用が進んでいると考えられます。
🚨 レベル3:重度(不正利用・乗っ取りの被害が明確)
- 高額な請求が発生しており、身に覚えがまったくない
- 支払い方法やクレジットカード情報が勝手に変更されている
- 電子マネー・ギフトカードなどのコード購入が繰り返されている
- 知らないサブスク契約が追加されていた
- アカウントが他人に使われていた形跡がある
以下の状況であった場合は「サポート詐欺」の可能性が高いです。
- 警告画面や通知で「サポートセンター」への連絡を誘導された
- 電話やメールでの指示に従って、自ら操作を行った記憶がある
- サポートスタッフを名乗る人物に遠隔操作を許可したことがある
→ サポート詐欺と関係がある場合:【診断結果①】サポート詐欺の可能性がありますへ
上記に該当せず、知らない間に勝手に課金・契約変更が行われている場合は「ハッキング・乗っ取り」の可能性が高いです。
→ アカウント乗っ取りが原因の場合:【診断結果③】ハッキング・乗っ取りの可能性がありますへ
⑤「端末で不審なメールやファイルを開いてしまった」
近年のマルウェアは、メールに添付されたZIPやWordファイル、あるいはリンクから感染するタイプが多くなっています。開いた直後に問題がなくても、裏で動いているスパイウェアなどによって情報が盗まれている可能性もあります。
🔰 レベル1:疑いあり(不審な操作をしたが異常なし)
- 不審なメールや添付ファイル、リンクを開いたが、明らかな挙動は見られない
- セキュリティソフトのスキャンでも問題は検出されていない
→ 感染していない可能性もあるけれど、この時点で油断しないことが大事です。
⚠️ レベル2:感染の可能性あり(不審な挙動が現れはじめた)
- ファイルを開いた直後から端末の動作が重くなった
- セキュリティソフトが「脅威を検出・隔離した」と通知
- 見覚えのないファイル、ショートカット、ブラウザ拡張機能などが出現
- ホームページや検索エンジンが勝手に書き換えられている
- 広告やポップアップが急に増える、画面がちらつくなどの異常表示が発生
→ まだ“感染確定”とは言い切れないが、すでにマルウェアが侵入している可能性は高いです。
🚨 レベル3:感染確定(重度/緊急対応が必要)
- セキュリティソフトが強制終了された、または無効化されている
- 画面がロックされ、「解除には金銭が必要」などと表示されている⇒ランサムウェアの症状
- ファイルが開けない、データが暗号化・削除された形跡がある⇒ランサムウェアの症状
レベル2,3まで来たらマルウェア感染の可能性が非常に高く、手遅れにならないうちに対処が必要です。
→ この症状がある場合:【診断結果②】マルウェア感染の可能性がありますへ
特にランサムウェアの場合放置すると、データが暗号化されるばかりか、情報漏洩や組織全体への影響が広がるリスクがあります。
【ランサムウェアの症状】の可能性がある場合は、すぐにフォレンジック調査会社と連携し対応を進めていく必要があります。
→ ランサムウェア症状がある場合:【診断結果⑤】ランサムウェア感染の可能性がありますへ
⑥「端末に見覚えのないアプリがインストールされている」
自分でインストールした覚えがないアプリが端末に存在していた場合、軽いミスから深刻なセキュリティ被害まで、幅広いリスクが考えられます。広告を誤ってタップしただけのケースもあれば、マルウェアによる自動インストールや遠隔操作の兆候であることもあります。
🔰 レベル1:軽度(誤操作・システム動作の可能性あり)
- OSや他の正規アプリのアップデートで、自動的に追加されたように見える
- ホーム画面にはないが、アプリ一覧に存在していて動作に異常はない
- 広告を閉じる時に、アプリのインストールに気づかずタップしたかもしれない
→ 誤操作や仕様の範囲かもしれないです。
⚠️ レベル2:中程度(不正なアプリの疑いあり)
- 明らかに自分が入れていないアプリが入っている
- アプリ名やアイコンが不自然(空白・無名・英語名など)
- 削除しても勝手に復活する、または削除できない
- バッテリーやデータ通信量の消費が急に増えた
- 「提供元不明のアプリのインストールを許可しますか?」と表示された覚えがある
→ 不審なアプリによって情報収集や不正通信が行われている可能性がある状態です。
🚨 レベル3:重度(マルウェア感染の可能性あり)
- 正体不明のアプリが常駐しており、通知やポップアップを大量に出してくる
- セキュリティ設定が勝手に変更されている(提供元不明の許可・VPN接続など)
- カメラ・マイクが勝手に作動する/位置情報が常時送信状態になっている
- クレジットカード・アカウント情報の不正使用とタイミングが一致している
- 端末の操作に支障が出ている(重い・強制終了・勝手な再起動など)
→ すでに端末がマルウェアに感染しており、リスクが極めて高い状態です。
→ この症状がある場合:【診断結果②】マルウェア感染の可能性がありますへ
⑦「ファイルの拡張子が変更されている/脅迫文が表示されている」
ファイルの名前が拡張子を変更・追加されたり、「金銭を払わないとデータを元に戻さない」といった脅迫文が表示される場合、ランサムウェアの可能性が高い状態です。
🚨 重度(脅迫文表示)(データが見られない)
- 「身代金を支払えばファイルを元に戻す」といったメッセージが表示される
- 「48時間以内に答えがなければ削除する」といった期限つきの脅迫文が表示される
- ファイルが開けない状態になっている
- データが暗号化され、元に戻せない状態
- ファイルの拡張子が変わっている
→ すでに端末がランサムウェアに感染しており、リスクが極めて高い状態です。
→ これらの症状がある場合:【診断結果】ランサムウェア感染の可能性があります
⑧「アカウント・アプリが乗っ取られた」
SNSやメール、ECサイトなどのアカウントが第三者に不正利用されると、なりすましにより他の人への詐欺やサイバー攻撃に使用される、クレジット情報を抜き取られて不正に使われる、勝手に注文・課金されたりする重大な被害に発展します。
「ログインできない」「見覚えのない履歴がある」といった違和感は、すでに乗っ取りが始まっているサインかもしれません。
🔰 レベル1:軽度(初期兆候・違和感のある段階)
- 見覚えのないログイン通知や、他地域からのアクセス履歴がある
- パスワード入力を何度も求められるようになった
- セキュリティコードの送信通知が突然届いた(自分で操作していないのに)
- 端末に「別のデバイスからログインしました」という通知が来た
- パスワードを変更した覚えがないのに、ログインが不安定になった
→ 不正ログインの試行や外部からのアクセスが疑われます。
⚠️ レベル2:中程度(一部の乗っ取りが進行している)
- ログインはできるが、設定や登録情報が一部書き換えられている
- メールアドレス・電話番号・名前などが勝手に変更されている
- サービス内で身に覚えのない操作履歴(送信・購入・登録など)が残っている
- 友人・知人から「変なメッセージが届いた」と報告される
- パスワードを変更しても、再度ログインされる形跡がある
→ アカウント内部に第三者が侵入済みの可能性があります。認証情報が漏洩している可能性が高いです。
🚨 レベル3:重度(完全に乗っ取られている)
- ログインがまったくできなくなった(パスワードが変更されている)
- 二段階認証や登録情報まで変更され、復旧ができない
- クレジットカード情報やポイント、残高が勝手に使われている
- アカウントを通じて他者への詐欺・迷惑行為が行われている
- サポートから「異常な使用」の連絡が来て、アカウントが凍結された
→ 完全に乗っ取られており、自力での復旧は困難なため、早急に公式サポートへの連絡と被害報告、情報漏洩調査が必要です。
→ この症状がある場合:【診断結果④】個人情報が漏洩している可能性がありますへ
⑨「当てはまる明確な症状が見つからなかった」
当てはまる症状がない場合でも、サイバー被害の可能性が0というわけではありません。
当てはまらなかった症状がサイバー被害の兆候なのではないかと不安な場合は、専門の機関で調査することをおすすめします。
より正確な被害状況を特定するためには、専門的なフォレンジック調査を受けることをおすすめします。症状の有無や程度にかかわらず、少しでも不安がある場合は、専門家による精密な調査を検討しましょう。
✅ 診断で該当した項目がなかった方へ
- 症状が続く場合は被害が進行中の可能性があります
- 不正アクセス・ウイルス感染・乗っ取りの証拠は時間とともに消えることがあります
- 早期のフォレンジック調査が、被害の最小化と正しい対処につながります
STEP3|診断結果:あなたに最適or必要な調査は?
前のステップで選択された症状に基づき、想定されるリスクと最適な調査サービスをご案内します。以下から該当する診断結果をご確認ください。
【診断結果①】サポート詐欺の可能性があります
最近増えている「サポート詐欺」は、まるで本物の警告画面やサポートセンターを装い、遠隔操作を行って作業費を要求してきます。一見すると本物に見えるその表示、でもよく見ると決まったパターンがあります。
以下に、よく使われるサポート詐欺の特徴的な手口をまとめました。ひとつでも当てはまる場合は、すぐに画面を閉じ、絶対に連絡や操作をしないよう注意してください。
⚠️ 以下のような表示が1つでもあればサポート詐欺の可能性があり注意が必要です。
- 「重大なウイルス」「トロイの木馬」などの警告表示
- 「マイクロソフト」などを名乗るサポートの電話番号が表示される
- 遠隔操作アプリ(TeamViewer等)のインストールを求められる
- 修復費用やライセンス更新料の支払いを要求される
このような表示が確認できた場合は、サポート詐欺の可能性が極めて高いと言えます。すぐに画面を閉じ、指示された連絡先には一切アクセスしないでください。
ただし、指示に従ってソフトウェアをインストールした、リモート操作を許可してしまったなどの場合は、すでに深刻な被害につながっている可能性があります。
⚠️ すでに操作してしまった方へ
・遠隔操作アプリをインストールしてしまった
・支払い情報やパスワードを入力してしまった
・画面がロックされて何もできない
これらの状況は、すでに端末の内部まで侵害されている可能性や情報漏洩の可能性があります。表面的な対処だけでは不十分であり、専門的な調査が必要なケースです。当社では、不正アクセスの痕跡をデジタル証拠として解析・報告するサービスを提供しています。
【診断結果②】マルウェア感染の可能性があります
動作が重い、広告がやたらと出る、設定が勝手に変わる…。こうした症状は、マルウェア感染の代表的なサインです。自覚がなくても裏で不正なプログラムが動いている可能性があり、気づかないうちに個人情報が流出していることもあります。
以下に当てはまる症状がある場合、早急な対応が必要です。
⚠️ 以下のような異常が1つでもある場合、マルウェア感染の可能性があります。
- 端末の動作が極端に遅くなっている
- 広告が異常に多く表示されるようになった
- 知らないアプリや拡張機能が勝手に入っている
- 検索エンジンやホーム画面が勝手に変更されている
- 通信量やストレージ容量が異常に増えている
このような挙動が確認できた場合、マルウェアに感染している可能性が非常に高いと言えます。すぐにインターネット接続を切断し、怪しいアプリやファイルには絶対に触れないでください。
ただし、すでに不審なファイルを開いてしまった、見知らぬソフトをインストールしたなどの操作を行っている場合、マルウェアが内部に常駐し、個人情報の漏洩や端末の監視といった深刻な被害につながっている恐れがあります。
⚠️ その症状、すでにマルウェアに感染しているかもしれません
・勝手に広告が表示される
・見覚えのないアプリが動いている
・端末が極端に重くなっている
これらはただの不調ではなく、マルウェアによる内部侵害が進行している可能性があります。
一見無害に見えても、情報が抜き取られている、リモート操作されているといった被害が静かに起きているケースが多発しています。当社では、マルウェアの感染状況や被害範囲をデジタル証拠として解析・可視化するフォレンジック調査サービスを提供しています。
「何が仕込まれていたのか」「どこまで侵害されたのか」を明らかにし、正しい対処と再発防止に役立てていただけます。
【診断結果③】ハッキング・乗っ取りの可能性があります
選んだ症状が当てはまる場合、深刻な「ハッキング・乗っ取り」被害が起きている可能性があります。端末の操作権限や内部設定が不正に変更され、デバイスが第三者にコントロールされている状態かもしれません。
以下に該当するような症状がある場合は、すでにハッキングや乗っ取りによる深刻な侵害が起きている可能性があります。
⚠️ 以下のような症状がある場合、端末が乗っ取られている可能性があります。
- 勝手にマウスやアプリが動く
- カメラやマイクが無許可で作動している
- 管理者権限やセキュリティ設定が改ざんされている
- 不審なタスク・スケジュール・ログイン履歴がある
- ファイルの改ざん・消去・暗号化が行われている
このような状況が確認できた場合、端末が不正アクセスを受けた、またはハッキングされた可能性が非常に高いと考えられます。すぐにパスワードを変更し、他の端末やネットワークからのアクセスも遮断してください。
ただし、すでに第三者にログインされた形跡がある、登録情報を変更されてしまった、端末の操作を乗っ取られたなどの場合、被害は進行中であり、個人情報の流出や金銭的被害、さらには他サービスへの不正アクセスにつながるリスクが極めて高い状態です。
⚠️ 端末が第三者にハッキングされている可能性があります
・見覚えのない管理者アカウントが追加されている
・操作していないのにマウスやアプリが勝手に動く
・カメラやマイクが無許可で起動している
これらは一時的な不具合ではなく、外部からの不正操作・制御が行われている可能性があります。情報の漏洩や、端末全体が攻撃者の支配下に置かれている状態も考えられます。
当社では、OS・ログ・権限設定などをもとに不正アクセスの痕跡をデジタル証拠として調査・報告するフォレンジック調査サービスを提供しています。ハッキング・乗っ取りの被害状況を正確に把握し、必要な対処と今後の予防策までサポートします。
【診断結果④】個人情報が漏洩している可能性があります
もしアプリやサービスの挙動がおかしい、身に覚えのない操作履歴がある場合、それは「アカウント乗っ取り」がすでに始まっているサインかもしれません。
以下に、アカウント乗っ取りの典型的な症状をまとめました。心当たりがある場合は、ただちにログイン状態や設定の確認を行ってください。
⚠️ 以下のような異常がある場合、アカウントが乗っ取られている可能性があります。
- ログイン履歴に心当たりのない地域や端末が表示される
- パスワードや登録メールが勝手に変更されていた
- 勝手に投稿・送信・購入などが行われていた
- 他人から「怪しいメッセージが届いた」と連絡があった
- ログインできずアカウントがロックされている
このような状況が確認できた場合、アカウントが第三者に不正利用されている可能性が非常に高いと考えられます。まずは当該サービスのサポート窓口に連絡し、アカウントの復旧・無効化の手続きを進めてください。
アカウントが乗っ取られた場合、ID・パスワードなどの認証情報が漏洩していることになります。「その不正アクセスによってどんな情報が漏れた可能性があるか」といった観点から専門的な情報漏洩調査を行い、どの情報が洩れているのか調べる必要性があります。
⚠️ 個人情報が漏洩している可能性があります
- 保存されていたID・パスワードが利用されている
- メールやクラウドに保存していたファイル・連絡先が流出している
- 別サービスへの「使い回しパスワード」から被害が拡大している
こうした二次被害・情報漏洩リスクは、アカウントが取り戻せたとしても把握できません。当社では、漏洩した可能性のある認証情報や個人データの特定を支援しています。
【診断結果⑤】ランサムウェア感染の可能性があります
ファイルの拡張子が変わった、ファイルが開けない、画面に身代金要求が表示される。こうした症状は、ランサムウェア感染の代表的なサインです。
気づかないうちに重要なデータが暗号化されている可能性があり、放置すればデータの完全な喪失・情報漏洩につながる恐れがあります。
⚠️ 以下のような異常が1つでもある場合、ランサムウェア感染の可能性があります。
- ファイルが開けなくなり、拡張子が変化している
- 画面上に身代金要求のメッセージが表示される
- 端末の動作が極端に遅くなっている
- ファイルやフォルダが勝手に消えている
- 異常なネットワーク通信が確認される
このような挙動が確認できた場合、ランサムウェアに感染している可能性が非常に高いと言えます。すぐにインターネット接続を切断し、ファイルの操作を停止してください。
しかし、すでに身代金の要求に応じたり、不審なリンクや添付ファイルを開いてしまった場合、データの暗号化や漏洩、システムへの深刻なダメージが生じている恐れがあります。
⚠️ その症状、すでにランサムウェアに感染しているかもしれません
・ファイルが勝手に暗号化されている
・画面に身代金要求が表示される
・端末が極端に遅くなっている
これらは一時的な不調ではなく、ランサムウェアによる深刻な侵害が進行している可能性があります。放置すると、データ復旧が困難になるばかりか、情報漏洩や組織全体への影響が広がるリスクがあります。
当社では、感染範囲や被害状況を詳細に調査し、データ復旧や証拠収集を行うランサムウェア調査サービスを提供しています。「どこまで被害が広がったか」「どう対応すべきか」を明らかにし、正しい対処と再発防止をサポートいたします。
診断結果をもとに、今すぐ取るべき対応を確認しましょう
本診断は、あなたの被害状況を症状別に分類した簡易チェックです。
診断で軽度と判断されても、後に被害が深刻化するケースがあります。自己判断だけで安心せず、より正確な被害状況や侵入経路を特定するためには、専門的なフォレンジック調査を受けることをおすすめします。症状の有無や程度にかかわらず、少しでも不安がある場合は、専門家による精密な調査を検討しましょう。
✅ 診断で該当した項目があった方へ
- 症状が続く、または操作ができない場合は被害が進行中の可能性があります
- 不正アクセス・ウイルス感染・乗っ取りの証拠は時間とともに消えることがあります
- 早期のフォレンジック調査が、被害の最小化と正しい対処につながります
調査が必要な場合はフォレンジック調査会社に相談する

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
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