サイバー攻撃

Microsoft Windows Firewall Alertとは?真っ黒な画面で操作できなくなるのはサポート詐欺

有名なマルウェア

突然パソコンの画面が真っ黒になり、「Microsoft Windows Firewall Alert」という警告が表示された…。その瞬間、誰でも「ウイルスに感染したのか?」「データが消えたのか?」とパニックに陥るでしょう。しかし、この警告が実は“偽のセキュリティ警告”である可能性があることをご存じでしょうか?

このような画面表示は、近年急増している「サポート詐欺」や「フィッシング詐欺」の一環として悪用されており、場合によってはパソコンの遠隔操作を許してしまう深刻な被害に発展することもあります。

「サポート詐欺」「マルウェア感染」の可能性があるためすぐにフォレンジック調査会社に相談することをおすすめします。

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本物のWindowsの警告

「Microsoft Windows Firewall Alert」が表示されたとき、それが必ずしも詐欺とは限りません。Windows OSはファイアウォールやセキュリティ機能の状態に異常がある場合、ユーザーに対して正規の警告を表示する仕組みがあります。

このような正当な通知の代表例としては、以下が挙げられます。

  • ファイアウォールが無効になっている:システムが外部攻撃にさらされやすくなります。
  • アプリケーションがネットワークにアクセスを試みた際の確認通知:セキュリティ上の措置として、初回アクセス時に許可を求めるメッセージが表示されます。

こうした場合には、正しい判断と適切な対応を取ることが重要です。

ファイアウォールが無効になっている

ファイアウォールは、外部からの攻撃を防ぐための最前線です。これが無効になっていると、ウイルスや不正アクセスからPCを守る術がありません。セキュリティ通知でこの状態が示される場合、以下の手順で確認・修正を行ってください。

  1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択します。
  2. 「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」に進みます。
  3. 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。
  4. 各ネットワーク(ドメイン、プライベート、パブリック)の状態を確認し、無効になっている場合は「オン」に設定します。

アプリケーションのブロック通知

正規のアプリでも、初めてネットワーク通信を行う際には、ファイアウォールが警告を出すことがあります。これは悪意のある動作を未然に防ぐための措置であり、安全が確認できれば手動で通信を許可することが可能です。

  1. 「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」を選び、「Windows Defender ファイアウォール」を開きます。
  2. 左のメニューで「アプリまたは機能がファイアウォールを通過するのを許可」を選択します。
  3. 「設定の変更」をクリックし、信頼できるアプリにチェックを入れます。
  4. 「OK」で変更を保存します。

ブラウザによる偽の警告ポップアップ

最も注意が必要なのは、インターネット閲覧中に突然現れる「偽のファイアウォール警告」です。これはマルウェアや詐欺広告によって仕込まれたもので、あたかもシステムからの警告であるかのように装っています。

特徴的な兆候には以下のようなものがあります。

  • 画面が真っ黒になり、警告音とともに赤い文字でエラーが表示される
  • 「この番号に今すぐ電話してください」などの指示が出る
  • ポップアップウィンドウが閉じられないようになっている

これは実際にはブラウザ上のスクリプトが動作しているだけですので、システムにはまだ被害が及んでいない可能性があります。

  1. 何もクリックせず、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開きます。
  2. 使用中のブラウザ(例:Google Chrome、Edgeなど)を選択し、「タスクの終了」をクリックして強制終了します。
  3. その後、信頼できるセキュリティソフトでウイルススキャンを実施してください。

サポート詐欺によるリモートアクセス誘導

「Microsoftサポートセンターです」と名乗る詐欺業者が、ユーザーをだまして遠隔操作ツール(TeamViewer、AnyDeskなど)をインストールさせ、PCに不正侵入する事例が増加しています。

このタイプの詐欺では、次のような演出が典型的です。

  • 全画面表示で警告音が鳴り、異常を装う
  • 「今すぐ電話してください(03-××××-××××)」という表示
  • オペレーターが対応し、リモート操作を強要

一度リモート接続を許可すると、詐欺師はPC内の情報を自由に操作・取得できるようになります。

  1. 表示された電話番号には絶対に連絡しない。
  2. ポップアップは操作せず、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)でブラウザを強制終了。
  3. すでにツールをインストールしてしまった場合は、速やかにアンインストールし、ネットを切断。
  4. 不審なアクティビティがあれば、フォレンジック調査の専門会社に相談。

マルウェアや広告スクリプトの感染

「Microsoft Windows Firewall Alert」が詐欺である場合、その根本原因として考えられるのがマルウェアや悪意のある広告スクリプトの感染です。

出典:Microsoft

これらは主に以下の経路で侵入します。

  • 海賊版ソフトや違法動画サイトからのダウンロード
  • 不正な広告(マルバタイジング)による感染
  • メール添付ファイルやフィッシングリンク

一度感染すると、次回以降のブラウジングで同様の警告が繰り返し表示されるようになります。これを防ぐには、根本から駆除する必要があります。

「Microsoft Windows Firewall Alert 」への対処法

偽のセキュリティ警告や不正なアラートに対処するには、正しい知識と具体的な行動が不可欠です。以下に紹介する方法は、被害の拡大を防ぐだけでなく、今後の再発リスクを減らすための重要なステップです。

ブラウザの強制終了とキャッシュの削除

偽の警告がブラウザ上で表示された場合、何もクリックせずに即座に閉じることが重要です。クリックによってマルウェアが仕込まれる可能性があります。

  1. 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く。
  2. 使用中のブラウザ(例:Google Chrome、Microsoft Edge)を選択し、「タスクの終了」をクリック。
  3. 再起動後、ブラウザの設定メニューから「履歴」→「閲覧データの削除」を選び、キャッシュとCookieを削除する。

ウイルススキャンの実施

不審な挙動があった場合や、偽警告に接触してしまった後は、ウイルススキャンを必ず実施してください。

  1. 「スタート」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」を選択。
  2. 「ウイルスと脅威の防止」を開き、「クイックスキャン」を実行。
  3. 必要に応じて「スキャンのオプション」から「フルスキャン」または「オフラインスキャン」を選択。

インストールされたソフトウェアの確認と削除

偽サポートに誘導され、リモートツールや不審なソフトをインストールしてしまった場合、直ちに削除する必要があります。

  1. 「コントロールパネル」→「プログラムのアンインストール」を開く。
  2. 「TeamViewer」「AnyDesk」など、覚えのないリモートツールを確認。
  3. 該当ソフトを選択し、「アンインストール」をクリック。

パスワード変更

少しでも情報を入力してしまった場合や、ログイン画面に誘導された場合は、各種パスワードの変更が必須です。

  1. メール、SNS、金融系サービスなど、該当アカウントのログインページを開く。
  2. 「パスワードの変更」または「セキュリティ設定」から新しいパスワードに変更。
  3. 2段階認証の設定が可能であれば併用する。

詐欺被害が発生した場合の通報

金銭被害が発生してしまった場合、または個人情報を入力してしまった場合は、すぐに関連機関へ連絡・通報してください。

  1. 警察の「サイバー犯罪相談窓口」に通報する。
  2. クレジットカード会社へ連絡し、不正利用の停止を依頼。
  3. 必要に応じて、消費生活センター(188)や弁護士へ相談。

フォレンジック調査による被害の可視化

企業端末や業務PCで被害が発生した場合、個人での対応には限界があります。特に内部データへのアクセスや社内システムの不正操作が懸念される場合、フォレンジック調査が必要不可欠です。

  1. PCの操作を中止し、シャットダウンせずネットワークから遮断。
  2. 記録メディアやログ、外部デバイスなどの証拠を保全。
  3. デジタルフォレンジック調査会社へ連絡し、状況を説明。

パソコンの乗っ取りはフォレンジック調査会社に相談

サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。

特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説

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