- 「パソコンの動作が急に遅くなった」
- 「知らないアプリが勝手に起動する」
- 「ログインできなくなった」
これらの現象が発生している場合、不正アクセスの被害を受けている可能性があります。不正アクセスは一度でも発生すると、個人情報の漏洩や金銭的損害、業務停止など、深刻な結果を招くことがあります。
この記事では、不正アクセスの原因と具体的な対処法について、分かりやすく解説します。
目次
パソコンへの不正アクセスの原因
不正アクセスが発生する背景には、さまざまな原因があります。ここでは代表的な原因について詳しく解説します。
脆弱性の悪用
OSやアプリケーションには日々脆弱性が見つかっており、セキュリティアップデートで修正されています。しかし、アップデートを怠ることで、既知の脆弱性を突いた攻撃にさらされやすくなります。特にWindowsの古いバージョンを使っている方は要注意です。
ID・パスワードの漏洩
パスワードの使い回しや簡易なパスワード(例:123456やpassword)を使用している場合、総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)や辞書攻撃によって容易に突破されます。また、過去に情報漏洩したサービスのアカウントをそのまま使用しているケースもリスクです。
フィッシング詐欺
偽のログイン画面やメールを使って、ID・パスワードを盗み出す手法です。「セキュリティ確認のためログインしてください」といった通知を装い、偽サイトに誘導されることが多く、初心者は特に騙されやすいです。
マルウェア感染
不正なサイトの閲覧や、信頼できない添付ファイルの開封により、バックドア型のマルウェアに感染することがあります。このマルウェアは利用者の行動を監視し、外部に情報を送信する仕組みを持っています。
内部不正(社内犯行)
企業の場合、内部関係者による不正アクセスが発生することもあります。退職者によるアカウントの不正使用や、権限を持った従業員による情報の持ち出しが代表例です。このような場合は、社内での調査では証拠が消去される恐れがあるため、必ずフォレンジック調査会社に依頼してください。
公共Wi-Fiの使用
カフェや駅、空港などの無料Wi-Fiには、盗聴や中間者攻撃(MITM)といったリスクが伴います。通信内容が暗号化されていない場合、ログイン情報や個人情報が第三者に傍受される可能性があります。
パソコンへの不正アクセスの対処法
不正アクセスが疑われる場合は、即座に下記の手順を実行することで被害の拡大を防ぐことが可能です。
ネットワーク接続を切断する
最初にやるべきことは、インターネット接続をすぐに遮断することです。これにより、パソコンからの情報流出や外部からの操作を遮断できます。
- Wi-Fiの場合は、パソコン右下のWi-Fiアイコンをクリック。
- 「接続解除」または「Wi-Fiをオフにする」を選択。
- LANケーブルを使用している場合は、物理的にケーブルを抜く。
セーフモードで起動する
通常モードではマルウェアが起動している可能性があるため、セーフモードでの起動を行い、最小限の状態で不審なプロセスやアプリの確認を行います。
- Windowsの再起動中に「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリック。
- 「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>「再起動」を選択。
- 番号「4」(セーフモードを有効にする)を押して起動。
不審なプロセス・アプリを確認・削除する
セーフモードで起動した後、不審なプロセスやスタートアップアプリを停止・削除します。
- タスクバーを右クリックし「タスクマネージャー」を開く。
- 「プロセス」タブで不明なアプリやリソース消費が高いプロセスを確認。
- 不審なものを右クリックして「タスクの終了」を選択。
アカウントのパスワードを変更する
可能な限り、安全なデバイスからアカウントのパスワードを変更してください。
- スマートフォンなど安全なデバイスを使用。
- すべての重要アカウント(Google、Microsoft、SNS、銀行など)のパスワードを変更。
- 二段階認証(2FA)を有効化する。
セキュリティソフトでフルスキャンする
市販のセキュリティソフトやWindows Defenderを使って、パソコン内の全ファイルをスキャンします。
- Windowsの「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」へ移動。
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリック。
- 「フルスキャン」を選択して実行。
フォレンジック調査を依頼する
不正アクセスが犯罪行為である場合、証拠保全のために自力での対応は控えるべきです。下手に操作すると、証拠データが上書きされる可能性があります。
専門のフォレンジック調査会社に依頼することで、以下のような分析が可能です
- どのIPアドレスがアクセスしたか
- どのファイルが閲覧・持ち出されたか
- 侵入経路と使用されたツール
- 操作ログや改ざん記録
社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いため、専門家への相談が必須です。
不正アクセスはフォレンジック調査会社に相談

サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
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