iPhoneを使用中に突然「サーバーの識別情報を検証できません」というメッセージが表示された場合、それはカレンダーウイルスに感染した証拠かもしれません。

この記事では、カレンダーウイルスの原因やそのリスク、そして対処法を詳しく解説します。

「サーバーの識別情報を検証できません」とは？

「サーバーの識別情報を検証できません」というメッセージは、通常、iPhoneがカレンダーやメールの設定で外部のサーバーに接続しようとしたときに表示されます。しかし、このメッセージが表示される原因はカレンダーウイルスによって引き起こされることがあります。

カレンダーウイルスとは？

カレンダーウイルスは、ユーザーが誤って不正なリンクをクリックしたり、疑わしいWebサイトにアクセスした結果、カレンダーにスパムイベントが追加される形で発生します。このウイルスは正規のカレンダー機能を悪用して、ユーザーの許可なしにイベントを追加し、頻繁にポップアップ通知を送ることで迷惑をかけます。

また、これらのイベントには悪意のあるリンクが含まれることがあり、クリックするとフィッシング詐欺やマルウェアに感染する危険があります。

カレンダーウイルスが引き起こすリスク

カレンダーウイルスによって引き起こされる主なリスクには、次のようなものがあります。

• スパム通知の増加: カレンダーに大量のスパムイベントが追加され、頻繁に通知が届くようになります。
• フィッシング詐欺への誘導: スパムイベントのリンクをクリックすると、悪意のあるウェブサイトに誘導され、個人情報が盗まれる可能性があります。
• マルウェア感染のリスク: 不正なリンクをクリックすることで、iPhoneがマルウェアに感染する恐れがあります。

カレンダーウイルスの具体的な対処法

カレンダーウイルスに感染した場合、早急に対処する必要があります。以下に、カレンダーウイルスを取り除くための具体的な手順を紹介します。

1. カレンダー上のアカウントを削除する

カレンダーウイルスの多くは、不正なイベントが追加されていることが原因です。これを削除することで、スパムイベントや通知が停止します。

カレンダー上のアカウントを削除する

1. iPhoneの「設定」アプリを開きます。
2. 「カレンダー」を選択し、次に「アカウント」をタップします。
3. 不正なカレンダーサブスクリプションが表示されている場合、それを選択して「アカウントを削除」をタップします。
4. 確認画面が表示されるので、再度「削除」を選択して完了します。

2. 不審なカレンダーイベントの手動削除

サブスクリプションが削除されても、不正なイベントがカレンダーに残っている場合があります。これらのイベントを手動で削除しましょう。

カレンダーイベント削除の手順

1. iPhoneの「カレンダー」アプリを開きます。
2. 削除したい不正なイベントを選択します。
3. イベント詳細ページの下部にある「削除」をタップします。
4. 「このイベントを削除」または「すべての将来のイベントを削除」を選択し、イベントを完全に削除します。

3. iCloudカレンダーの確認とクリーンアップ

カレンダーウイルスがiCloud経由で同期されている可能性もあります。iCloudにアクセスして、カレンダーの設定を確認し、不要なイベントやサブスクリプションをクリーンアップしましょう。

iCloudカレンダーの確認手順:

1. ウェブブラウザでiCloud.comにアクセスし、Apple IDでログインします。
2. 「カレンダー」を開き、カレンダーリストを確認します。
3. 不要なカレンダーやイベントがある場合、それを削除します。

4.フォレンジック調査を行う

カレンダーウイルスが単なるスパムで終わる場合もありますが、フィッシング詐欺やマルウェア感染によってパスワードやログインID、その他端末の個人情報などの漏えいが懸念される場合、フォレンジック調査でiPhoneの被害状況をきちんと調査することが重要です。

フォレンジック調査とはスマホやパソコンなどの電子端末内のログデータなどを解析し、不正アクセスの有無や侵入経路を特定します。を通じて、どのようにウイルスが侵入したか、また、どのデータが漏えいしたかなどを正確に把握できます。

フォレンジック調査は個人で行うことが難しいため、サイバーセキュリティの専門家やマルウェア感染調査に対応しているフォレンジック調査会社に依頼することが推奨されます。

詳しく調べる際はマルウェア感染調査に対応する専門家に相談する

マルウェア感染、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、マルウェア感染調査に対応しているフォレンジック調査会社に相談することが重要です。

フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しております。官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

まずは、お気軽にご相談ください。

調査の料金・目安について

専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。