サイバー攻撃

宅配業者を装った不在通知SMSとは?クリック時の対処法を解説

最近、宅配業者を装った不在通知のショートメール(SMS)が問題になっています。このようなSMSは、実際にはフィッシング詐欺の一種です。偽のSMSは、本物の宅配業者のメッセージに似せて作られており、うっかりリンクをクリックすると、マルウェアに感染したり個人情報が漏えいしたりする恐れがあります。

今回は、宅配業者を装った不在通知SMSの被害や手口、クリックしてしまったときの対処法について解説します。

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宅配業者を装う偽のSMS(ショートメッセージ)とは?

宅配業者を装って送信されるSMSは、主にフィッシング詐欺の手段として用いられています。記載されているURLにアクセスすると本物そっくりの偽の宅配業者のサイトに誘導され、IDやパスワード、認証コードなどの個人情報を入力させられます。これらの情報を入力すると、不正アクセスや金銭の不正送金などの被害に遭う可能性があります。

さらに、情報を入力していなくても偽サイトにアクセスしただけで、マルウェアに感染して、端末内の情報が盗まれるなどの被害に遭う可能性もあるため注意しましょう。

偽の不在通知SMSをクリックするとどうなる?

偽の不在通知SMSをクリックすると、以下のような被害が発生する可能性があります。

偽の不在通知SMSをクリックするとどうなる?
  • フィッシングサイトへの誘導される
  • マルウェアに感染する
  • 個人情報が漏えいする

フィッシングサイトへの誘導される

SMS内に含まれるリンクをクリックすると、フィッシングサイトへと誘導されます。フィッシングサイトは、ユーザーの個人情報を盗むために作られた偽のWebサイトです。フィッシングサイトは、実際のWebサイトに似せたデザインやURLで作られており、ログイン情報やクレジットカード情報などを入力するように促します。このとき入力した個人情報は、攻撃者に盗まれ、不正利用される可能性があります。

マルウェアに感染する

不正なSMSには、マルウェアをダウンロードするための不正なリンクが含まれていることがあります。このリンクをクリックすると、スパイウェアやランサムウェアなど悪意のあるソフトウェアがデバイスにインストールされ、個人情報の窃取やデバイスの遠隔操作などの被害に遭う恐れがあります。

個人情報が漏えいする

個人情報の漏洩は深刻な問題で、特に偽の不在通知SMSを介した情報漏洩は大きな影響を及ぼします。たとえばクレジットカード情報などが漏えいすると金銭的損失のリスクが高まります。

しかし一般の人々がサイバーセキュリティの全てを理解するのは難しいため、情報が漏えいした疑いがある場合は即座にサイバーセキュリティの専門家に相談し、専門家の知識と経験を活用すべきです。専門家は被害範囲を特定し、さらなる被害を防ぐ対策を提案します

個人情報漏えい・流出時はフォレンジック調査が有効

フォレンジック調査は、主にコンピュータやスマートフォンなどのデジタルデバイスに記録されたデータから、情報漏洩の原因や被害範囲を解明する専門的な手法です。

しかし、フォレンジック調査を行うためには、コンピューターやネットワークの専門知識と技術が必要です。専門知識を持たない状態で、個人や自社だけで調査を行うと、実態を正確に把握できない可能性があります。さらに、取引先や行政への報告が必要な場合、自社だけでの調査では信頼性が疑われ、信用失墜につながる可能性があります。

私たちデジタルデータフォレンジック(DDF)には、多様なインシデントに対応経験がある専門エンジニアが在籍しており、これまでに官公庁、上場企業、捜査機関等を含む数多くのインシデント被害を調査してきました。まずはお気軽にご相談ください。24時間365日、相談や見積もりは無料で受け付けております。

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フォレンジック調査の詳細については、下記の記事でも詳しく解説しています。

フォレンジック調査
フォレンジック調査のメリット・活用事例・業者選定のポイントを解説フォレンジック調査とはデジタル機器を調査・解析し、「法的証拠」に関わる情報を抽出し、インシデントの全容を解明する調査です。フォレンジック調査会社では、警察でも使用される技術を用いて、サイバー攻撃からハッキング、情報持ち出しや横領などの調査を行います。本記事ではフォレンジック調査の必要性・活用事例・業者選定のポイントを解説します。...

偽の不在通知SMSの手口

偽の不在通知SMSの手口は以下のとおりです。

偽の不在通知SMSの手口
  • iPhoneの手口
  • Androidの手口

iPhoneの手口

iPhoneの場合、本物そっくりの大手銀行や地方銀行、Amazon、Appleのログイン画面などの宅配便とは関係ない偽サイトに誘導されるケースが多いです。そこで個人情報を入力してしまうと、データを盗まれて悪用されたり、リスト化されて売買されたりします。

特にApple IDの入力を求められた場合は注意が必要です。Apple IDは、iCloud、App Store、iTunes Storeなど、多くのサービスへのアクセスに使用されます。そのため、Apple IDを乗っ取られると、個人のメールや写真、ドキュメント、さらには購入履歴やクレジットカード情報など、ありとあらゆるデータにアクセスされるリスクが生じるのです。

Androidの手口

Androidの場合、直接偽サイトに誘導されて個人情報の入力を促されるだけでなく、不正アプリをインストールさせられる可能性があります。「セキュリティ向上のため最新バージョンのChrome(郵便局アプリ)にアップデートしてください」などのポップアップが表示された場合は注意が必要です。不正アプリをインストールされると、個人情報の漏えいや詐欺の踏み台にされる恐れがあります。

偽の不在通知SMSをクリックしてしまった場合の対処法

偽の不在通知SMSをクリックしてしまった場合の対処法は以下のとおりです。

偽の不在通知SMSをクリックしてしまった場合の対処法
  • すぐにブラウザを閉じる
  • セキュリティスキャンを実行する
  • ID・パスワードを変更する
  • セキュリティの専門業者に調査を依頼する

すぐにブラウザを閉じる

まず、ブラウザをすぐに閉じることが重要です。さらなるデータの漏洩やマルウェアのダウンロードを防げる可能性が高まります。ブラウザが開いている間は、フィッシングサイトや悪意のあるウェブサイトが裏で悪意のあるさまざまな操作を行う可能性があるため注意が必要です。

セキュリティスキャンを実行する

セキュリティスキャンを実行することも有効です。もしマルウェアがインストールされていた場合、それを検出・除去することができます。信頼できるセキュリティソフトウェアを使用し、定期的なスキャンを行うことは、デバイスの安全を維持するために不可欠です。

ID・パスワードを変更する

フィッシングサイトにアクセスしてログイン情報やクレジットカード情報を入力した場合は、関連する全てのアカウントのIDやパスワードを変更しましょう。これにより、情報が盗まれてもそれを利用されるリスクを軽減できます。

サイバーセキュリティの専門業者に調査を依頼する

偽SMSによる被害状況や、マルウェア感染被害を把握する場合、十分な知識や適切なツールがないと以下のリスクがあります。

  • マルウェアの種類や感染状況を正確に把握できない
  • マルウェアの除去や対策が適切に行われない
  • マルウェアによる二次被害が発生する

マルウェアの種類は、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェア、ランサムウェアなど、さまざまな種類があります。また、マルウェアの感染状況は、システムの一部に感染しているだけなのか、システム全体に感染しているのかなどによって、対策が異なります。

偽SMSをクリックしてしまった場合、サイバーセキュリティの専門業者に調査を依頼することが最も確実な方法です。サイバーセキュリティの専門業者は、フィッシングサイトの特徴や攻撃者の手口を熟知しているため、感染経路や漏えいデータなどインシデントの調査により、被害を最小限に抑えるためのアドバイスや対策を実施することができます。

偽の不在通知SMSをクリックしてしまった場合、フォレンジック調査の専門業者に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。

フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

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対応機種

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フォレンジック調査会社への相談方法

インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。

取引先や行政に報告する際、自社での調査だけでは、正確な情報は得られません。むしろ意図的にデータ改ざん・削除されている場合は、情報の信頼性が問われることもあります。

インシデント時は、第三者機関に調査を依頼し、情報収集を行うことを検討しましょう。

DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。

当社では作業内容のご提案とお見積りのご提示まで無料でご案内しております。

解析した結果は、調査報告書としてレポートを作成しています。作成した報告書には、調査で行った手順やインシデントの全容などが詳細に記載され、法執行機関にも提出可能です。

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まずは無料の概算見積もりを。専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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