スマートフォンは、私たちの生活に欠かせないツールとなっています。しかし、その便利さゆえに、悪意あるユーザーの標的になりやすいというリスクも存在します。
この記事ではプライバシーを侵害する「スマホ監視」の実態を解き明かすとともに、監視されているかどうかをiPhoneとAndroidの両方で確かめる方法をわかりやすく解説します。
目次
スマホ監視の手口とは
スマホ監視とは、他人があなたのスマートフォンの活動をこっそり見たり、データにアクセスしたりすることです。こうしたスマホ監視は、スマートフォンの利用状況を監視する「スマホ監視アプリ」が用いられます。
本来これは「盗難・紛失に備える」「子どもを見守る」「従業員の勤務状況を把握する」などの目的で使用されますが、位置情報・通話履歴・メール・SNSの利用状況など、さまざまな情報を取得できてしまうことから、悪意ある目的で利用するユーザーも後を絶ちません。
スマホにはあらゆる情報が集約されており、それが筒抜けになることで、メッセージの読み取り、通話の監視、位置情報の追跡が行われるリスクがあるのです。監視の目的もさまざまですが、スマホ監視の手口は以下の通りです。
偽警告
「(使用している機種名)でウイルスが〇個検出されました」「お使いのiPhoneがハッキングされました」
スマホの使用中に、このようなウイルス感染やハッキングの警告表示がされたなら、すぐにブラウザを閉じましょう。このような警告が表示されても実際にウイルスやハッキングは発生していない場合がほとんどです。
警告文に従うと、別サイトでアプリのダウンロードを促され、第三者にスマホを監視、遠隔操作されるアプリをインストールしてしまう可能性があります。
副業詐欺
これは、副業に関する契約や説明の際に、遠隔操作アプリのインストールを求められる詐欺の手口です。
特に悪質なケースでは、消費者金融の調査を名目にして遠隔操作アプリをインストールさせ、被害者に借入をさせて、その資金を別の口座に送金するよう指示します。
このような詐欺では、遠隔操作アプリを使って借入の状況を確認したり、送金を指示することがあります。消費者庁やIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)などで注意喚起を行っており、注意が必要です。
出典:IPA
第三者にアプリをダウンロードされる
スマホの監視手口の一つに、ユーザーのスマホにアクセスできる第三者が勝手にアプリをインストールするケースがあります。例えば、浮気の証拠を収集するためにパートナーが密かに監視アプリをインストールする場合などがこれに該当します。
また、監視アプリのインストール以外にも、遠隔操作アプリを利用してスマホに監視アプリをインストールする手口もあります。
「mspy」や「AirDroid」など監視アプリを見つけた場合、専門家に端末を調査してもらうことで、何の情報が漏えいしたか、監視アプリ以外に危険なアプリやウイルスなどが感染していないか調査することができます。インストールした覚えがない場合は相談してみましょう。
スマホ監視の怪しいサイン
スマホが監視されているかもしれないというサインには、下記のものがあげられます。
- バッテリーの急速な消耗
- 異常なデータ使用
- スマホのパフォーマンスの低下
- カメラやマイクが勝手に起動している
- 見知らぬアプリがインストールされている
バッテリーの急速な消耗
スマホ監視アプリは、原則として常にバックグラウンドで動作しているため、バッテリーの消耗が早くなることがあります。また、アプリが常に位置情報や通信を監視している場合にも、バッテリーの消耗が早くなる可能性があります。
異常なデータ使用
スマホ監視アプリは、位置情報や通話履歴、メールなどの情報を外部に送信するために、大量のデータを使用することがあります。そのため、データ使用量が異常に多い場合は、スマホ監視アプリがインストールされている可能性を疑う必要があります。
スマホのパフォーマンスの低下
スマホ監視アプリは、CPUやメモリなどのリソースを占有するため、スマホのパフォーマンスが低下することがあります。また、アプリがバックグラウンドで動作している場合にも、スマホのパフォーマンスが低下する可能性があります。
カメラやマイクが勝手に起動している
スマートフォンを使用していないのにも関わらず、画面右上に緑の点が表示されていれば、カメラやマイクが第三者にハッキングされ、勝手に起動している可能性があります。
監視アプリや遠隔操作アプリの中には、インストール時にカメラやマイクのアクセス権を承認させるものがあります。この時アクセスを承認してしまうと、使用していない時間にカメラやマイクが起動し、盗聴、盗撮されてしまいます。
見知らぬアプリがインストールされている
スマホのホーム画面や設定アプリにインストールした覚えがないアプリが表示された場合、以下の原因が考えられます。
- 第三者にアプリを勝手にインストールされた
- アプリのインストール時に別のアプリも一緒にインストールされた(バンドル)
- 詐欺の一環でインストールさせられた
- 悪意のあるウェブサイトやポップアップ広告をクリックした
見知らぬアプリの中には個人情報を勝手に外部に送信したり、権限を承認させてスマホを乗っ取るものもあります。
「アプリの紹介文と実際の機能が異なる」「不必要に権限の承認を求めてくる」場合、機内モードに設定し、専門業者に相談することをおすすめします。
これは危険なアプリは必ずしもホーム画面に表示されないことと、「バンドル」によってインストールされたアプリの場合は、被害の原因を正確に特定しなければ被害が再発する可能性があるためです。
私たちデジタルデータフォレンジックは、緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日体制でフォレンジック調査を受け付けており、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
スマホが監視されているかを確かめる方法
スマホが監視されているかどうかを確かめる方法には、セキュリティアプリの使用、システムの診断、不審なアプリの確認などがあります。これらの方法は、スマホの安全を確保し、プライバシーを守るために定期的に行うべきでしょう。
iPhoneで監視を確認する方法
iPhoneで監視されているかどうかを確かめるには、設定メニューを確認し、不審な設定変更やアプリを探します。また、Appleのセキュリティ機能を最大限に活かし、定期的なOSのアップデートを行うことも重要です。
iPhoneで監視されているかどうかを確かめるには、以下の手順で行います。
- デバイスの設定アプリを開きます。
- 「プライバシー」をタップします。
- 各項目の設定を確認し、不審な設定変更やアプリがないか確認します。
不審なアプリの判断基準は、以下のとおりです。
- インストールした覚えのないアプリ
- アプリの開発元や説明が不明なアプリ
- 必要以上の権限を要求するアプリ
特に、以下の権限を要求するアプリは、監視アプリの可能性があるため注意が必要です。
- 位置情報
- 通話履歴
- SMS
- マイク
- カメラ
- ストレージ
Androidで監視を確認する方法
Androidデバイスで監視を確認するには「設定」メニューをチェックし、アプリの権限を確認します。不審なアプリや、必要以上の権限を要求するアプリに注意し、定期的にデバイスのセキュリティチェックを行うことが重要です。
Androidデバイスで監視を確認するには、以下の手順で行います。
- デバイスの設定アプリを開きます。
- 「アプリと通知」または「アプリ」をタップします。
- すべてのアプリのリストが表示されます。
- リストをスクロールして、不審なアプリを探します。
- 不審なアプリを見つけたら、そのアプリの権限を確認します。
調査会社に相談する
個人情報の漏えいや遠隔操作が発生した場合、フォレンジック調査会社で調査を行うことで、個人情報など情報漏洩の原因や範囲を特定するのに役立ちます。
フォレンジック調査とは、電子端末やネットワークを調査・解析することで、サイバー攻撃や、情報漏えいの証拠を収集し、被害の原因や状況を明らかにすることです。
また調査会社によっては、警察や裁判所など公的機関に提出可能な報告書の作成や、セキュリティ対策を強化するアドバイスをもらえる場合があります。
私たちデジタルデータフォレンジックは、官公庁、上場企業、捜査機関等を含む幅広いインシデントに対応経験があり、攻撃に使用された侵入経路や漏えいデータを迅速に特定します。24時間365日体制で相談や状況のヒアリング、見積もりを無料で受け付けておりますので、お電話またはメールでお気軽にお問い合わせください。
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監視アプリの削除方法
監視アプリの削除方法は、デバイスの種類や監視アプリの種類によって異なります。
Androidの場合
Androidデバイスで監視アプリを削除するには、以下の手順で行います。
- デバイスの設定アプリを開きます。
- 「アプリと通知」または「アプリ」をタップします。
- すべてのアプリのリストが表示されます。
- リストをスクロールして、削除したいアプリを探します。
- アプリを長押しして、メニューから「アンインストール」を選択します。
アプリのアンインストールが完了すると、アプリのデータや設定も削除されます。
iPhoneの場合
iPhoneで監視アプリを削除するには、以下の手順で行います。
- デバイスの設定アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「iPhoneのストレージ」をタップします。
- すべてのアプリのリストが表示されます。
- 削除したいアプリを探します。
- アプリをタップして、画面下部の「削除」をタップします。
アプリのアンインストールが完了すると、アプリのデータや設定も削除されます。
なお監視アプリが盗んだパスワードや認証情報が悪用される可能性もあることから、アプリを削除したあともパスワードや認証情報を変更することをおすすめします。また被害の拡大を防止するためにもサイバーセキュリティ専門家に相談することも検討しておきましょう。
スマホ監視の調査を行う場合、サイバーセキュリティ専門家に相談する
ハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。
デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。
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フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
選ばれる理由
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
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(※4)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
国際空港レベルのセキュリティ体制
官公庁や警察などの機密性の高い情報を取り扱うため、第三者機関の警備やセキュリティゲート、監視カメラを配置し、情報の管理を行っています。世界基準のセキュリティ規格であるISO、Pマークを取得。万全のセキュリティ体制を構築しています。
インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。
取引先や行政に報告する際、自社での調査だけでは、正確な情報は得られません。むしろ意図的にデータ改ざん・削除されている場合は、情報の信頼性が問われることもあります。
インシデント時は、第三者機関に調査を依頼し、情報収集を行うことを検討しましょう。
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スマホ監視の防止策
スマホ監視を防ぐためには、セキュリティ意識を高め、定期的なセキュリティチェックを行うことが重要です。
主なスマホ監視の防止策は次のとおりです。
- プライバシー保護のための設定を行う
- 監視を防ぐためのツールとアプリを導入する
- 定期的なセキュリティチェック
- アップデートをこまめに行う
プライバシー保護のための設定を行う
プライバシーを保護するためには、スマホのセキュリティ設定を適切に行い、パスワードやピンコードを定期的に変更することが重要です。また、位置情報サービスやカメラへのアクセスを制限することも、プライバシー保護に役立ちます。
監視を防ぐためのツールとアプリを導入する
監視を防ぐためには、信頼できるセキュリティアプリやツールを導入することが効果的です。これらのツールは、不審なアクティビティを検出し、プライバシーを守るのに役立ちます。
定期的なセキュリティチェック
スマホのセキュリティを保つためには、定期的なセキュリティチェックが不可欠です。これには、アプリのアップデート、システムのスキャン、セキュリティ設定の確認などが含まれます。常に最新のセキュリティ対策を講じることで、スマホを監視から守ることができます。
アップデートをこまめに行う
スマートフォンのOSやアプリのアップデートをこまめに行うことで、セキュリティの脆弱性を修正することができます。また、パスワードや利用制限などのセキュリティ対策を徹底することも大切です。
よくある質問
対応内容・期間などにより変動いたします。
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