Microsoft Edgeを開いたときに、見覚えのないホームページが表示されたり、検索エンジンが勝手に変わっていたりすると、不安になる方は多いはずです。
実際、Edgeの「乗っ取り」と呼ばれる症状は、ブラウザの設定や拡張機能が意図せず書き換えられることで起こるケースが少なくありません。
そこで本記事では、Edgeの乗っ取りで起こりやすい症状、主な手口、自分で確認できるポイント、安全に進める対処法を自然な流れで解説します。
目次
Edgeの乗っ取りとは
Edgeの乗っ取りは、Microsoft Edgeそのものが完全に支配される状態だけを指すわけではありません。
実際には、ホームページや検索エンジン、新しいタブの表示先、広告の出方、警告画面の内容などが勝手に変わる「ブラウザハイジャック」として現れることが多いです。
たとえば、検索しても見慣れないサイトを経由する、広告が異常に増える、閉じても警告画面が何度も出るといった症状は、拡張機能や不要なソフト、悪質なWebサイトの影響で発生することがあります。
Edgeの設定が書き換えられているだけでなく、Windows側に入り込んだ不要プログラムが影響している場合もあります。
一方で、すべての異常表示が深刻なハッキングとは限りません。ブラウザの一時的な不具合や、単なる広告表示であることもあります。
ただし、自己判断だけで片づけると原因が曖昧なままになりやすいため、症状の種類を整理しながら確認することが重要です。
Edgeの乗っ取りの疑いがあるサイン
まずは、どのような症状が出ているのかを整理することが大切です。Edgeの乗っ取りは、検索結果の変化だけでなく、警告画面や設定の書き換え、広告の増加として表れることがあります。
ホームページや検索エンジンが勝手に変わる
Edgeを起動するたびに、知らないサイトがホームページとして開いたり、検索先がBingやGoogleではなく見慣れないサービスに変わっていたりする場合は、ブラウザハイジャックの典型的なサインです。
こうした症状は、設定変更だけで済んでいるケースもありますが、不要な拡張機能や別のソフトが裏で再設定している場合もあります。見た目を戻しても再発するなら、設定以外の原因も疑う必要があります。
偽の警告画面や消えないポップアップが出る
「ウイルスに感染しました」「今すぐ電話してください」などの警告が表示され、閉じても何度も出てくる場合は、偽の警告画面やサポート詐欺の可能性があります。
このタイプは、利用者を焦らせて電話や遠隔操作、クレジットカード情報の入力につなげることが目的です。表示された画面で何か入力してしまうと、単なるブラウザの異常では済まなくなることがあります。
見覚えのない拡張機能が追加されている
広告ブロッカーのように見えるものや、翻訳、検索補助、クーポン表示などを装った拡張機能が追加されている場合は注意が必要です。名前がそれらしくても、実際には検索結果の書き換えや広告表示の増加を引き起こすことがあります。
とくに、いつ入れたのか分からない拡張機能が複数ある場合は、ひとつずつ確認するよりも、いったんまとめて無効化して切り分けたほうが原因を把握しやすくなります。
広告やリダイレクトが異常に増える
検索結果をクリックすると別のサイトへ飛ばされる、どのページでも広告が大量に出る、勝手に新しいタブが開くといった症状も、Edgeの乗っ取りでよく見られます。
この症状は、拡張機能だけでなく、Windows側の不要ソフトやブラウザ設定の改変でも起こります。単なる広告表示の増加と見分けがつきにくいため、ほかの症状とあわせて判断することが大切です。
Windows側にも不審なアプリや挙動がある
Edgeだけでなく、最近入れた覚えのないアプリが増えていたり、起動時に見慣れないソフトが立ち上がったりする場合は、ブラウザの外に原因がある可能性があります。
こうした場合は、単純にEdgeの設定を戻すだけでは不十分です。Windows側の不要プログラムやマルウェアが残っていると、再び設定が書き換えられるおそれがあります。
リスクを理解したうえで考えるべきこと
ここまでの症状に複数当てはまる場合、Edgeの見た目だけを戻しても根本原因が残ることがあります。とくに、偽警告に従って入力や通話をしてしまった場合は、ブラウザ設定の問題だけでなく、アカウントや端末全体への影響も確認したほうが安心です。
自己判断で拡張機能やソフトを次々に削除すると、あとから原因を追いにくくなることもあります。時間が経つほど証跡が失われる恐れもあるため、不審な操作歴やログを残したまま状況を整理することが大切です。
判断が難しい場合は、原因の切り分けと影響範囲の確認を優先してください。Edgeだけの問題なのか、Windowsやアカウントまで影響が広がっているのかを見極めることが、次の対応を誤らないためのポイントです。
Edgeの乗っ取りの主な手口
Edgeの乗っ取りは急に起こるように見えても、背景にはいくつかの典型的な手口があります。どこから設定が書き換えられたのかを知ることで、再発を防ぎやすくなります。
不要な拡張機能の導入
もっとも多いのは、便利なツールだと思って入れた拡張機能が、実際には検索先の書き換えや広告表示を行っていたケースです。インストール時の説明が分かりにくく、気づかないまま既定設定が変更されることがあります。
一見すると小さな変更でも、検索履歴の収集や広告ネットワークへの誘導につながる場合があります。拡張機能の権限が広いと、被害の範囲が見えにくくなります。
フリーソフトへの同梱
無料ツールや動画変換ソフト、クリーナー系ソフトの導入時に、不要な検索ツールやブラウザ設定変更プログラムが一緒に入ることがあります。導入画面でチェックを外し忘れるだけでも、Edgeの設定が変わることがあります。
この場合、Edgeの中だけでなく、Windowsのアプリ一覧にも痕跡が残ることが多く、ブラウザをリセットしても再発しやすい傾向があります。
偽警告や偽更新への誘導
「ブラウザが危険です」「更新が必要です」といった表示から、偽の拡張機能や不要ソフトを入れさせる手口もあります。見た目が本物に近いため、慌てて従ってしまうと、不正な変更を自分で許可してしまうことがあります。
この手口は、Edgeの乗っ取りに加えて、サポート詐欺や遠隔操作被害へ発展することもあります。画面の指示に従って操作した覚えがある場合は、特に注意が必要です。
Windows側の不要アプリによる再設定
ブラウザの中だけを直しても元に戻ってしまう場合は、Windows側に入っている不要アプリがEdgeの設定を再び書き換えている可能性があります。スタートアップや常駐アプリとして動いていると、ホームページや検索エンジンを繰り返し変更されることがあります。
このタイプは、Edgeだけを見ても原因がつかみにくいため、Windows全体のアプリや起動項目もあわせて確認する必要があります。
Edgeの乗っ取りで起こり得る被害とリスク
Edgeの乗っ取りは、単に使い勝手が悪くなるだけではありません。放置すると、個人情報の入力や不正サイトへの誘導、端末全体への影響につながることがあります。
偽サイトへの誘導による情報流出
検索結果や表示先が書き換えられると、公式サイトだと思ってアクセスした先が偽サイトだったということがあります。そのままIDやパスワード、個人情報を入力すると、情報が第三者に渡るおそれがあります。
サポート詐欺による遠隔操作被害
偽の警告画面に表示された電話番号へ連絡すると、サポートを装った相手に遠隔操作ソフトの導入を指示されるケースがあります。ここまで進むと、単なるブラウザ設定の問題ではなく、端末全体を見られるリスクに変わります。
広告・リダイレクトによる不審サイト閲覧
広告やリダイレクトが増えると、意図しないサイトへ何度も飛ばされ、不審なダウンロードや追加の詐欺画面に触れる機会が増えます。クリックを重ねるほど、被害の入口が増える点に注意が必要です。
アカウントや決済情報の悪用
Edge上で入力したアカウント情報やカード情報が偽サイト経由で抜き取られると、他サービスへの不正ログインや不正決済に発展することがあります。Edgeの異常をきっかけに、複数のサービスへ影響が広がることもあります。
Windows全体への影響拡大
原因がブラウザの外にある場合、Edgeだけを直しても不審アプリや不要プログラムが残ります。その状態では、再度ブラウザ設定が書き換えられるだけでなく、他のブラウザやWindowsの動作にも悪影響が及ぶおそれがあります。
放置するとどうなるのか
初期の段階では「ブラウザがおかしいだけ」に見えても、入力や通話、ダウンロードをきっかけに被害が大きくなることがあります。とくに、偽警告やリダイレクトを繰り返し開いている状態は、次の被害に進みやすい状態ともいえます。
不安がある場合は、見た目だけを戻して終わりにせず、「何が起点だったのか」「何を入力したか」「他に影響がないか」を確認することが重要です。
Edgeが乗っ取られたときの確認ポイント
対処を始める前に、どこまで影響が出ているのかを確認しておくと、必要な対応を絞り込みやすくなります。Edgeだけを見るのではなく、拡張機能、通知設定、Windows側のアプリまで順に見ていくのが基本です。
ホームページと検索エンジンの設定
まずは、起動時に開くページと既定の検索エンジンを確認します。知らないサイトに変わっていたり、戻しても再発したりする場合は、ブラウザハイジャックの可能性があります。
拡張機能の一覧
Edgeの拡張機能を開き、見覚えのないものや最近追加されたものがないかを確認します。不要なものが複数ある場合は、まとめて無効化して切り分けると状況を把握しやすくなります。
通知の許可設定
偽警告やしつこいポップアップの一部は、Web通知の許可が原因で表示されることがあります。通知を許可したサイト一覧を確認し、不審なドメインがないか見直してください。
Windowsのアプリ一覧と起動項目
最近入れた覚えのないアプリや、起動時に立ち上がる不明なプログラムがないか確認します。Edgeの再設定を繰り返す原因が、Windows側にあることも少なくありません。
入力や通話の有無
偽警告画面で電話をかけた、遠隔操作ソフトを入れた、IDやカード情報を入力したといった事実がある場合は、ブラウザの問題だけでなく、アカウントや端末全体の確認が必要です。ここは被害の広がりを判断する重要な分岐点になります。
確認時に気をつけたいこと
確認の途中で思いつくまま削除や初期化を進めると、原因を追うための情報が消えてしまうことがあります。特に、後からサポートや専門家に相談する可能性がある場合は、画面表示やアプリ名、時刻などをメモしておくと整理しやすくなります。
Edgeの乗っ取りが疑われるときの対処法
対処の基本は、「入力を止める」「不審な表示を閉じる」「設定と拡張機能を確認する」「Windows側も確認する」の順で進めることです。慌てて行動せず、順番に整理することで余計な被害を防ぎやすくなります。
警告画面では何も入力しない
「感染しています」「サポートへ連絡してください」と表示されても、その画面上では何も入力しないことが大前提です。電話番号が表示されていても連絡せず、カード情報やアカウント情報も入れないようにしてください。
- 表示されている画面では、ID・パスワード・電話番号・カード情報を入力しません。
- 表示された電話番号には連絡しません。
- 可能であれば画面をスクリーンショットで残してから閉じます。
不審なタブや通知を閉じる
偽警告やポップアップは、ブラウザのタブを閉じることで収まることがあります。通知の許可による表示であれば、サイト側の通知設定も見直す必要があります。
- 問題のタブを閉じます。
- Edgeを再起動し、同じ画面が出るか確認します。
- 通知が続く場合は、通知許可サイトの一覧から不審なものを削除します。
拡張機能を無効化・削除する
見覚えのない拡張機能や、最近追加した拡張機能は、設定改変や広告表示の原因になっていることがあります。原因が不明な場合は、まず無効化して様子を見ると安全です。
- Edgeの拡張機能一覧を開きます。
- 見覚えのないもの、不要なものを無効化します。
- 改善するか確認し、原因と判断できたものを削除します。
ホームページと検索エンジンを戻す
Edgeの設定が書き換えられている場合は、起動ページや検索エンジンを正しい状態に戻します。ただし、戻しても再発する場合は、別のソフトや拡張機能が再設定している可能性があります。
- 起動時に開くページを確認し、不審なURLを削除します。
- 既定の検索エンジンを見直し、意図したものに戻します。
- 再起動後も同じ設定が維持されるか確認します。
Windows側の不要アプリを確認する
ブラウザを直しても戻る場合は、Windowsに入っている不要アプリが原因のことがあります。最近追加されたものや、名前の分かりにくいアプリを重点的に確認してください。
- インストール済みアプリ一覧を開きます。
- 最近追加された不要アプリや見覚えのないソフトを確認します。
- 不要と判断できるものは削除し、再発が止まるかを確認します。
セキュリティスキャンを実施する
Windows Defenderなどのセキュリティ機能でスキャンを実施し、不要プログラムやマルウェアの兆候がないか確認します。ブラウザ外に原因がある場合は、この工程が重要になります。
- Windowsセキュリティを開きます。
- フルスキャンまたは詳細スキャンを実行します。
- 検出結果が出た場合は、内容を記録して対処します。
必要に応じてEdgeをリセットする
設定の改変が広く、拡張機能の無効化でも改善しない場合は、Edgeの設定を初期状態に戻す方法もあります。ただし、Windows側の不要アプリが残っていると再発することがあるため、前段の確認を先に進めることが大切です。
- Edgeの設定からリセット項目を開きます。
- 設定を初期状態に戻します。
- リセット後に再発しないか確認します。
被害が広がっている場合は専門業者に相談する
偽警告に従って電話した、遠隔操作ソフトを入れた、カード情報や認証情報を入力したといった場合は、ブラウザ設定だけの問題ではない可能性があります。こうしたケースでは、端末全体やアカウントへの影響も視野に入れて確認したほうが安心です。
自己判断で削除や復旧を急ぐと、原因の特定が難しくなることがあります。状況整理が難しい場合は、早い段階で専門業者へ相談することが被害の拡大防止につながります。
詳しく調べる際はハッキング・乗っ取り調査の専門家に相談する
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