不正アクセスや詐欺被害が疑われるとき、「警察に相談すべきか、それとも民間のフォレンジック調査会社に頼るべきか」で迷う方は少なくありません。相談先を誤ると、必要な手続きが進まず不安が長引いたり、重要な記録を上書きしてしまいデータ消失の恐れが高まることもあります。
そこで本記事では、警察と民間フォレンジックの役割の違いを前提に、状況別の最適な選び方と、両者を併用して進める実務的な手順を解説します。
目次
警察とフォレンジックの違いは「目的」で決まる
同じインターネット被害でも、警察と民間フォレンジックでは役割が違います。
シンプルに言うと「犯人を追うか」「何が起きたかを明らかにするか」の違いです。
- 警察:犯罪として扱えるかを判断し、犯人の特定や捜査を進める
- フォレンジック:端末やログを調べて、侵入経路や被害の範囲を明らかにする
どちらが良い・悪いではなく、目的に応じて使い分けるものです。
状況によっては、両方を同時に進めるのが最も効率的なケースもあります。
迷ったときは「何を優先するか」で決める
判断に迷う場合は、「今いちばん必要なこと」を基準に考えます。
- 犯人を捕まえたい → 警察
- 何が起きたかを知りたい → フォレンジック
特に法人では、取引先への説明や社内報告など、期限付きの対応が求められることが多く、
先にフォレンジックで状況を整理するケースが多くなります。
当社では、不正アクセス調査を通じて、端末やログの記録を保全・解析し、侵入経路や被害範囲を客観的に整理します。これにより、警察への相談や社内外への説明に必要な事実関係を明確にでき、調査と捜査を並行して進める際の基盤を整えます。官公庁・上場企業・法律事務所などを含め、47,431件以上(期間:2016年9月以降)の相談実績に基づき、状況に応じた進め方をご提案します。初期診断は無料で、24時間365日体制で対応しています。
警察に相談が向いているケース
警察は「事件性」を軸に動くため、犯罪として処罰を求めたいときに強い窓口です。次のようなケースは、警察への相談が優先になりやすいです。
金銭被害が出ている(不正送金・詐欺など)
ネットバンキングの不正送金、投資詐欺、決済の不正利用など、金銭被害が明確な場合は警察相談が優先されます。取引履歴、振込記録、やり取りのスクリーンショットなど、客観資料があるほど相談が進めやすくなります。
脅迫・恐喝・ランサムウェアなど犯罪性が強い
身代金要求、情報公開の脅し、業務妨害などは事件性が高く、警察の相談対象になりやすいです。ただし、捜査の優先度や状況によっては、すぐに技術調査が進むとは限らない点も理解しておく必要があります。
人命・安全に関わる内容が含まれる
爆破予告、殺害予告、自殺のほのめかしなどが含まれる場合は、緊急通報(110番)や最寄り警察署への相談が適切です。まず安全確保を優先してください。
被害届・告訴を検討している
被害届や告訴を検討する段階では、「どの記録をどの形で整理すべきか」が分かりづらく、提出前の準備に迷うこともあると考えられます。
対応を後回しにしたり、自己判断で操作を進めてしまうと、重要な記録が上書きされる恐れがあり、後から事実関係を固めることが難しくなる可能性があります。
当社では、不正アクセス調査を通じて、ログや通信記録、操作履歴を時系列で整理し、「どこから侵入され、何が見られた可能性があるのか」を客観的に明らかにします。これにより、被害届提出前の情報整理や、警察への説明に必要な技術的根拠を整えることができます。初期診断は無料で、24時間365日体制でご相談いただけます。
民間フォレンジック調査が向いているケース
民間フォレンジックは「何が起きたか」を技術的に確かめ、説明できる形に落とし込むのが得意です。被害が確定していない段階でも、事実確認として進められるのが特徴です。
侵入経路と原因を特定したい
不正アクセスの入口が不明なままだと、復旧しても同じ手口で再侵入されるリスクが残ります。フォレンジック調査では、端末・サーバ・クラウド・各種ログを横断して、侵入の起点と攻撃の流れを時系列で整理します。
被害範囲や情報持ち出しの有無を確認したい
「閲覧された可能性があるデータ」「外部送信の痕跡」「不審なアカウント操作」を整理し、影響範囲を現実的に絞り込みます。自己判断でログを削除したり初期化したりすると、証拠となり得るデータが失われる可能性があるため注意が必要です。
取引先・社内向けに説明資料(報告書)が必要
法人では、事故報告、監査対応、保険対応などで「説明できる材料」が求められることがあります。フォレンジック調査は、保全手順を踏んだうえで第三者が読める報告書としてまとめるため、社内外の説明に使いやすい点が強みです。
警察相談と並行して、早く再発防止を進めたい
捜査の進み方は事件性や優先度に左右されます。並行して技術的な原因究明と是正計画を進めたい場合、民間フォレンジックの初動対応が有効です。
自分で確認できることは限界があります
不審な挙動があると、復旧やパスワード変更を急ぎたくなりますが、変更操作が増えるほどログや状態が変化し、後から「何が起きたか」を確かめにくくなることがあります。判断に迷う場合は、まず保全の観点で状況整理を行うことが安全です。
実務的におすすめの順番 併用するときの進め方
結論としては「緊急性が高いものは警察を先に、それ以外は民間フォレンジックで状況整理を先に」が基本です。個人・法人を問わず、併用する場合は段取りを決めると混乱が減ります。
緊急度を判定して、連絡先を先に確保する
人命・脅迫・高額送金などの緊急案件は警察が優先です。一方で、不正アクセスの疑いが中心なら、並行して技術的な状況整理も進めると、その後の説明や手続きがスムーズになります。
- 人命・脅迫・高額被害がある場合は、先に警察へ連絡します。
- 緊急性が低い場合は、相談窓口と担当者を決めて連絡経路を一本化します。
- 同時並行する場合は「警察向け」「社内外説明向け」の目的を分けて整理します。
証拠となり得るデータを動かしすぎない
復旧や削除を先に進めると、侵入経路の特定や被害範囲の確定が難しくなることがあります。まずは現状を固定し、何を・いつ・誰が触ったかを記録するのが基本です。
- 画面表示、通知、エラーメッセージはスクリーンショットで保存します。
- 初期化やログ削除は避け、業務影響を見ながらアクセス権の最小化を検討します。
- 実施した操作(再起動、設定変更、パスワード変更など)を時系列でメモします。
必要な情報を揃えて相談の質を上げる
警察でも民間でも、最初の説明が具体的なほど次のアクションが早くなります。特に「いつから」「何が起きた」「何をした」を揃えることが重要です。
- 発生日、発見経緯、対象(端末・アカウント・サービス)を整理します。
- 金銭被害、脅迫、情報漏えい疑いなど、被害の種類を切り分けます。
- 保存できるログや原本(メール、取引履歴、アクセス履歴)を確保します。
警察と民間フォレンジックを併用する際の対処法
ここでは「まず何をするか」を、実務の流れとして整理します。状況により優先順位は変わりますが、基本は「拡大抑止」「記録の保全」「影響範囲の整理」の順で進めます。
安全確認と被害拡大の抑止
不正利用が続く可能性がある場合は、まず被害を広げない対応が重要です。操作を増やしすぎず、影響を最小限に抑える形で進めます。
- 不正利用が疑われるアカウントは、可能な範囲でログアウトや認証強化を行います。
- 業務端末は必要に応じてネットワークから隔離し、業務影響を確認します。
- 実施した対応と時刻を記録し、関係者への共有は窓口を一本化します。
証拠となり得るデータの保全
原因特定や手続きのためには、証拠となり得るデータを保全しておくことが重要です。復旧を急ぐほど、後から確認できる情報が減る場合があります。
- 通知、エラー、脅迫文面、取引履歴などは原本に近い形で保存します。
- ログがある場合は、削除やローテーション前に退避の可否を確認します。
- 初期化やクリーンアップは保全方針が固まるまで待ちます。
影響範囲の整理と説明準備
警察相談、取引先説明、社内報告など、次のアクションに必要な材料を揃えます。曖昧な推測ではなく、確認できた事実と未確定事項を切り分けるのがポイントです。
- 影響を受けた可能性がある端末・アカウント・データを一覧化します。
- 発生から発見までの時系列を作り、実施済み対応も追記します。
- 外部説明が必要な場合は、確認済み事実を先に固定し、追加調査の方針を決めます。
サイバーセキュリティの専門業者に相談する
不審な兆候がある段階では、自己判断で復旧や削除を進めるほど、証拠となり得るデータが失われる可能性があります。特に、侵入経路や外部送信の有無を正確に確かめるには、保全と解析を一体で進める必要があります。
専門業者に依頼すれば、端末・サーバ・クラウド・各種ログを横断して調査し、侵入手口や影響範囲を整理できます。警察や弁護士に説明するための資料作成が必要な場面でも、事実ベースの整理が役立ちます。
私たちデジタルデータフォレンジックは幅広い対応経験をもとに、状況のヒアリングから初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。警察へ相談する前後で「何を整理すべきか」に迷う場合も、まずは状況を共有してください。
詳しく調べる際はフォレンジック調査会社に相談を
サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数47,431件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積47,431件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計409件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、17年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2023年)
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よくある質問
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