インターネット上では、日々さまざまな犯罪が発生しています。フィッシング詐欺や誹謗中傷、SNSを悪用したトラブルなど、誰もが被害者・加害者になりうるリスクがあります。特に実際に起きた事例を知ることは、予防にもつながる大きなヒントになります。
万が一トラブルに巻き込まれた場合、初動対応を誤ると適切な対応を行うための痕跡が消失する恐れがあり、後の証明や責任対応が困難になることもあります。
本記事では、インターネット犯罪の実例と手口を中心に、被害を防ぐためのチェックポイントや、被害発生後の対処法、そして専門家に相談すべき場面までを紹介します。
目次
インターネット犯罪の主な分類・パターン
インターネット犯罪は、目的や手口によっていくつかの類型に整理できます。代表的なパターンは以下のとおりです。全体像を押さえたうえで、気になる分野から理解を深めていくことが重要です。
サイバー攻撃型
不正アクセスやマルウェア感染、DDoS攻撃など、企業や個人の端末・サーバーへ侵入し、情報窃取やシステム停止を引き起こす攻撃を指します。
サイバー攻撃の全体像や代表的な手口については、以下の記事にて詳しく解説しています。
金銭詐取型
フィッシング詐欺や詐欺メールなど、偽のサイトやメールを用いて認証情報やカード情報を盗み取り、不正送金や不正利用につなげる手口です。近年は本物と見分けがつかないほど巧妙化しています。
フィッシング詐欺の仕組みや具体的な対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
また、詐欺メール全般の特徴については、こちらの以下のも合わせてご確認ください。
情報・信用侵害型
SNSや掲示板で他人になりすまし、虚偽情報や悪意ある投稿を拡散する行為です。個人の精神的被害だけでなく、企業ブランドの毀損にも直結します。
SNS上のなりすまし被害や対応方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
対面型重大犯罪への発展
出会い系サイトやSNSで知り合った相手とのやり取りが、誘拐・脅迫・詐欺などの重大犯罪へ発展するケースも報告されています。オンライン上の接触であっても、慎重な判断が求められます。
インターネット犯罪の事例
インターネット犯罪は日々進化しており、手口も多様化・巧妙化しています。被害者が「自分は大丈夫」と油断している隙を突いてくるのが特徴です。ここでは、実際に多く発生している代表的な手口と具体的な事例を紹介します。
知識として把握しておくことで、被害を未然に防ぐ意識が高まります。
フィッシング詐欺による金銭被害
銀行やクレジットカード会社を装ったメールを送り、偽のログインページに誘導して情報を入力させることで、預金が不正に引き出されるといった被害が報告されています。
犯人は盗んだIDやパスワードを使い、インターネットバンキングなどを通じて短時間のうちに複数の口座から資金を移動させるケースもあり、被害額が大きくなる傾向があります。
SNS上の誹謗中傷・なりすまし
SNS上で実在する人物になりすまし、虚偽の情報や悪意ある投稿を拡散したり、特定の個人に対して執拗な誹謗中傷を繰り返す行為により、精神的な苦痛を受ける被害者が増えています。
投稿者の特定は技術的に難しい場合もありますが、投稿内容のスクリーンショットなどで証拠を残し、速やかに運営への通報や専門機関への相談を行うことが重要です。
出会い系サイトを悪用した誘拐
児童が出会い系サイトやSNSを通じて見知らぬ相手と接触し、実際に誘拐・連れ去りの被害に遭った事例が報告されています。違法コンテンツへのアクセスや、個人の連絡先を安易に教えることがきっかけとなり、深刻な犯罪へと発展する危険性があります。
ネット上でのやり取りであっても、慎重な対応が求められます。
ネットオークション詐欺
ネットオークションやフリマアプリなどで、商品を送ると偽って代金だけを受け取り、その後連絡が取れなくなるといった詐欺が継続的に発生しています。実際には商品が存在しなかったり、全く異なる品物が送られてくるケースもあります。
被害を防ぐためには、支払い方法の安全性を確認するとともに、出品者の過去の取引履歴や評価など、信用情報をしっかり確認することが重要です。
こうした事例に巻き込まれた場合、投稿の削除や情報開示請求、証拠保全などが必要になることがあります。自力対応には限界があるため、フォレンジック調査会社に相談することで、データの追跡・証拠確保・報告書作成などを通じた適切な解決が期待できます。
- 被害内容・経緯を時系列で整理
- ログや画面のスクリーンショットを保存
- 専門会社に相談し、法的対応や保全の方法を検討
インターネット犯罪に関するチェックすべきポイント
インターネット犯罪の多くは、被害が表面化する前に兆候が現れています。これに気づけるかどうかで、被害の拡大や二次被害の防止につながります。以下のようなポイントを定期的に確認することで、リスクを早期に把握し、迅速な対応が可能になります。
アクセスログ・送受信履歴の確認
不審なアクセスや海外IPからの接続、不自然な通信がないかをチェックします。特に深夜帯や休日に発生しているアクセスは、不正アクセスの兆候である可能性があるため注意が必要です。
自社サイトや端末の改ざんチェック
Webサイトや端末内に、見覚えのないリンクやスクリプトが埋め込まれていないかを確認します。また、更新していないはずのファイルが変更されていないかもチェックすべき重要なポイントです。
ネットいじめ・なりすまし投稿の監視
SNSや掲示板などで、根拠のない中傷、個人情報の拡散、偽アカウントによる発言がないかを定期的に確認します。これらは企業や個人の信用を損なう「信用リスク」につながるため、早期の把握が重要です。
これらの兆候を見逃さない体制を作ることが、被害を最小限に抑える第一歩となります。放置すれば被害が広がる恐れがあるため、異変に気づいた時点で即座に対応する姿勢が求められます。
インターネット犯罪被害に遭ったときの対処法
万が一、実際にアカウントの不正利用や金銭的な被害が発生した場合は、迅速かつ的確な対応が求められます。対応が遅れると被害がさらに拡大する恐れがあるため、以下の手順を迷わず実行することが重要です。
ID・パスワードの変更や口座の停止を速やかに実施
不正アクセスや不正送金を防ぐため、被害が疑われるサービスのID・パスワードは直ちに変更してください。あわせて、銀行口座や決済サービスについても利用停止や凍結の手続きを行い、被害の拡大を防止します。
銀行・クレカ会社・警察などの関係各所へ連絡
被害の内容に応じて、銀行、クレジットカード会社、警察などの関係機関へ速やかに連絡・届出を行います。特にクレジットカード会社への連絡は補償対応の起点となるため、できるだけ早く対応することが重要です。
投稿・URL・ログなどの証拠データを保存
加害者の特定や捜査協力、保険申請などに備え、証拠となるデータは確実に保存しておきます。投稿内容、関連URL、通信ログ、画面キャプチャなどを時系列で整理し、改変せずに保全することが大切です。
弁護士やIT専門家に相談して対応方針を固める
被害額が大きい場合や、法的対応が必要となる可能性がある場合は、弁護士やIT分野の専門家に相談することで、状況に応じた適切な対応方針を立てることができます。早期に専門家の知見を取り入れることで、無駄のない対応につながります。
被害に遭った直後はパニックになりやすいですが、落ち着いて冷静に、かつスピード感を持って動くことが鍵です。「何を・いつ・誰に」やるべきかを事前にイメージしておけば、いざという時に迷わず対応できます。
インターネット犯罪を防ぐための基本的な対策
インターネット犯罪の多くは、日常のちょっとした油断や無知から始まります。被害を未然に防ぐためには、日頃から正しい知識と習慣を身につけておくことが重要です。
以下は、特に押さえておくべき基本的な対策です。
セキュリティソフト・OSの常時更新
脆弱性(セキュリティの穴)を悪用されるのを防ぐためには、セキュリティソフトやOS、ブラウザなどを定期的に更新し、常に最新の状態を保つことが大切です。
SNS上での個人情報・写真の公開は最小限に
住所や勤務先、日常の行動パターンなどが特定されると、詐欺や標的型攻撃のリスクが高まります。SNSへの投稿は慎重に行いましょう。
パスワードは複雑かつ他サービスと併用しない
単純なパスワードや使い回しは、1つ漏洩しただけで他のアカウントにも不正アクセスされる恐れがあります。サービスごとに異なる強固なパスワードを設定しましょう。
怪しいリンクや添付ファイルは絶対に開かない
メールやSNSで送られてくる不審なリンクや添付ファイルは、フィッシング詐欺やマルウェア感染の入り口になるケースが多く、開かないことが鉄則です。
ネットバンク・オークション等は公式URLでのみ利用
検索やメールのリンクからではなく、正規の公式サイトからアクセスすることで、偽サイトへの誘導(フィッシング詐欺)を防ぐことができます。
詳しく調べる際はフォレンジック調査会社に相談を
サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
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デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
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(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2023年)
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