クラウド上で動いているサーバーやデータベースに、不審なアクセスが記録されていた場合、不正アクセスが発生している可能性があります。
クラウド環境は柔軟かつ公開性が高い一方で、初動対応を誤るとログや構成情報など、適切な対応を行うための痕跡が消失する恐れがあります。
不正アクセスは、認証情報の流出や設定ミスから権限を奪われ、情報漏洩やシステム停止、データ破壊といった重大な被害につながります。
本記事では、クラウド環境で不正アクセスが疑われた場合の確認方法、被害発生時の対処法、再発防止策までを解説します。
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目次
クラウドサーバーで不正アクセスが疑われる場合の確認方法
クラウド環境では、操作履歴や構成変更の記録がログとして残るため、早期確認が重要です。
不正アクセスのチェック方法
不正アクセスを早期に検知するために、以下の確認が重要です。
- CloudTrail・Cloud Logging・Activity Logsなど監査ログで操作履歴を確認
- 管理画面における異常な操作や設定変更の履歴を確認
- 多重ログインや海外IPアドレスからの不審なアクセスの有無
- IDS/IPSや脆弱性スキャナによる異常検知結果の確認
- アカウントごとのアクセス権限や公開範囲の定期点検
クラウドは設定変更が即時反映される特性があるため、ログの保持期間内に迅速に確認することが重要です。
クラウドサーバーで不正アクセスが発生した場合の対処法
クラウド環境で不正アクセスが確認された場合、拡大防止と原因調査を同時に進める必要があります。クラウドはリソースの停止や権限制御を即時に実施できる反面、誤った操作で証拠を失うリスクもあるため、手順に沿った対応が求められます。
影響範囲の隔離とアクセス遮断
セキュリティインシデント発生時、異常な挙動や不正アクセスが確認されたリソース・アカウントがある場合は、被害の拡大を防ぐため、速やかに該当箇所の隔離とアクセス遮断を実施する必要があります。初動としての“即時対応”が、被害範囲の最小化に直結します。
- 不審な操作や通信が確認されたアカウントやサービスを一時停止し、継続的な悪用を防止
- 攻撃に使用された可能性のあるIPアドレス、APIキー、アクセストークンなどを無効化
- ログイン機能に対してIP制限や多要素認証(MFA)を強化
- ファイアウォールやWAFのルールを強化し、不審な通信を遮断
必要に応じて、対象システムのネットワーク分離や一時的な公開停止も検討します。
証拠保全と原因の特定
クラウドサービスでは、監査ログや構成情報の保全が原因特定の鍵となります。保持期間が限られているケースもあるため、早急なエクスポートが重要です。
- AWSではCloudTrail、GCPではCloud Audit Logs、AzureではActivity Logsなどの監査ログをエクスポートして保存
- IAMロール、セキュリティグループ、ストレージ公開設定など構成情報を取得
- 不正アクセスが及んだ可能性のあるストレージやデータベースの範囲を特定し、影響評価を実施
これらの記録は、社内説明や外部専門家との連携時にも重要な資料となります。
復旧と設定見直し
復旧では、単にサービスを再開するだけでなく、安全な構成で再構築することが重要です。
- 流出や悪用の可能性があるパスワード、APIキー、アクセストークンを更新
- 管理者・開発者アカウントに多要素認証(MFA)を適用
- 安全性が確認されたバックアップから環境を復元し、IAMやネットワーク設定を見直し
復旧後は、アクセス制御の最小化、監査ログの有効化、継続的な監視体制の構築を行います。
専門業者に相談する
クラウド環境は構成が複雑であり、操作を誤ると証拠が失われる可能性があります。社内だけでの対応に不安がある場合は、早期に専門業者へ相談することが重要です。
フォレンジック調査会社であれば、設定分析・侵入経路特定・証拠保全・再発防止策の設計まで一貫して対応可能です。調査報告書は、社内説明や法的対応にも活用できます。
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