「もしかして、インフォスティーラーに感染してしまったかも…」
そんな不安を感じたあなたは、すでに正しい行動の第一歩を踏み出しています。感染の疑いがある場合は、すぐにフォレンジック調査会社に相談しましょう。
本記事では、インフォスティーラー(情報窃取型マルウェア)の感染有無を調べる具体的な方法と、実際に感染が判明した場合の対処法を解説します。
目次
インフォスティーラーに感染しているか調べる方法
インフォスティーラーはユーザーに気づかれないように潜伏し、静かに情報を盗み出すのが特徴です。

そのため、明確な異常に気づいた時点で、すでに情報が流出している可能性があります。早期発見のためには、下記の方法を組み合わせて確認することが推奨されます。
セキュリティソフトによるフルスキャン
まず最初に試すべきは、信頼性の高いセキュリティソフトを用いた「フルスキャン」です。無料ソフトでは検出されない場合もあるため、EDR(Endpoint Detection and Response)などの高度な機能を持つ製品の利用が望ましいです。
- セキュリティソフトを最新版に更新する。
- 「フルスキャン」または「カスタムスキャン」を選択し、全ドライブを対象にスキャンを実行する。
- 検出された脅威があれば、ソフトの指示に従って削除または隔離を行う。
不審な挙動・兆候の確認
インフォスティーラーはバックグラウンドで動作するため、PCの挙動に微妙な変化が現れることがあります。以下の兆候が見られた場合は、感染を強く疑うべきです。
- ブラウザに保存されたパスワードや自動入力情報が突然消える。
- 身に覚えのないログイン通知やパスワード変更メールが届く。
- PCの動作が重くなったり、突然フリーズ・再起動する。
- タスクマネージャーに見慣れないプロセスが常駐している。
専門家によるフォレンジック調査
上記の方法で確証が得られなかった場合、またはすでに被害が発生している疑いがある場合は、迷わずフォレンジック調査を依頼してください。一般的なセキュリティソフトでは見逃すような高度な手口に対応し、感染源・時期・流出範囲を特定できます。
社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いことを認識し、専門会社への相談を強く推奨します。
インフォスティーラーに感染した場合の対処方法
感染が疑われる、あるいは確認された場合、迅速な対処が被害の拡大防止に直結します。ここでは、感染直後から取るべき具体的なアクションを、ステップバイステップで解説します。
端末をネットワークから遮断する
感染した端末は、インターネット経由で外部サーバーに情報を送信している可能性があります。まずはネットワークを遮断し、情報流出を止めることが最優先です。
- LANケーブルを抜く。
- Wi-Fiを手動でオフにする。
- 「機内モード」を有効にする。
セキュリティソフトでマルウェアを駆除
遮断後は、改めてフルスキャンを行い、感染したマルウェアを検出・駆除しましょう。駆除が完了するまでネットワークへの再接続は控えることが重要です。
アカウントの保護とパスワード変更
盗まれた認証情報によって、他のサービスでも不正ログインされる危険性があります。特に以下のアカウントは即時にパスワードを変更しましょう。
- メールアカウント(Gmail、Outlookなど)
- SNS(X、Instagram、Facebook等)
- 金融・証券サービス
- 業務系クラウドサービス(Google Workspace、Microsoft 365等)
多要素認証(MFA)の有効化も必ず行ってください。
金融機関・警察への連絡
金融情報(クレジットカード、ネットバンキングなど)の流出が疑われる場合は、以下を実行してください。
- カード会社・銀行に連絡し、不正利用の有無を確認。
- 必要に応じて口座の凍結や再発行を行う。
- 警察のサイバー犯罪相談窓口に被害届を提出。
専門家への相談
インフォスティーラーへの感染が疑われる場合、あるいは重要な情報が盗まれた可能性がある場合、サイバーセキュリティの専門家に早急に相談することが最も確実で安全な対応です。特に企業のシステムや金融情報に関する被害は、初動対応が遅れることで被害が拡大し、信用喪失や法的責任に発展する恐れがあります。
フォレンジック調査の必要性
インフォスティーラーは検知を回避する仕組みが非常に巧妙で、市販のセキュリティソフトでは発見できないケースが多く存在します。「見つからないから安全」と判断して放置すると、継続的な情報漏洩や二次感染の温床になります。
そのため、感染や被害の有無を正確に判断するには、フォレンジック調査(デジタル鑑識調査)が必要です。これは、専門ツールと技術を用いて「どのような経路で感染し」「どんな情報が漏れたか」「その証拠がどこにあるか」を洗い出す調査です。
注意点と推奨事項
調査を依頼する際は、できる限り対象のPCや端末には触れないことが重要です。ログや痕跡が上書きされると、正確な解析が困難になります。また、社内で対応しきれない場合は、経営層や情報システム部門にすぐにエスカレーションする判断も必要です。
社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点から極めてリスクが高いため、専門会社への相談を最優先で実施してください。
システムの初期化や再インストール
完全駆除が困難なケースでは、OSの再インストールや端末の初期化も選択肢となります。必ず事前にデータバックアップを取り、安全な外部ストレージに保存してください。
自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう。
どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家の対応によって被害を最小限に抑え、証拠となるデータを確実に残すことができます。
信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
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(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
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まとめ
インフォスティーラーの感染は、気付きにくく被害も重大になりがちです。今回ご紹介した方法を活用し、感染の確認と迅速な対処を行いましょう。
- セキュリティスキャンの実行
- 異常挙動の観察
- ネットワーク遮断とアカウント保護
- 専門家への相談と証拠保全
被害が深刻な場合や法人環境での感染は、必ずフォレンジック調査会社への相談を行ってください。
よくある質問
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