Canvaは、誰でも簡単にプロレベルのデザインを作れる便利なクラウド型ツールですが、利便性の裏には情報漏洩や著作権リスクなど、見落とされがちな「危険性」が潜んでいます。
この記事では、Canvaの具体的なリスクと安全な利用方法を解説します。
もし、Canvaを利用していて情報漏洩などの可能性がある場合はっ直ぐにフォレンジック企業にご相談ください。
目次
Canvaの主な危険性とリスク
Canvaを使用する際に注意すべきポイントを3つに分けて解説します。
情報漏洩・セキュリティリスク
Canvaはクラウドベースで動作するため、インターネット接続環境での使用が前提です。利便性の一方で、以下のようなセキュリティ上の懸念があります。
過去の情報漏洩事件
2019年5月、Canvaはハッカーによる攻撃を受け、約1億3900万件のユーザーデータが流出しました。対象にはメールアドレス、パスワードのハッシュ、ユーザー名などが含まれました。
この事件をきっかけにCanva側はパスワードリセットを実施し、セキュリティ体制を強化しましたが、オンラインサービスである以上、リスクが完全に消えることはありません。

共有設定ミスによる情報漏洩
Canvaの「リンク共有」機能は便利ですが、設定を「リンクを知っている全員」にすると、URLを知っている誰でも編集可能になる場合があります。
- リンク共有時は「閲覧者」または「特定のメールアドレスのみ」に制限する。
- 誤って公開設定をした場合はすぐにリンクを無効化する。
- 特に社外秘資料や顧客情報を含むデザインでは厳重に設定する。
外部アカウント連携による不正アクセスリスク
CanvaではGoogleやFacebookアカウントと連携してログインできますが、これらのサービスが乗っ取られた場合、Canvaのアカウントにも不正アクセスされるリスクがあります。
著作権・利用規約違反のリスク
Canva内の素材は一見自由に使えるように見えますが、実際には細かい制限が存在しています。誤った使い方をすると、著作権侵害や契約違反になる可能性があります。
テンプレートの無断商用利用は禁止
Canvaのテンプレートを無加工のままTシャツや商品に印刷して販売する行為は、著作権に違反するおそれがあります。
ロゴやデザインの商標登録ができない
Canvaで作成したロゴやデザインは、他のユーザーも同じテンプレートを使えるため、唯一性・独自性が保証されません。そのため商標登録には不向きです。
「Editorial Use Only」素材の誤用
一部の写真やイラストには「Editorial Use Only」という制限がついており、商業利用や広告での使用はできません。これを破ると法的リスクが発生します。
その他の注意点(契約・操作トラブル)
有料プランの自動更新
Canvaの有料プラン(Canva Pro)は、無料トライアル期間終了後、自動的に課金が始まる仕組みになっています。気づかずに継続課金されるユーザーも少なくありません。
編集履歴の管理が不完全
複数人でデザイン作成を行う際、誰が・いつ・どこを修正したか分かりづらいという声もあります。履歴機能はありますが、業務用としてはやや不十分な面もあります。
Canvaを安全に使うためのポイント
Canvaを安心して活用するためには、以下の点を守ることが重要です。
- 定期的にパスワードを変更し、2段階認証を有効にする
- 共有設定は「特定のユーザーのみに限定」する
- テンプレートや素材の利用規約を事前に確認する
- 有料プランの解約手続きは必ず行う
- 重要なデータはローカルに保存・バックアップを取る
まとめ
Canvaは多機能で便利なデザインツールですが、以下のような危険性が存在することも事実です。
- 過去に大規模な情報漏洩が発生している
- 共有設定やアカウント連携による情報流出リスクがある
- 素材やテンプレートには著作権・利用制限が存在する
個人でも企業でも、安全に利用するには「セキュリティ意識」と「利用規約の理解」が欠かせません。
不安がある場合は、セキュリティ専門家や法務部門と連携しながら運用体制を整えましょう。

適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
当社では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出、ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
デジタルデータフォレンジックの強み
デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
累計相談件数39,451件以上のご相談実績
官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
国内最大規模の最新設備・技術
自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)
24時間365日スピード対応
緊急性の高いインシデントにもいち早く対応できるよう24時間365日受付しております。
ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せを開催・即日現地駆けつけの対応も可能です。(法人様限定)自社内に調査ラボを持つからこそ提供できる迅速な対応を多数のお客様にご評価いただいています。
デジタルデータフォレンジックでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。今すぐ専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。