「パソコンが勝手に動く」「知らないメールが送信されていた」の異常が起きている場合、それはパソコンが乗っ取られているサインかもしれません。
近年は、フィッシング詐欺や遠隔操作ツール、マルウェアの進化により、企業・個人を問わず誰もが乗っ取り被害に遭う可能性があります。放置すると情報漏えいや金銭的被害につながることもあるため、早急な対処が必要です。
本記事では、パソコンが乗っ取られた際に実行すべき具体的な対処法を解説します。
すでに「乗っ取られているかもしれない」と感じている場合は、操作を続ける前に、フォレンジック調査会社など専門家への相談を検討してください。
パソコンが乗っ取られたかどうかを判断するサイン
「もしかして乗っ取られたかも?」と感じたとき、焦って操作を続けるのは危険です。まずは落ち着いて、パソコンの挙動・ネット通信・アカウントの状態などを冷静に確認し、被害の兆候があるかを判断することが大切です。
ここでは、パソコン乗っ取りのサインとして代表的なチェックポイントを5つの観点から解説します。複数の症状が重なっていないか、確認の参考にしてください。
PC本体の挙動に異変がある
まず確認したいのが、パソコンそのものの動きです。普段より明らかに重くなっていたり、不安定な挙動が見られる場合は注意が必要です。
- 起動やアプリが急に重くなり、頻繁にフリーズする
- 何もしていないのにCPU使用率が高い、発熱やファン音が大きい
- 覚えのないアプリやファイルが増えている
画面や操作に不自然な動きがある
遠隔操作を受けている場合、画面や操作感に明らかな違和感が出ることがあります。
- マウスやウィンドウが勝手に動く
- 見慣れない警告や広告が繰り返し表示される
- Webカメラやマイクが自動的に反応する
通信量やアカウントに異常がある
ネットワークやアカウント関連の異変も、乗っ取りの兆候として見逃せません。
- 使っていない時間帯に通信量が急増している
- ログインできない、設定が勝手に変更されている
- 自分のアカウントからスパムやDMが送信されている
ログや履歴から異常が見つかる
症状がなくても、記録を見ることで乗っ取りの痕跡が確認できることがあります。
- ブラウザやメールの履歴に覚えのないアクセスがある
- 各サービスのログイン履歴に見知らぬ国や端末の記録がある
- セキュリティソフトやOSから警告が表示されている
「完璧に証明してから対応する」のではなく、複数のサインが重なったら“乗っ取りを疑う”意識が大切です。
- サインが1つだけなら、OSやソフトの不具合の可能性
- 2つ以上当てはまる場合は、安全側に倒して行動する
実際の乗っ取り被害では、複数の手口が同時に使われているケースも多く、表面的な症状だけでは侵入経路や被害範囲の特定は困難です。より詳しい「乗っ取りの手口と流れ」については、以下の記事でも解説しています。
パソコンが乗っ取られた場合の対処法
パソコンが乗っ取られた可能性がある場合、できるだけ早い段階で正しい初動を行うことが、被害拡大の防止につながります。以下に、状況別に行うべき基本的な対処手順をまとめました。
インターネット接続の遮断
乗っ取られている状態では、データが外部へ送信されたり、他の機器に感染が広がるおそれがあります。まずはネットワークを切断し、外部との通信を遮断しましょう。
- Wi-Fi接続の場合:ネットワークアイコンから「接続を切る」を選択
- 有線接続の場合:LANケーブルを物理的に抜く
- モバイルルーター/テザリングの場合:接続をオフにする
セーフモードでの起動とウイルスチェック
マルウェアが常駐していると、通常のスキャンでは検出できない場合があります。そのため、セーフモードで起動してからフルスキャンを実行することが推奨されます。
- 「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」を開く
- 「今すぐ再起動」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→再起動
- 再起動後、キーボードの「4」キーを押して「セーフモード」で起動
不審なアカウント・ソフトウェアの削除
乗っ取りに利用された不正アカウントやアプリは、削除しない限り再利用されるリスクがあります。管理者権限で端末を確認し、不要なアカウントやアプリを削除しましょう。
- 「設定」>「アカウント」>「家族とその他のユーザー」を開く
- 不審なユーザーがいれば「削除」を選択
- 「コントロールパネル」>「プログラムのアンインストール」で怪しいアプリを削除
パスワードのリセットと2段階認証の導入
ログイン情報が流出している可能性があるため、すべての重要アカウントのパスワードを変更し、2段階認証(MFA)を有効にしましょう。
- スマートフォンや別PCなど安全な端末で各サービスにログイン
- 「セキュリティ設定」からパスワードを変更
- 「2段階認証」や「多要素認証」を有効化
通信ログ・イベントログの確認
過去の操作やアクセス履歴を確認することで、被害の有無や範囲を把握しやすくなります。
- 「スタート」→「イベントビューアー」と入力して起動
- 「Windowsログ」→「セキュリティ」「システム」「アプリケーション」を確認
- 不審な時間帯のアクセス履歴やエラーをチェック
フォレンジック調査会社への相談
乗っ取り、不正アクセスやマルウェア感染が疑われる場合は、証拠となるデータを保持したうえで、第三者による専門的な調査を受けることが非常に重要です。
フォレンジック調査では、端末やサーバーに残されたログ・通信履歴・ファイル改ざん痕跡を専門ツールで解析し、証拠となるデータを保全しながら原因と被害範囲を正確に特定します。
具体的には、以下のような情報を特定することが可能です。
- どの端末やネットワークから不正アクセスがあったか
- 乗っ取られたアカウントや操作履歴の詳細
- 情報漏えいの有無と、その対象データ・範囲
- マルウェアの種類・挙動・感染経路
スマホやパソコンに残された記録をもとに、「誰が・いつ・どこから侵入したのか」「どんな情報が狙われたのか」まで、事実を正確に可視化することが可能です。
当社は24時間365日、相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。いつでも安心してご相談ください。
パソコンの乗っ取りはフォレンジック調査会社に相談
サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェア感染のような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
>情報漏えい時の個人情報保護委員会への報告義務とは?詳しく解説
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【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
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まとめ
パソコンの乗っ取りは、特別なターゲットだけが狙われるものではなく、誰にでも起こり得るリスクです。「自分には関係ない」と思っていても、実際には多くの人が被害に遭ってから初めて気づくというケースが少なくありません。
本記事でご紹介した対処法や予防策を実践することで、乗っ取りによる被害を最小限に抑えることが可能です。特に、初動対応の遅れは被害の拡大につながるため、少しでも異変を感じた時点で行動を起こすことが重要です。
そして、すでに何らかの兆候に気づいている場合には、証拠が失われる前に専門のフォレンジック調査会社への相談をご検討ください。問題の全体像を正確に把握し、再発防止まで一貫して対応できる体制を整えることが、リスクを確実に抑える第一歩となります。
よくある質問
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