タブレットの動作が急に遅くなったり、ポップアップが頻繁に表示されたり、いつのまにか知らないアプリがインストールされていたりすると、ウイルス感染が疑われる可能性があります。
本記事では、タブレットがウイルスに感染した際の具体的な対処法について解説します。
目次
タブレットがウイルス感染した際の症状
まず、タブレットがウイルスに感染しているかどうかを判断する症状について確認しましょう。ウイルス感染したタブレットには以下のような症状があらわれることがあります。
- 動作が遅くなった
- ポップアップ広告が増えた
- バッテリーの異常な消耗
- 知らないアプリのインストール
- データ使用量の急増
ウイルス感染したタブレットの具体的な対処法
ここでは、ウイルス感染が疑われるタブレットを修復するための具体的な手順を紹介します。これらの手順を実行することで、ウイルスの除去や感染拡大の防止が期待できます。
1. 不審なアプリを削除する
ウイルス感染の原因となるアプリがインストールされている場合、まずはそれを削除することが重要です。以下の手順で、不要または不審なアプリをアンインストールしましょう。
アプリ削除の手順(Androidの場合)
- 「設定」アプリを開きます。
- 「アプリと通知」を選択し、インストールされているアプリ一覧を表示します。
- 見覚えのない、または怪しいアプリを選択します。
- 「アンインストール」をタップし、アプリを削除します。
アプリ削除の手順(iPadの場合)
- ホーム画面で、削除したいアプリのアイコンを長押しします。
- アプリアイコンの左上に「×」ボタンが表示されたら、それをタップします。
- 「削除」を選択してアプリをアンインストールします。
2. タブレットをセーフモードで起動する(Androidの場合)
不審なアプリが削除できない場合は、セーフモードでタブレットを起動してからアンインストールを試みましょう。セーフモードでは、デバイスにインストールされたサードパーティアプリが無効化され、ウイルス感染の原因となっているアプリの削除がしやすくなります。
セーフモードでの起動手順
- 電源ボタンを長押しして電源メニューを表示します。
- 「電源オフ」を長押しします。すると、「セーフモードで再起動しますか?」というメッセージが表示されます。
- 「OK」を選択してセーフモードで再起動します。
- デバイスがセーフモードで起動したら、問題のアプリを削除します。
3. ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行する
ウイルス対策ソフトを使用して、タブレット全体をスキャンし、ウイルスやマルウェアを検出・駆除します。Android向けのウイルス対策アプリには「ノートン」「アバスト」「カスペルスキー」などがあります。一方、iPadの場合は、基本的にウイルス感染のリスクが低いとされていますが、もし感染が疑われる場合は、Appleサポートに相談するか、デバイスの完全リセットを検討します。
ウイルススキャンの実行手順(Androidの場合)
- 信頼できるウイルス対策アプリをインストールします(例:ノートンモバイルセキュリティ、アバスト、カスペルスキーなど)。
- アプリを開き、「フルスキャン」オプションを選択します。
- スキャン結果に基づいて、検出されたウイルスやマルウェアを削除します。
4. キャッシュをクリアする
ブラウザやアプリのキャッシュにウイルスが潜んでいる場合があります。キャッシュをクリアすることで、不要なデータを削除し、ウイルス感染の可能性を減らします。
キャッシュ削除の手順(Androidの場合)
- 「設定」アプリを開きます。
- 「ストレージ」を選択し、「キャッシュデータ」をタップします。
- 「キャッシュデータを削除」を選択し、確認します。
キャッシュ削除の手順(iPadの場合)
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Safari」を選択し、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
- 「消去」を選択してキャッシュをクリアします。
タブレットの初期化でウイルスを完全除去する方法
ウイルス対策ソフトやキャッシュクリアでも問題が解決しない場合は、最終手段としてタブレットを初期化(工場出荷時の設定にリセット)することを検討しましょう。この方法では、タブレット内のすべてのデータが削除され、デバイスが出荷時の状態に戻ります。初期化を行う前に、重要なデータは必ずバックアップを取ってください。
初期化の手順(Androidの場合)
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」を選択し、「リセット」または「工場出荷時のリセット」を選びます。
- 「デバイスをリセット」をタップし、確認後にデバイスを初期化します。
初期化の手順(iPadの場合)
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」を選択し、「リセット」をタップします。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択し、確認後に初期化します。
ただし端末を初期化してもウイルスによって個人情報が漏えいしていた場合、繰り返しサイバー攻撃を受ける可能性があります。ウイルス感染の適切な再発防止策を取りたい場合は、タブレットを初期化する前にフォレンジック調査を専門家に依頼することをおすすめします。
フォレンジック調査を行う
ウイルス感染が確認された場合、特にデータ漏洩やランサムウェア攻撃が関わっている可能性がある場合には、フォレンジック調査を行うことが極めて重要です。フォレンジック調査では、感染経路や被害範囲を特定し、どのデータが漏えいしたかなどを詳細に分析します。
フォレンジック調査のタイミング
以下のような場合には、フォレンジック調査を依頼することをお勧めします。
- 重要な個人情報や機密データが漏洩した疑いがある。
- ランサムウェアやマルウェア感染によってデバイスが制御されている。
- ウイルス感染の原因や被害範囲を特定したい。
フォレンジック調査の流れ
フォレンジック調査は、サイバーセキュリティ専門の企業によって行われます。調査では、タブレットやネットワークのログデータ、システムのメモリ内容を分析し、どのようにウイルスが侵入したのか、どれだけの情報が影響を受けたのかを解明します。
1. 初期分析
まず、タブレットのログやネットワーク接続履歴を解析し、感染の経路を特定します。ハッカーがどのようにしてデバイスにアクセスしたかを明らかにします。
2. 被害範囲の特定
次に、どのデータが影響を受けたかを分析し、被害の全容を把握します。デバイスに保存されていた重要な情報が流出していないか、確認します。
3. セキュリティ対策の提案
フォレンジック調査の結果に基づいて、今後のウイルス感染を防ぐためのセキュリティ対策が提案されます。これは、ネットワークの強化、ソフトウェアの更新、デバイスの設定変更など多岐にわたります。
詳しく調べる際はフォレンジック調査の専門家に相談する
ハッキング、不正アクセス、マルウェア感染、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。
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【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
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