サイバー攻撃

迷惑メールの通報と対策方法

迷惑メールの背後には詐欺やフィッシング詐欺などのサイバー犯罪が潜んでいることも少なくありません。このような状況に対応するためには、迷惑メールを通報し、適切な対策を講じることが不可欠です。

本記事では、迷惑メールの通報方法や予防策、そしてもしメールアドレスや端末からの情報漏えいが懸念される場合の対策法について詳しく解説します。

迷惑メールが及ぼすリスクとは?

迷惑メールにフィッシング詐欺につながるリンクマルウェアが仕込まれたリンクが含まれている場合、受信者の対応次第で個人情報やクレジットカード情報が盗まれる可能性があります。

また、迷惑メールを通じて感染するウイルスは、システム全体にダメージを与え、データを破壊することもあります。このため、迷惑メールを適切に通報し、送信を停止させることが重要です。

迷惑メールを通報する方法

迷惑メールを通報することで、スパム送信者の活動を抑止し、他のユーザーへの拡散を防ぐことができます。具体的な手順は、使用しているメールサービスによって異なりますが、以下の方法で対応が可能です。

1. Gmailでの迷惑メールの通報方法

Gmailユーザーは以下の手順で迷惑メールを通報し、Googleがスパム送信者のアカウントを調査するように働きかけることができます。

  1. 迷惑メールを開きます。
  2. メールの右上にある「︙」アイコン(その他のオプション)をクリックします。
  3. 「迷惑メールを報告」を選択します。これにより、そのメールは迷惑メールフォルダに移動され、Googleに通報されます。

また、フィッシングメールが疑われる場合は、同じ「︙」アイコンから「フィッシングの報告」を選択してください。これにより、フィッシング詐欺の疑いがあるメールとしてGoogleに通知され、さらなる調査が行われます。

2. Outlookでの迷惑メールの通報方法

Outlook(以前のHotmailを含む)を使用している場合、次の手順で迷惑メールを通報できます。

  1. Outlookのメールボックスで迷惑メールを選択します。
  2. 上部に表示される「迷惑メール」ボタンをクリックします。
  3. 「迷惑メールとして報告」または「フィッシング詐欺として報告」を選択します。

これにより、該当メールは迷惑メールフォルダに移動され、Microsoftに通報されます。これが蓄積されると、送信元ドメインがスパムリストに追加され、他のユーザーに対する迷惑メールの送信がブロックされる可能性が高まります。

3. Yahoo!メールでの迷惑メールの通報方法

Yahoo!メールユーザーも同様に迷惑メールを通報できます。手順は以下の通りです。

  1. 迷惑メールを開きます。
  2. メールの上部に表示される「迷惑メール」ボタンをクリックします。
  3. 「迷惑メールとして報告」または「フィッシングとして報告」を選択します。

Yahoo!は迷惑メールを一元的に管理しており、通報されたメールをもとにスパム送信者を特定し、ブロックする措置を取ります。

メールアドレスの漏えいが心配な場合の対処法

迷惑メールが急増する背景には、何らかの形でメールアドレスが第三者に漏えいしている可能性があります。こうしたリスクに対しては、速やかに対処することが求められます。

1. パスワードの変更と二要素認証の導入

メールアドレスの漏えいが懸念される場合、まずはパスワードを変更し、強固なパスワードを設定することが重要です。また、二要素認証 (2FA) を導入することで、仮にパスワードが漏えいしても、第三者がアカウントにアクセスするのを防ぐことができます。

  • パスワードは8文字以上で、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせたものに設定します。
  • 二要素認証を有効にし、スマートフォンや認証アプリを用いてログイン時に追加の認証手段を導入します。
  • 使用していないアカウントは削除し、アカウントの管理を徹底しましょう。

2. マルウェアスキャンの実施

迷惑メールを開いたり、リンクをクリックしてしまった場合、端末がマルウェアに感染している可能性があります。その場合は、速やかにウイルススキャンを実施し、システムをクリーンに保つことが重要です。

  • 信頼できるウイルス対策ソフトウェアをインストールし、最新のウイルス定義ファイルを用いてフルスキャンを行います。
  • 検出された脅威は、ソフトウェアの指示に従って削除または隔離します。
  • スキャン後、システムの動作が正常かどうか確認し、引き続き不審な動作がないか注意深く観察します。

3. フォレンジック調査の実施

メールアドレスや個人情報が不正に漏えいしていないか確認するためには、フォレンジック調査を行うことが有効です。フォレンジック調査では、以下のようなステップで漏えいの有無を確認し、被害の全容を把握します。

  • メールサーバーのログを解析し、誰がどのような経路でメールアドレスにアクセスしたのかを確認します。
  • 受信した迷惑メールのヘッダー情報を解析し、送信元IPアドレスや経路を特定します。
  • デバイスのメモリやストレージを分析し、不正アクセスやマルウェアの痕跡がないか調査します。

フォレンジック調査は高度な専門知識が必要なため、専門のフォレンジック調査会社に依頼することを強く推奨します。調査結果に基づき、今後の対応策を策定することが重要です。

詳しく調べる際はハッキング・乗っ取り調査の専門家に相談する

DDFハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、ハッキング調査の専門家に相談することが重要です。

ハッキング調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。

法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しております。官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。

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迷惑メールを防ぐための予防策

迷惑メールを未然に防ぐためには、日頃から適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。以下に、迷惑メールを減少させるための効果的な予防策をいくつか紹介します。

1. メールフィルタリング設定の強化

迷惑メールを受信しないためには、メールサービスのフィルタリング設定を見直し、強化することが効果的です。具体的には、次の設定を行いましょう。

  • 「迷惑メールフィルタ」を有効にし、不審なメールを自動的に迷惑メールフォルダに振り分ける。
  • 特定のキーワードやドメインをブロックリストに追加し、その送信元からのメールを拒否する。
  • 信頼できる送信元をホワイトリストに追加し、重要なメールが迷惑メールに分類されないようにする。

2. 公開メールアドレスの管理

メールアドレスが公開されているウェブサイトやソーシャルメディアから迷惑メールが送信されることがあります。これを防ぐためには、公開するメールアドレスの管理が重要です。

  • 必要最低限の場所にのみメールアドレスを公開する。
  • ビジネス用とプライベート用のメールアドレスを分けて使用し、重要な連絡先にはプライベートなアドレスを使用する。
  • メールアドレスをウェブサイトに記載する際は、スパムボットから保護するため、アドレスの表記方法を工夫する(例:画像として表示するなど)。

3. セキュリティソフトの導入と更新

信頼できるセキュリティソフトを導入し、定期的に更新することで、迷惑メールやマルウェアからの保護を強化できます。最新のセキュリティパッチを適用し、常に最適な状態を保ちましょう。

よくある質問

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対応内容・期間などにより変動いたします。
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専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

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可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

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もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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