近年、ウェブセキュリティの脅威がますます増加しています。その中でも、「クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)」攻撃は非常に厄介な攻撃手法の一つです。CSRF攻撃は、ユーザーが意図しないアクションを第三者が強制的に実行させる攻撃であり、特に認証済みユーザーが攻撃対象となることが多いです。
本記事では、CSRF攻撃のメカニズム、被害に遭った場合の対処法について詳しく解説します。
目次
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃の特徴
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃は、ユーザーが意図せずに不正なリクエストを実行させられる攻撃です。たとえば、銀行やショッピングサイトなどで認証済みのユーザーが、攻撃者の仕込んだ悪意のあるリンクをクリックすると、ユーザーの知らないうちにパスワード変更や不正送金などが行われる危険があります。これは、ユーザーがログイン状態を維持している間に発生することが多く、サイトが適切なセキュリティ対策を講じていない場合、被害が拡大します。
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃を受けた場合の対処法
万が一、CSRF攻撃を受けてしまった場合、迅速な対応が必要です。攻撃による被害の拡大を防ぐため、以下のステップに従って対処しましょう。
1. 不正リクエストの特定
サーバーログやアクセスログを確認し、どのリクエストが不正に実行されたかを特定します。特に、ユーザーアカウントの変更や不正な取引がないかを確認します。
- ユーザーアカウントの設定変更(例:パスワード変更やメールアドレスの変更)
- 不正な取引や購入履歴
- サーバーに送信された不審なリクエストのIPアドレスやタイムスタンプ
2. フォレンジック調査の実施
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃を受けた場合、専門家によるフォレンジック調査を受けることを推奨します。
フォレンジック調査は端末などを調査することで、サイバー攻撃などの詳細な手法や経路を明らかにし、どのシステムやデータが影響を受けたかを特定するのに役立ちます。専門技術によってサーバーやネットワークのログを詳細に解析し、攻撃の起点や不正リクエストのタイムラインを再現します。これにより、被害状況などが明確となり、同様の攻撃が再発するのを防ぐための対策を立てることができます。
詳しく調べる際はフォレンジック調査の専門家に相談する
ハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。
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【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
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クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃の対策法
CSRF攻撃を防ぐための基本的な対策はいくつかあります。ここでは、最も効果的な対策を具体的に紹介します。
1. CSRFトークンの導入
最も一般的かつ効果的な対策がCSRFトークンの導入です。CSRFトークンは、ユーザーがリクエストを送信する際に、そのリクエストが正当なものであることを確認するために使用される一意のトークンです。サーバー側で生成され、クライアント(ブラウザ)に渡され、リクエストとともに再びサーバーに送信されます。このトークンがないリクエストや、不正なトークンを持つリクエストは無効となります。
2. SameSite属性の設定
クッキーに「SameSite」属性を設定することで、他のサイトから送信されるリクエストに対してクッキーが送信されないようにできます。これにより、CSRF攻撃の多くが防げます。
3. HTTPリファラのチェック
サーバーはリクエストのRefererへッダーを検証することも可能です。リクエストが正当なページから送信されたかどうかを判断するために、このヘッダーを利用することができます。ただし、Refererヘッダーはユーザーのブラウザ設定によってブロックされる可能性があるため、これだけに依存するのはリスクがあります。
よくある質問
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