情報漏洩

Googleフォームの情報漏洩リスクとその対策について

Googleフォームは便利で多機能なアンケートツールですが、適切な設定がされていないと情報漏洩のリスクがあります。この記事では、情報漏洩の原因と、Googleフォームを安全に使用するための対策を詳しく解説します。特に、セキュリティ設定の不備や不正アクセスのリスクについての理解を深め、対策方法を具体的に見ていきましょう。

Googleフォームによる情報漏洩の原因

Googleフォームの情報漏洩は、設定の不備や管理不足によって引き起こされることが多いです。以下に主な原因を挙げ、それぞれの対策について詳しく解説します。

共同編集者の設定ミス

Googleフォームには共同編集者を追加できる機能がありますが、「リンクを知っている全員」を共同編集者として設定してしまうと、意図しない第三者がフォームにアクセスし、機密情報を閲覧・編集できるリスクがあります。

対策方法

共同編集者の設定ミスを防ぐためには、アクセス権限を厳格に管理することが重要です。具体的には、共同編集者の追加や共有リンクの設定を慎重に行い、必要最小限の権限だけを付与するようにしましょう。

手順
  1. Googleフォームを開き、「共同編集者を追加」メニューを選択します。
  2. アクセス権限を「制限付き」に設定し、必要なユーザーだけが編集できるようにします。
  3. リンクを共有する際は、信頼できるメンバーのみ共有します。

結果の公開設定の誤り

「結果の概要を表示する」機能が有効になると、フォームの回答が第三者に公開される可能性があります。この設定が意図せず有効になっていると、回答者の個人情報が流出する危険性があります。

対策方法

結果の公開設定の誤りを防ぐためには、不要な機能を無効にすることが必要です。設定を見直し、公開が必要ない情報は共有しないようにしましょう。

手順
  1. Googleフォームの設定メニューを開きます。
  2. 「結果の概要を表示する」オプションを無効にします。
  3. 設定変更後、テストユーザーでフォームの表示を確認します。

アクセス権の管理不足

フォームにアクセスできるユーザーの管理が不十分な場合、外部から不正アクセスを受けるリスクが増します。特に、以前共有したリンクが残っていると、不特定多数がアクセスできる可能性があります。

対策方法

アクセス権の管理不足を防ぐためには、定期的にアクセス権の確認と更新を行うことが重要です。アクセス権限を定期的に見直し、不要なユーザーやリンクを削除することでリスクを軽減できます。

手順
  1. 定期的に「アクセス権の管理」メニューを確認します。
  2. 不要になったリンクの共有設定を削除します。
  3. アクセス権を持つユーザーのリストを確認し、不要なユーザーの権限を削除します。

設定の更新忘れ

Googleフォームの設定は定期的に更新する必要がありますが、過去に作成したフォームの設定がそのままになっていると、情報漏洩の原因となることがあります。

対策方法

設定の更新忘れを防ぐためには、フォームの定期的な見直しを習慣化することが大切です。最新のセキュリティ要件に基づき、古いフォームの設定を適宜更新しましょう。

手順
  1. 定期的にGoogleフォームのダッシュボードを確認します。
  2. 過去のフォームの設定を開き、現在のセキュリティ要件に適合しているか確認します。
  3. 不要なフォームは削除またはアーカイブします。

セキュリティ意識の低さ

フォームを作成する際に、セキュリティについて十分に意識していないと、設定ミスが発生しやすくなります。情報漏洩を防ぐためには、フォーム作成者自身のセキュリティ意識を高めることが重要です。

対策方法

セキュリティ意識を向上させるためには、継続的なトレーニングと学習が求められます。特に、フォーム作成時にセキュリティ設定を優先的に確認することが効果的です。

手順
  1. 定期的にGoogleフォームの使用方法とセキュリティに関するトレーニングを受けることを推奨します。
  2. フォーム作成時には、セキュリティ設定に特に注意を払うよう心がけます。
  3. Googleが提供するセキュリティガイドラインを参照し、設定時の注意点を把握します。

Googleフォームの情報漏洩防止対策

Googleフォームの情報漏洩を防ぐためには、適切なセキュリティ設定と管理が不可欠です。以下に具体的な対策を挙げ、それぞれのポイントを解説します。

アクセス権の厳格な管理

Googleフォームのアクセス権は、必要最小限に留めることで情報漏洩リスクを低減できます。特に、共同編集者や閲覧者の権限を適切に管理することが重要です。

不要な機能の無効化

「結果の概要を表示する」などの不要な機能は無効化することで、第三者がフォーム内容を閲覧できるリスクを減らします。必要な機能のみを有効にすることで、セキュリティを強化しましょう。

SSL/TLS暗号化の利用

Googleフォームは、送信時にSSL/TLS暗号化を用いてデータを保護します。この暗号化により、送信中のデータが第三者に盗聴されるリスクを大幅に減らすことができます。

定期的な設定チェック

フォームの設定は定期的に見直し、過去に使用したフォームも含めて適切な設定が維持されているかを確認することが重要です。定期的なチェックを行うことで、セキュリティ上の問題を未然に防ぐことができます。

セキュリティガイドラインの遵守

Googleの提供するセキュリティガイドラインを遵守することで、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。特に、アクセス権の管理や暗号化に関するガイドラインは重要です。

企業の情報漏えいインシデント対応が義務化されています

2022年4月から改正個人情報保護法が施行されました

個人情報保護法改正2022

2022年4月に施行された「改正個人情報保護法」では、個人データの漏えい、あるいは漏えいが発生する可能性がある場合、報告と通知が法人に義務付けられました。違反した企業には最大1億円以下の罰金が科せられる可能性もあります。

もし、マルウェア・ランサムウェア感染、不正アクセス、社内不正、情報持ち出しのような情報セキュリティ上の問題が発生した場合、まずは感染経路や漏えいしたデータの有無などを確認することが重要です。

ただ、調査を行うには、デジタルデータの収集・解析などの専門技術が必要です。これは自社のみで対応するのが困難なため、個人情報の漏えいが発生した、もしくは疑われる場合は、速やかにフォレンジック専門家に相談し、調査を実施することをおすすめします。

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情報漏えい調査はフォレンジック調査の専門家にご相談ください

DDF情報漏えいインシデントが発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。

このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備での端末の調査・解析、調査報告書の提出ならびに報告会によって問題の解決を徹底サポートします。

デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。

官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当とエンジニアが対応させていただきます。

よくある質問

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専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。

土日祝も対応してもらえますか?

可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。

匿名相談は可能でしょうか?

もちろん可能です。お客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、当社では機密保持誓約書ををお渡しし、機器やデータの取り扱いについても徹底管理を行っております。また当社では、プライバシーの保護を最優先に考えており、情報セキュリティの国際規格(ISO24001)およびPマークも取得しています。法人様、個人様に関わらず、匿名での相談も受け付けておりますので、安心してご相談ください。

この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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