セキュリティ対策

【マルウェア感染を防ぐ】基本的な対策から組織的な強化策まで解説

マルウェア 対策

パソコンやスマートフォンの動作が急に重くなったり、覚えのない通知や広告が頻繁に表示されたりする場合は、マルウェアの影響を受けている可能性があります。

マルウェアに感染した端末では、個人情報業務データが外部に流出するリスクが高まり、ファイルが勝手に暗号化されて開けなくなる被害も確認されています。

本記事では、マルウェア対策の基本から実践的な予防策までをわかりやすく解説します。さらに、万が一感染が疑われる場合には、速やかに専門のフォレンジック調査会社へ相談することをおすすめします。

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自分でできるマルウェア感染対策

日常的な使い方や端末の設定を少し見直すだけでも、マルウェアの侵入リスクは大きく軽減できます。以下には、パソコンやスマートフォンを安全に使用するために実践したい、基本的なセキュリティ対策をご紹介します。

セキュリティソフトの導入と定期スキャン

ウイルスやスパイウェアなどの不正プログラムを防ぐには、信頼性の高いセキュリティソフトを導入し、リアルタイムで監視を行う必要があります。近年のソフトはAIを活用し、未知の脅威にも柔軟に対応する設計となっています。

導入説明
  1. ESETやBitdefenderなどの信頼性が高いセキュリティソフトをインストールする
  2. リアルタイム保護機能を有効にする
  3. 週1回以上のフルスキャンを自動実行に設定する

OSやアプリのアップデート

サイバー攻撃の多くは、すでに発見されている脆弱性を悪用して行われます。OSやアプリケーションを常に最新の状態に保つことで、マルウェアの侵入経路を効果的に遮断できます。以下にはWindowsとMacのアップデート手順を説明します。

Windowsでの操作手順

Windowsでは「Windows Update」から最新の修正プログラムを取得できます。

操作手順
  1. 設定」を開いて「更新とセキュリティ」を選ぶ
  2. 「Windows Update」から「更新プログラムの確認」を実行する
  3. 表示されたアップデートをすべて適用する

Macでの操作手順

macOSも定期的にセキュリティアップデートが提供されています。自動更新の確認もあわせて行いましょう。

操作手順
  1. Appleメニューから「システム設定」を開く
  2. 「一般」>「ソフトウェア・アップデート」をクリックする
  3. 「今すぐアップデート」が表示されたら実行する

定期的なバックアップ

万が一、マルウェアによってファイルが破損・暗号化された場合でも、事前にバックアップを用意しておくことで、業務や生活への影響を最小限に抑えることができます。

バックアップ方法
  1. 外付けHDDやNASに重要ファイルをコピーする
  2. Google DriveやOneDriveなどと自動同期を設定する
  3. 週1回の頻度でバックアップをスケジュールする

クラウド利用時の暗号化

クラウドストレージの利用は便利ですが、情報漏えいに備えて暗号化による保護が不可欠です。とくに業務データや機密情報を扱う場合は慎重な運用が求められます。

暗号化方法
  1. BoxやProton Driveなど、安全性の高いクラウドサービスを選ぶ
  2. アップロード前にZIP形式でパスワード付きに圧縮する
  3. AES-256などの強力な暗号方式を使う

多要素認証(MFA)の導入

パスワードだけのログインは、万が一情報が漏えいした際に非常に危険です。追加の認証手段を設定しておくことで、第三者による不正アクセスの多くを未然に防ぐことができます。

以下では、Google・Microsoft・Appleの3つの代表的なサービスでの設定方法を紹介します。

Googleアカウントの場合

Googleアカウントでは、SMSや専用アプリを使って本人確認を強化できます。

Googleの設定方法
  1. 「https://myaccount.google.com」にアクセスする
  2. 「セキュリティ」タブで「2段階認証プロセス」を選択する
  3. SMSまたは認証アプリで認証を設定する

Microsoftアカウントの場合(Windowsユーザー)

Microsoftアカウントでは、アプリや電話番号を使ったセキュリティ強化が可能です。

Microsoftの設定方法
  1. 「https://account.microsoft.com/security」にアクセスする
  2. 「セキュリティの基本」ページで「2段階認証を設定」をクリックする
  3. 電話番号または認証アプリを追加登録する

Apple IDの場合(Macユーザー)

Apple IDでは、iPhoneやMacと連携し、本人確認を二重に行う仕組みが導入されています。

Appleの設定方法
  1. 「Appleメニュー」→「システム設定」→「Apple ID」を開く
  2. 「パスワードとセキュリティ」で「2ファクタ認証」をオンにする
  3. 認証コードを入力して設定を完了する

怪しいファイルやリンクの見分け方

マルウェアの侵入経路として最も多いのが、メールに含まれる添付ファイルや不審なリンクです。内容を確認せずにクリックすることが、感染のリスクが高くなります。

見分け方
  1. 送信元のメールアドレスを確認し、知らないドメインであれば開かない
  2. 「重要」「至急」「アカウント異常」など不安をあおる件名には注意する
  3. 「.exe、.js、.zip」などの拡張子が付いたファイルは不用意に開かない
  4. リンクは右クリックで「リンクのコピー」をして安全性を確認する

企業におけるセキュリティ強化策

日常的なマルウェア対策に加えて、業務や機密情報を扱う環境では、より高度なセキュリティ対策が求められます。以下には、感染の発生や拡大を未然に防ぐための技術的・組織的な強化策をご紹介します。

ファイアウォールとアクセス制限の徹底

外部からの不正アクセスを遮断するためには、ファイアウォールの設定が大事です。また、社内端末のユーザー権限も最小限に設定し、アクセス可能な範囲を制限することが重要です。

アクセス権限設定方法
  1. ネットワーク機器の管理画面でファイアウォールを有効にする
  2. 不要なポート・プロトコルを遮断する
  3. 端末ごとにアクセス権限を設定し、必要最小限の操作範囲に限定する

ゼロトラストセキュリティの導入

社内ネットワークであっても「常にすべてのアクセスを検証する」という考え方が、ゼロトラストです。許可されたユーザーと端末だけに最小限のアクセス権を与える構成が求められます。

ゼロトラストセキュリティ説明
  1. アクセス前にユーザー認証と端末検証を実施する仕組みを導入する
  2. ネットワーク上の通信を細かく制御する
  3. 一度の認証で無制限にアクセスさせないよう設定する

VPNの安全な活用

在宅勤務や外出先で社内システムへ接続する場合は、VPNの利用が有効です。通信を暗号化することで盗聴や改ざんを防げますが、設定ミスがあれば逆効果となるため注意が必要です。

VPNの設定方法
  1. 信頼性の高いVPNサービスまたは社内VPNを構築する
  2. 暗号化方式(例:AES-256)や認証方法を確認する
  3. 社内接続前後の通信ログを取得・保管する

※VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。

外部デバイスの使用制限

USBメモリや外付けHDDを経由したマルウェア感染を防ぐため、未許可のデバイス接続は制限することが望まれます。

制限方法
  1. Windowsで「グループポリシーエディタ(gpedit.msc)」を起動する
  2. 「システム」>「リムーバブル記憶域へのアクセス」を開く
  3. 「すべてのアクセスを拒否」を有効に設定する

従業員へのセキュリティ教育

技術的な対策だけでは防ぎきれないため、組織全体でセキュリティ意識を高める取り組みが不可欠です。従業員一人ひとりが攻撃の入口にならないよう、継続的な教育が求められます。

教育内容
  1. フィッシングメールや怪しいURLの判別方法を研修する
  2. パスワード管理ツールの利用を推奨する
  3. 情報漏えいやインシデント発生時の報告手順をマニュアル化する

マルウェア感染を完全に防ぐことは難しく、セキュリティ対策を講じていても、攻撃を受けるリスクは常に存在します。ファイアウォールやゼロトラストなどの技術的対策は有効ですが、万が一侵入を許してしまった場合、社内だけで原因の特定や影響範囲の把握を行うのは容易ではありません。

対応が遅れれば、被害が拡大したり、証拠が失われたりする可能性もあります。フォレンジック調査に特化した専門会社に依頼することで、不正アクセスの痕跡感染経路、流出した情報の範囲を迅速かつ正確に把握できます。

自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

自力で対応するのが難しい場合には、迷わずフォレンジック調査の専門業者に依頼しましょう。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。

適切な業者を選び、迅速に対応することが、トラブルを最小限に抑える鍵となります。

デジタルデータフォレンジックの強み

デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。

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官公庁・上場企業・大手保険会社・法律事務所・監査法人等から個人様まで幅広い支持をいただいており、累積39,451件以上(※1)のご相談実績があります。また、警察・捜査機関から累計395件以上(※2)のご相談実績があり、多数の感謝状をいただいています。
(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~

国内最大規模の最新設備・技術

自社内に40名以上の専門エンジニアが在籍し、14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術(※3)とフォレンジック技術でお客様の問題解決をサポートできます。多種多様な調査依頼にお応えするため、世界各国から最新鋭の調査・解析ツールや復旧設備を導入しています。
(※3)第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2017年)

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まとめ

マルウェアの被害を防ぐには、日常的な対策の積み重ねが欠かせません。アップデート、スキャン、バックアップ、多要素認証など、基本を徹底することが最大の防御力になります。

感染が疑われる場合は、迅速にフォレンジック調査を依頼し、被害拡大を防ぐ行動が求められます。

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