2024年10月、日本国内で中学生2名が海外のサイバー攻撃代行サービス「IPストレッサー」を利用し、DDoS攻撃を行った事例が警察庁によって発表されました。
この事件は、サイバー犯罪が低年齢化しつつある現状を浮き彫りにしています。未成年者が技術的知識を持たずとも攻撃を行える環境が整っていることは、社会にとって深刻な課題です。
目次
事件の詳細と背景
警察庁によれば、中学生たちは以下のような経緯でDDoS攻撃を実行しました。
書類送検された中学生
- 自身の通学先や国内企業のウェブサイトを標的にDDoS攻撃を実行。
- 動機は「YouTubeでDDoS攻撃の動画を見て魅力的に感じた」との供述。
児童相談所に通告された中学生
- 国内外のウェブサイトにDDoS攻撃を実行。
- オンラインゲームを通じてDDoS攻撃を知り、ネットサービスを利用。
これらのケースにおいて、攻撃による直接的な損害は発生しなかったものの、社会的影響は無視できません。
出典:NHK
「IPストレッサー」とDDoS攻撃の危険性
「IPストレッサー」は、特定のウェブサイトに対し大量のリクエストを送りつけることで、その運用を妨害するDDoS攻撃を代行するサービスです。このようなツールは比較的安価かつ簡単に利用可能であり、未経験者でも容易に攻撃を実行できる点が問題視されています。
DoS攻撃の基本的な仕組み
DoS攻撃は以下の流れで行われます。
リソース消耗
- 攻撃者は、大量のリクエストやデータを標的システムに送信します。
- サーバーやネットワーク機器のCPU、メモリ、帯域幅といったリソースを圧迫し、正常な処理を妨げます。
サービス停止
- システムが過負荷状態となり、リクエストの処理能力を超えると、サービスが停止または極端に遅延します。
- この結果、正規のユーザーがサービスを利用できなくなります。
未成年者による攻撃であっても、このような手法が業務や社会に与える影響は甚大であり、法的責任が問われることもあります。
サイバーセキュリティによる専門家の見解と呼びかけ
DDoS攻撃は、単なる悪戯では済まされない重大な犯罪行為です。特に未成年者がこのような行為に関与する背景には、サイバーセキュリティ教育の不足やインターネット上の誤った情報が影響している可能性があります。教育機関や保護者、さらには企業や政府機関が一体となり、未然防止に努めることが重要です。
サイバー攻撃を受けた場合はフォレンジック調査が有効
フォレンジック調査とは、サイバー攻撃、情報漏えい、データ改ざんなどのセキュリティ関連インシデントが発生した際に、その原因を特定し、被害の範囲や影響を明らかにするための詳細な調査手法です。
もともとフォレンジック調査は、犯罪や事件が起きた時、その現場から犯行の手掛かりとなる「鑑識」を指していました。特にデジタルデータからの証拠収集・分析は「デジタル鑑識」あるいは「デジタル・フォレンジック」とも呼ばれます。
インシデントが起きた場合、特定の機関に報告義務が発生する場合があります。自社だけの調査では、調査報告をしても認められない場合があり、第三者機関で調査を行うのが一般的です。
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