「ウィンドウズが更新を完了できませんでした」という内容で、サポート窓口に電話するよう促す内容の画面が表示されていませんか?
電話番号が記載されている場合、エラーメッセージの内容と電話番号は偽物のことがほとんどです。ウィンドウズ関連のサポートサービスを装った詐欺行為で「サポート詐欺」と呼ばれています。
万が一、電話をした場合は様々な被害が予想されるので注意が必要です。この記事では、サポート詐欺の危険性と警告画面を解除する方法について解説しています。
目次
「ウィンドウズが更新を完了できませんでした」の画面は詐欺?
「ウィンドウズが更新を完了できませんでした」の画面で止まり、電話番号が記載されている場合は、ほとんどが偽物であり、サポート詐欺の手口として利用されています。
- ウィンドウズ更新画面は偽物
- 0101で始まる電話は国際電話
- 操作ができず電源を落とすことしかできない
ウィンドウズ更新画面は偽物
Windows Updateに失敗したと表示されますが、実際は違います。
電話番号が記載されており「番号に電話してください」と書いている場合は、ほとんどが偽警告で脅すサポート詐欺です。
公式のウィンドウズでは、エラーメッセージをこのような形で表示することはありません。他の偽警告の例として、下記が挙げられます。
- この PC へのアクセスはブロックされました
- この重要な警告を無視しないでください
- Trojan スパイウェアアラート – エラーコード: #0x898778
しかし、これらは一例であり、似たような内容で表示されることもあります。警告音が鳴ったり、極端に焦らすような内容が記載されている場合は偽警告を疑いましょう。
0101で始まる電話は国際電話
警告画面と共に電話番号が記載されていますが、「0101」から始まるこの番号は国際電話です。
「010から始まる国際番号がサポート詐欺に関連していた」という事例が急増しており、電話をかけるとパソコンの復旧を名目に、遠隔操作のソフトウェアのインストールや復旧料金の振り込みなどを要求されます。
偽警告の画面では、警告音や脅迫めいた表現で不安を煽ってきますが、パソコンの操作は避け、電話はかけないようにしましょう。
操作ができず電源を落とすことしかできない
ウィンドウズ更新に関する今回のサポート詐欺は、比較的新しく、強力な作りになっているため、今までの対処法では通用しません。
従来のサポート詐欺であれば、セーフモードを起動させることで自力での復旧が可能でしたが、こちらのサポート詐欺では「操作もできず、電源を落とすことしかできなくなる」という特徴があります。
0101で始まる電話番号にかけた場合はどうなる
警告画面に表示されている「0101」の番号に電話をかけた場合にどうなるか、以下のことが考えられます。
- サポート業者を装って作業費を要求される
- パソコンが遠隔操作される
サポート業者を装って作業費を要求される
実際に記載された番号へ電話すると繋がりますが、この窓口も偽のサポート窓口です。
電話をかけると、「パソコンを解除するには作業代が必要になる」など、解除を目的に金銭を要求してきます。万が一、支払った場合はお金だけ取られてしまい、パソコンの症状も改善しない場合がほとんどのため、注意が必要です。
パソコンが遠隔操作される
エラーメッセージに記載されたサポート窓口へ連絡すると、「パソコンの状態を確認したい」という趣旨でソフトウェアやアプリをインストールするよう促してきます。
しかし、サポート窓口に言われるがままアプリをインストールすると、第三者からのパソコン操作が可能になるため、以下のリスクが発生する恐れがあります。
- 権限が乗っ取られ、パソコンにアクセスできなくなる
- アカウントやクレジットカード情報が悪用され、不正な取引や詐欺行為が行われる可能性がある
- 個人情報や企業データが盗まれる可能性がある
- 乗っ取ったパソコンをマルウェアの拡散に利用され、他の端末に感染を広げることがある
- 企業の場合、ネットワーク内でさらなる攻撃を仕掛けられる可能性がある
「ウィンドウズが更新を完了できませんでした」と表示された場合、画面の番号には架電せず、警察や専門知識のある調査会社に相談するようにしましょう。
サポート詐欺でお金を支払ってしまったらどうなる?
電話をかけてお金を支払うと、以下のリスクが発生する可能性があります。
- 個人情報や金融情報が漏洩する
- カードを不正利用される
- 追加費用を請求される
個人情報や金融情報が漏洩する
個人情報や金融情報など、電話時に伝えた情報が漏洩・悪用される可能性があります。
また、電話の指示に従ってアプリをインストールした場合、遠隔操作がされ、内部のデータ全て漏洩している恐れがあります。
個人情報が漏洩すると、これらの情報がダークウェブ上で売買され、他人が勝手に情報を悪用して、金融取引や違法な契約が行われる恐れがあります。
カードを不正利用される
「パソコンを正常に操作するには、作業代が必要です」などといわれ、カード番号を教えてしまった場合、カードを不正利用される可能性があります。
万が一、警告画面に掲載された番号に電話してしまい、カード情報を教えてしまった場合はすぐにカード会社に連絡し、利用停止するようにしましょう。
追加費用を請求される
一度支払ってしまうと、かえってターゲットとなってしまい、追加費用を請求される可能性があります。
また、攻撃者がカードや口座など支払い情報を持っている場合、継続的に請求されたりするケースもあります。
お金を支払っても確実に問題が解決するとは限らない
電話をかけてしまい、案内に従ってお金を支払ってしまう方も多くいますが、お金を支払ったからといって確実に問題が解決するとは限りません。
攻撃者は、ウィンドウズの更新ができない症状を改善するソフトウェアの購入を勧めますが、実際には遠隔操作ができるようマルウェアを仕込んだソフトウェアの可能性があります。
攻撃者はサポートを提供するふりをして、問題解決の対応は行わず、金銭の搾取やデータを抜き出すことを目的としています。
電話をかけてしまっても、金銭の要求があった場合はすぐに電話を切るようにし、支払わないようにしましょう。
「ウィンドウズが更新を完了できませんでした」が表示された場合の対処法
偽警告が表示された場合はセーフモードで起動し、比較的簡単に消すことができますが、「ウィンドウズが更新を完了できませんでした」の偽警告は、セーフモードで起動できない精巧な手口となっています。
パスワードの入力をしないと操作できないようになっていますが、以下の方法で対処することができます。
- コマンドプロンプトから修復する
- フォレンジック調査会社に依頼する
コマンドプロンプトから修復する
コマンドプロンプトを使用することで解決できる可能性があります。
しかし、コマンドプロンプト自体、難易度が高い操作となります。使用するコマンドの正確な書き方を事前に知っていないと、目的の操作が行えません。偽警告の解除となるとある程度の専門知識が無いと難しいと言えます。
誤った操作を行い状態が悪化すると、端末を初期化するしか手段が無くなり、データを完全に失う可能性があります。
端末の操作に慣れていない人や、自力での操作に不安を感じる場合は、フォレンジック調査に相談しましょう。
フォレンジック調査会社に依頼する
今回のようなサポート詐欺に遭った場合は、被害実態を調査し、個人情報が漏洩していないかを明らかにするのが最善です。
フォレンジック調査に依頼することで、端末を調査・解析し、被害状況の把握や法的対処の証拠収集についてサポートすることが可能です。
端末の調査を行うことで、情報漏洩やサポート詐欺によって発生した被害について確認することができます。
どうすればよいかわからない場合でも、フォレンジック調査の専門家が丁寧にヒアリング行い、必要に応じた調査内容などをご提案いたします。サポート詐欺に遭ったら、以下の電話番号までご相談ください。
フォレンジック調査でできること
フォレンジック調査でできることの一例として、以下の物が挙げられます。
- 感染原因を特定する
- 情報漏洩の有無と範囲を確認する
- 専門家の下でセキュリティ対策を行える
感染原因を特定する
フォレンジック調査では、エラーが表示された原因を特定できる可能性があります。
マルウェアやハッキングの具体的な侵入経路を特定することで、同様の攻撃が再発するリスクを防ぐための対策が立てやすくなり、システムの安全性が向上します。
情報漏洩の有無と範囲を確認する
フォレンジック調査では、情報漏洩かどうかの確認と、漏洩した場合の範囲を調査することができます。
万が一、顧客の個人情報が漏えいすると、個人情報保護委員会など関係各所に詳細を報告しなければなりません。これに違反すると罰金刑が科される可能性がありますが、フォレンジック調査では法的に使用できる書類を作成することができます。
専門家の下でセキュリティ対策を行える
フォレンジック調査会社の専門家によるアドバイスを受けることで、最新の脅威に対する具体的なセキュリティ対策のサポートを受けることができます。
「ウィンドウズが更新を完了できませんでした」と表示された場合は専門業者に相談する
ハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。
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