最近になって「050から電話がかかってくる」「050番号へ誘導する警告画面が表示された」という事例が増えているようです。
050は少し特殊な番号で、電話をかけると最終的に悪意あるプログラムをインストールさせられたり金銭を要求される恐れがあります。もし画面上に050で電話するように警告画面が表示された際、電話はかけずブラウザを終了してください。
今回は、050から始まる電話番号から着信があった際、または050に電話をかけた際の対処法を解説します。
目次
050から始まる電話番号とは
050番号からの着信は迷惑電話が多い
050から始まる番号は市外局番ではなく、インターネット通信を利用して行う電話(IP電話)です。
050番号の使用料金は格安で取得しやすく、迷惑電話の発信元として悪用されるケースが多発しています。たとえば「お困りになっていることはございませんか?」とサービスの勧誘や特殊詐欺に悪用されています。050からの着信で詐欺の可能性を感じた時点で、すぐに電話を切りましょう。
電話をかけ直す際は「非通知設定」を推奨しますが、基本的に身に覚えのない限りかけなおさないことをおすすめします。
とくにセキュリティにまつわるインシデントを装って、050番号への通話を指示する内容は詐欺の可能性が非常に高いです。絶対に電話をかけてはいけません。
基本的に着信拒否を推奨
かかってきた050の電話番号が怪しいと感じた場合、すぐに着信拒否しましょう。
ここではiPhone、Androidそれぞれの着信拒否の設定方法をご紹介します。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、着信拒否の手順は全キャリア共通となります。

- 「電話」アプリをタップし、着信拒否したい電話番号の右端にある「i」マークを選択してください。
- 一番下に「この発信者を着信拒否」という項目があるのでタップ。
- 最後に「連絡先を着信拒否」という確認画面が表示されるので再度タップすれば設定完了です。
Androidの場合

- 「通話」アプリを起動して右上の「3点マーク」→「通話設定」をタップします。
- 「着信拒否」→「電話番号の追加」に[050番号]を追加することで設定完了になります。
050番号の発信元を特定する方法
ネットで電話番号を入力して検索する
知らない050から電話がかかってきた場合は、ネットで電話番号を検索してみましょう。
公的機関や大手企業であれば、必ずホームページに電話番号を記載しています。もしネットで050の番号を検索してもヒットしない場合は、迷惑電話である可能性があります。
ただし、悪質な会社でなくても、インターネット上に情報を載せていない会社であった場合、Googleで検索してもヒットしないことがあります。さらにしっかり調べたいという場合は、次の電話番号検索サイトで探す方法を試してみてください。
電話番号検索サイトで探す

電話番号検索サイトとして「ジャンクコール」というサイトが有名です。同サイトでは、ユーザーが電話番号を追加できるようになっており、迷惑電話から公的機関の電話番号まで幅広く登録されています。ユーザーが追加した電話番号も検索できます。
セキュリティサポート詐欺の可能性も
サポート詐欺とは、問題解決のためのサポートを行うようなふりをする詐欺のことを指します。
サポート詐欺には、以下のような手口があります。
- 「ウイルス感染した」と偽の警告画面を表示させ、不安を煽る
- 050番号に電話をかけさせる
- 問題解決のサポートとうそぶき、パソコンを遠隔操作する
- セキュリティソフトの購入やサポート契約を結ばせる/作業費を請求する

もしこのような警告画面が表示されても、安易に画面の指示に従わないようにしましょう。表示される電話番号に電話をかけたり、ソフトをダウンロードしてしまうと、ウイルス感染の被害にあう可能性があります。警告画面が消せない場合、ブラウザを強制終了するか、再起動してください。
不審な050の電話番号に出てしまった場合の対処法
050番号へ電話して遠隔操作を許可した場合
セキュリティソフトを使う
遠隔操作では不正なソフトウェア(以下、マルウェア)がインストールされた恐れがあります。マルウェアはある程度、セキュリティソフトで駆除することが可能です。
しかし、セキュリティソフトを使い駆除を行うと、正確な感染経路や何の情報が抜き取られたかを調べることは困難となります。仮に抜き取られた情報が、バンキング情報だった場合は、自分の知らない間に被害が拡大してしまう可能性も大いに考えられます。
正確な被害調査を行いたいという方は、専門業者まで依頼しましょう。
専門業者に相談する
個人で解決を試みようとすると、調査内容や方向性が定まらず、被害が拡大してしまう恐れがあります。もし、050番号をきっかけに、情報漏えいやマルウェア感染が生じた場合、ハッキング調査に対応した専門業者にまで相談することをお勧めします。
専門業者ではマルウェアのインストール履歴や侵入経路、漏えいした情報の有無など、具体的な感染状況を解明できます。
作業費を請求されて支払った場合
不審な050の電話番号に出てしまい、請求された作業費を支払ってしまった場合、個人での返金対応は困難です。一人で解決しようとせず、詐欺や悪質な取り立ての相談に対応している消費生活センター、弁護士、警察へ相談しましょう。今後の被害防止にもつながります。
サポート詐欺による情報漏えいの調査方法
専門業者では、「フォレンジック」という特殊技術を活用して、下記の被害を正確かつ適切に調査することが可能です。
フォレンジック調査の専門業者では、高度な技術を持つ専門エンジニアが、端末内に残されたログから、ハッキングの経路や流出情報の有無を調査します。また得られた調査結果をもとに報告書も作成可能で、これは公的機関や法廷に提出する資料として活用が可能です。
フォレンジック調査では、具体的に以下のようなことを調査することができます。
- どのようなマルウェアに感染したのか
- 情報漏えいの有無や被害規模
- 感染経路/ハッキング経路
フォレンジック調査会社への相談方法
フォレンジック調査会社へ相談・依頼する際は以下のような流れで行います。当社では作業内容のご提案とお見積りのご提示まで無料でご案内いたします。

フォレンジック調査の流れ
社内でインシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うかまだ決定していない段階であっても、今後のプロセス整理のためにもまずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。
特に、取引先や行政などへ報告が必要な場合、 専門的なノウハウを持たない中で自社調査を行っても、正確な実態把握ができなかったり、場合によっては証拠となるデータが故意にもしくは意図せず改ざん・削除される危険性があるため、信憑性を疑われかねません。場合によってはさらなる信用失墜につながる危険性すらあります。
DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。
\24時間365日 相談受付/
ハッキング調査・情報漏えい調査は、DDFへ
デジタルデータフォレンジックでは、国内売上トップクラスのデータ復旧技術を活用し、パソコンやスマートフォンに残されたログの調査やマルウェアの感染経路調査を行っています。また、ご相談件数は警察機関や法律事務所、官公庁、上場企業から個人のお客様まで23,703件以上を数えます。
お困りの際はデジタルデータフォレンジックまでご相談ください。なお、証拠利用の場合、法廷資料としても活用できる報告書の作成も承っております。