サイバー攻撃

アダルトサイトでウイルスに感染したサインや対処法を解説

アダルトサイトでウイルスに感染したサインや対処法を解説

インターネット閲覧中に不意に「登録完了」と表示されるアダルトサイトに遷移した場合、パニックにならずに冷静に対処することが重要です。大多数の場合、これらのメッセージは偽物であり、実際には何も登録されていません。

しかし、何らかの情報(クレジットカード情報、個人情報など)の入力を求められ、指示に従った場合、どうすればいいのでしょうか。

この記事ではアダルトサイトでウイルスに感染したサインや対処法を解説します。

突然表示されるアダルトサイトの請求書は偽物

突然表示されるアダルトサイトの請求書は、一般的にワンクリック詐欺の一種です。

ワンクリック詐欺の請求書には、以下のような特徴があります。

  • 突然表示される
  • 身に覚えのないサービスや料金の請求
  • 高額な料金の請求
  • 支払わないと法的措置をとるとの脅迫

これはWebサイトや電子メール、SMSなどのメッセージに記載されたURLを一度クリックしただけで、一方的に、サービスへの入会などの契約成立を宣言され、多額の料金の支払いを求められるという詐欺です。もちろん請求された料金を支払う義務はありません。

アダルトサイトでウイルスに感染したサイン

アダルトサイトを閲覧後、次のような症状が確認される場合、ウイルスに感染している可能性があります。

アダルトサイトでウイルスに感染したサイン
  • 画面にポップアップが表示される
  • ブラウザの設定が勝手に変更される
  • パソコンの動作が重くなる
  • 起動時にエラーが表示される

画面にポップアップが表示される

ウイルス感染の一般的な兆候として、予期せぬポップアップ広告が頻繁に表示されることがあります。これらはしばしば詐欺的な内容を含んでおり、クリックすることでさらなるリスクに晒される可能性があります。

ブラウザの設定が勝手に変更される

ウイルスに感染したサイトを閲覧すると、ブラウザの設定が勝手に変更されることがあります。たとえば、デフォルトの検索エンジンやホームページが変更されたり、不要な拡張機能がインストールされたりすることがあります。

パソコンの動作が重くなる

ウイルスに感染すると、パソコンの動作が重くなることがあります。これは、ウイルスがパソコンのシステムリソースを消費するためです。

起動時にエラーが表示される

パソコンの起動時にエラーメッセージが頻発する場合、ウイルス感染によりシステムファイルが損傷している可能性があります。

なお、これらの症状は必ずしもウイルス感染を意味するものではありません。たとえば、偽警告やアドウェアなどの感染によっても、これらの症状が現れることがあります。

パソコンで不審な動作が見られる場合の対処法

パソコンで不審な動作が見られる場合の対処法は次の通りです。

パソコンで不審な動作が見られる場合の対処法
  • セキュリティソフトでウイルススキャンを実行する
  • パソコンの動作が重い場合は、パソコンを再起動する
  • パソコンの復元ポイントを利用する

セキュリティソフトでウイルススキャンを実行する

まず、セキュリティソフトを起動してウイルススキャンを実行します。ウイルスに感染している可能性が高いため、スキャンは必ず実施してください。

パソコンの動作が重い場合は、パソコンを再起動する

ウイルススキャンでウイルスが検出されなかった場合、パソコンの動作が重い場合は、パソコンを再起動します。再起動することで、一時的に問題が解消される可能性があります。

パソコンの復元ポイントを利用する

復元ポイントとは、パソコンのシステムファイルを、特定の時点の状態に復元するためのものです。ウイルスに感染する前に作成した復元ポイントがあれば、復元ポイントを利用してパソコンを以前の状態に戻します。

なお、復元ポイントは、Windowsの「システムの保護」機能によって作成されます。システムの保護を「有効」に設定しておくと、パソコンの起動時に、自動的に復元ポイントが作成されます(手動で復元ポイントを作成することもできます)。

復元ポイントを使用してシステムを復元するには、以下の手順で行います。

復元ポイントを使用してシステムを復元する手順
  1.  コントロールパネルを開きます。
  2. 「システムとセキュリティ」をクリックします。
  3. 「システム」をクリックします。
  4. 「システムの保護」をクリックします。
  5. 「システムの復元」をクリックします。
  6. 復元ポイントを選択します。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 復元の確認画面で「完了」をクリックします。

復元ポイントを使用してシステムを復元すると、復元ポイントが作成された時点の状態に、パソコンのシステムファイルが戻ります。

ただし復元ポイントは、復元ポイントの時点以降に作成されたファイル、データ、プログラムは、システムファイルに含まれていないため、復元の対象外となります。つまり復元ポイントが2024年1月1日に作成された場合、2023年1月2日以降に作成されたファイル、データ、プログラムは、システムを復元時に消えてしまいます

また復元ポイントを使用してシステムを復元すると、不正の痕跡も消え、ウイルス感染などの被害を調査できなくなってしまいます。そのため、復元ポイントを使用する前に、ウイルス感染などの被害を調査したい場合は、この点を十分に理解しておきましょう。

偽サイトに個人情報を入力してしまった場合の対処法

偽サイトに個人情報を入力してしまった場合の対処法は次のとおりです。

偽サイトに個人情報を入力してしまった場合の対処法
  • すぐにパスワードを変更する
  • クレジットカードや銀行口座の利用状況を確認する
  • 警察や消費生活センターに相談する
  • サイバーセキュリティの専門家に依頼する

すぐにパスワードを変更する

最初に行うべきことはパスワードを変更することです。アダルトサイトに入力したパスワードを使っている他のサイトがある場合、そのパスワードもすぐに変更しましょう。同じパスワードを複数のサイトで使用すると、一つのサイトが攻撃を受けた場合、他の全てのサイトが危険に晒されることになります。

クレジットカードや銀行口座の利用状況を確認する

アダルトサイトにクレジットカード番号や銀行口座番号を入力した場合、すぐにその利用状況を確認しましょう。不審な取引がある場合はカード会社や銀行に連絡し、カードの停止や口座の凍結を行うことで更なる被害を防ぐことが可能となります。

警察や消費生活センターに相談する

不正利用の被害にあったら、警察や消費生活センターに相談することで、被害の相談や、今後の被害防止のためのアドバイスを受けることができる場合があります。ただ、警察のサイバー犯罪対策課に相談することは一つの手段ですが、証拠が不十分だったり、人員や予算の限界等のため、結果的に被害者が十分な救済を得るのは困難なケースが多いのが現状です。

これらの問題を鑑みると、警察や公的機関の捜査だけに頼るのではなく、可能な限り早くサイバーセキュリティの専門家に相談することが極めて重要となります

サイバーセキュリティの専門家に依頼する

A simple image of a forensic investigation engineer identifying the cause of an incident. The image should depict an engineer in a professional setting, engaged in analyzing data on a computer screen, with digital forensic tools and symbols such as magnifying glass, binary code, and digital graphs. The engineer appears focused and meticulous. The background is minimalistic, emphasizing the concentration and seriousness of the task. The color scheme should be subtle, using shades of blue, grey, and white to convey a technological and analytical atmosphere.個人情報の漏えいが疑われる場合、被害の状況を速やかに調査することが求められます。その際、サイバーセキュリティの専門家が役立ちます。

サイバーセキュリティの専門家は、これまでに多くの個人情報の漏えい事件の調査に携わってきた経験を持っています。そのため、ハッキングやマルウェア感染などによる被害状況を正確に把握し、適切な対応を講じるのに役立ちます。ただし、専門的なノウハウを持たない中で、個人や自社のみで調査を行うと、実態を正確に調査できない可能性があります。

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フォレンジック調査
フォレンジック調査のメリット・活用事例・業者選定のポイントを解説フォレンジック調査とはデジタル機器を調査・解析し、「法的証拠」に関わる情報を抽出し、インシデントの全容を解明する調査です。フォレンジック調査会社では、警察でも使用される技術を用いて、サイバー攻撃からハッキング、情報持ち出しや横領などの調査を行います。本記事ではフォレンジック調査の必要性・活用事例・業者選定のポイントを解説します。...

情報漏えい・ハッキング調査が必要な場合は専門家に相談する

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インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。

取引先や行政に報告する際、自社での調査だけでは、正確な情報は得られません。むしろ意図的にデータ改ざん・削除されている場合は、情報の信頼性が問われることもあります。

インシデント時は、第三者機関に調査を依頼し、情報収集を行うことを検討しましょう。

DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。

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この記事を書いた人

デジタルデータフォレンジックエンジニア

デジタルデータフォレンジック
エンジニア

累計ご相談件数32,377件以上のフォレンジックサービス「デジタルデータフォレンジック」にて、サイバー攻撃や社内不正行為などインシデント調査・解析作業を行う専門チーム。その技術力は各方面でも高く評価されており、在京キー局による取材実績や、警察表彰実績も多数。

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