スマートフォンの使用が一般化した今日、アプリケーション(アプリ)は私たちの生活に欠かせない存在となっています。
しかし、入れた覚えのないアプリが自分のiPhoneにインストールされた状況に遭遇した場合、iPhoneの乗っ取りや、個人情報の流出の危険があります。冷静に対処し、セキュリティリスクを最小限に抑えることが重要です。この記事では、入れた覚えのないアプリがiPhoneに入っていた場合の対処法について詳しく説明します。
目次
iPhoneに覚えのないアプリが入っていた場合の対処法
iPhoneにインスト―ルした覚えのないアプリが入っていた場合の対処法は以下の通りです。
アプリの請求や購入履歴を確認する
まず最初に、不正なアプリがインストールされたかどうかを確認するために、アプリの請求や購入履歴を確認しましょう。以下のステップを順に実行してください
- ホーム画面から「設定」アプリをタップ
- 画面上部に表示される自分のApple ID(iCloudアカウント)をタップ
- 「iTunesとApp Store」を選択
- 「Apple ID」の下に表示される「Apple IDを表示」をタップ
- 「購入履歴」をタップして、最近の請求と購入を確認し、覚えのない請求がないか確認する
- 不明な請求がある場合、詳細情報を確認し、アプリ名や請求の詳細情報をメモする
Appleサポートページから返金を申請する方法
もしiPhoneを使用していて不正な請求を発見した場合、Appleのサポートページにアクセスすることで返金を申請できることがあります。以下の手順で対処しましょう。
- Appleの公式ウェブサイトからサポートページにアクセスする
- 「問題を報告する」にAppleIDでサインインする
- 「返金をリクエストする」を選択し、必要事項を記入して、Appleに返金を申請する
App StoreとiTunes Storeの明細をチェックする
不正なアプリの請求がなく、また購入履歴にも問題がない場合でも、不明なアプリがiPhoneにインストールされた可能性があるため、App StoreとiTunes Storeのアプリにログインし、購入・ダウンロード履歴から明細をチェックしましょう。
入れた覚えのないアプリがiPhoneにインストールされている場合、それがセキュリティリスクを伴うものである可能性があるため、慎重に対処する必要があります。次章では、入れた覚えのないアプリを削除する方法と注意点について説明します。
入れた覚えのないアプリを削除する方法と注意点
入れた覚えのないアプリがiPhoneにインストールされている場合、以下の手順に従ってアプリを削除しましょう。
入れた覚えのないアプリを削除する方法
入れた覚えのないアプリを削除する方法は以下の通りです。
- ホーム画面やアプリライブラリから、入れた覚えのないアプリを見つける
- 削除したいアプリのアイコンを長押しする
- アイコンが揺れ始めたら、削除アイコン(通常は「×」マーク)が表示される
- 「×」マークをタップして、確認メッセージが表示されたら「削除」を選択する
入れた覚えのないアプリを削除する時の注意点
iPhoneで入れた覚えのないアプリを削除する際は以下の点に注意しましょう。
データのバックアップを取る
アプリを削除する前に、アプリ内に保存されている重要なデータや設定をバックアップしておくことをおすすめします。一部のアプリはデータをクラウドに保存している場合もあるため、確認が必要です。
パスワードを変更する
アプリが不正にインストールされた可能性がある場合、遠隔操作によって個人情報が第三者に送信された恐れがあります。
第三者に端末に保存されたパスワードやApple IDな度を知られた可能性も考えられるため、金銭被害やiPhoneのハッキングが行われる前に関連するアカウントのパスワードを変更しておきましょう。
類似アプリや不正アプリとの見分け方
類似アプリや不正アプリの中には、正式なアプリとデザインが類似していて、見分けがつかないことがあります。削除する際は以下のポイントを参考にして、必要なアプリと見分けましょう。
- 公式の開発者: アプリの開発者が公式で発表されている人物と同一か確認しましょう。
- アプリのレビューや評価: アプリのレビューや評価を確認し、他のユーザーからのフィードバックを参考にしましょう。不正アプリは低い評価や不自然なレビューが多いことがあります。
- アプリの権限: アプリが多くの権限や個人情報の入力を求める場合、注意が必要です。意味もなく住所やクレジットカード番号などの入力を求めるアプリはハッキングが目的の恐れがあるため警戒が必要です。
入れた覚えのないアプリを削除した後の対策方法
入れた覚えのないアプリを削除した後も、不正アクセスや不審な動作がiPhone上で見られる場合は、専門の調査会社に相談することで、原因や経路などを突き止めることができます。
このようにiPhoneをはじめとする電子機器を調査し、サイバー攻撃などの証拠を確保できる調査会社をフォレンジック調査会社と呼びます。
フォレンジック調査会社に相談する
デジタル端末に不審なアプリがダウンロードされていた場合、情報漏えいや端末のハッキングが疑われます。警察に相談して被害届を提出することも可能ですが、証拠が必要になるため、すぐに対応してもらうことは難しい場合があります。
フォレンジック調査会社では「フォレンジック」という特殊技術を活用して、アプリによる情報流出の有無といった被害実態を適切に調査することが可能です。
「フォレンジック」とは、パソコンやスマートフォンなどの電子端末を調査・解析を行う技術です。端末内に残されたログから、ハッキングなどの不正行為や、流出情報を調査することを「フォレンジック調査」と呼び、警察などでも使用されています。
フォレンジック調査でiPhoneを調査する場合、取り出せる証拠データとしては次のものがあります。
- iPhone端末の基本情報の調査
- 外部への情報流出履歴の確認
- アドレス・電話番号の流出調査
- マルウェア感染有無・感染状況の調査
- インターネットおよび社内サーバへのアクセス履歴の確認
- 最近開いたファイルに関する履歴の確認
- アプリの起動などのログ調査
- 不正なプログラムの実行履歴の確認
- 削除したデータの調査
- 指定キーワードによる検索
不正にアプリがダウンロードされた場合、情報漏えいや端末がハッキングされていないか調べるためにフォレンジック調査が有効です。
専門のフォレンジック調査会社で不正アプリの調査を行うメリットは、主に次の2つがあります
フォレンジック調査会社に相談するメリット
フォレンジック調査会社に相談するメリットは以下の通りです。
①専門エンジニアの詳細な調査結果が得られる
フォレンジック調査の専門会社では、高度な技術を持つ専門エンジニアが、正しい手続きでiPhoneのハッキング被害を確認できるため、個人や社内で調べるよりも正確にハッキングや情報漏えいの実態を確認することができます。
また、自社調査だけでは不適切とみなされてしまうケースがありますが、フォレンジックの専門業者と提携することで、調査結果を具体的にまとめた報告書が作成でき、これは公的機関や法廷に提出する資料として活用が可能です。
②セキュリティの脆弱性を発見し対策できる
フォレンジック調査の一環でセキュリティの脆弱性を発見することで、今後のリスクマネジメントに活かすことができます。特にフォレンジック調査会社のレポートを用いてセキュリティを再構築することで、将来的にサイバー攻撃の被害を抑えられます。
デジタルデータフォレンジック(DDF)では解析調査や報告書作成に加え、お客様のセキュリティ強化に最適なサポートもご案内しています。24時間365日相談可能ですので、ぜひご相談ください。
入れた覚えのないアプリを調査するならフォレンジック調査会社に相談する
ハッキング、不正アクセス、乗っ取り、情報漏えいのような問題が発生した場合、どのような経路で、どのような情報が漏えいしたのか、被害の全容を正確に把握する必要があります。しかし、自力で調査を行うと、調査対象範囲が適切でなかったり、意図しない証拠データの消失が発生しやすく、不完全な結果になる恐れがあります。
このような事態を防ぎ、適切な調査によって原因究明を行うためにも、フォレンジック調査の専門家に相談することが重要です。
フォレンジック調査では、インシデント対応のプロが初動対応から、専門設備でのネットワークや端末の調査・解析、調査報告書の提出によって問題の解決を徹底サポートします。
デジタルデータフォレンジックでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、状況のヒアリングと対応方法、お見積りを無料でご案内いたします。法人様の場合、ご相談から最短30分で初動対応のWeb打合せも開催しておりますので、お気軽にご相談ください。
官公庁・上場企業・捜査機関等まで幅広い調査対応経験を持つ専門の担当者が対応させていただきます。
\法人様・個人様問わず対応 24時間365日無料相談OK!/
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
多くのお客様にご利用いただいております
フォレンジック調査会社への相談方法
インシデントが発生した際、フォレンジック調査を行うか決定していない段階でも、今後のプロセス整理のために、まずは実績のある専門会社へ相談することを推奨しています。
取引先や行政に報告する際、自社での調査だけでは、正確な情報は得られません。むしろ意図的にデータ改ざん・削除されている場合は、情報の信頼性が問われることもあります。
インシデント時は、第三者機関に調査を依頼し、情報収集を行うことを検討しましょう。
DDF(デジタルデータフォレンジック)では、フォレンジックの技術を駆使して、法人/個人を問わず、お客様の問題解決をいたします。
当社では作業内容のご提案とお見積りのご提示まで無料でご案内しております。
解析した結果は、調査報告書としてレポートを作成しています。作成した報告書には、調査で行った手順やインシデントの全容などが詳細に記載され、法執行機関にも提出可能です。
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フォレンジック調査の料金・目安について
調査の料金・目安について
専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算の見積りと納期をお伝えいたします。
機器を来社お持込み、またはご発送頂ければ、無料で正確な見積りのご提出が可能です。
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【法人様限定】初動対応無料(Web打ち合わせ・電話ヒアリング・現地保全)
❶無料で迅速初動対応
お電話でのご相談、Web打ち合わせ、現地への駆け付け対応を無料で行います(保全は最短2時間で対応可能です。)。
❷いつでも相談できる
365日相談・調査対応しており、危機対応の経験豊富なコンサルタントが常駐しています。
❸お電話一本で駆け付け可能
緊急の現地調査が必要な場合も、調査専門の技術員が迅速に駆け付けます。(駆け付け場所によっては出張費をいただく場合があります)
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アプリの不正ダウンロードを防ぐ方法
最後にiPhoneにアプリが不正ダウンロードされるのを防ぐ方法について解説します。
アプリが不正ダウンロードされる手口
iPhoneの場合、不正なアプリのダウンロードは主に以下の手口で行われます。
- App Store以外のアプリストアで不正なアプリを販売する
- フィッシングメールを送り、不正なアプリのダウンロードまで誘導する
- iPhoneのセキュリティ上の脆弱性を悪用し、不正なアプリをダウンロードさせる
このように、不正なアプリはiPhoneの所有者自身にダウンロードさせる手口もあります。iPhoneのセキュリティを高めることで、不正なアプリのダウンロードを一部防ぐことができますが、iPhoneの脆弱性が悪用されてセキュリティを突破される可能性もあるため、セキュリティ対策も完全ではありません。
アプリは公式App Storeからダウンロードする、サイバー犯罪の最新の手口を知るなどしてセキュリティに対する意識を高める必要があります。
アプリの不正ダウンロードに有効なiPhoneのセキュリティ対策
アプリの不正ダウンロード対策に有効なセキュリティ対策は以下の通りです。
iPhoneのセキュリティを強化して不正アクセスの被害を防ぐことも重要ですが、不審なアプリを最初からダウンロードしないことも重要です。
- アプリは必ずApp Storeからダウンロードする
- iPhoneのiOSを定期的に更新する
- パスワードを推測が困難なものに再設定する
- Apple IDや関連するアカウントに二要素認証を追加する
- データのバックアップをこまめにとる
- 不審なリンクやメールからアプリをダウンロードしない
よくある質問
対応内容・期間などにより変動いたします。
詳細なお見積もりについてはお気軽にお問い合わせください。
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可能です。当社は特定の休業日はございません。緊急度の高い場合も迅速に対応できるように、365日年中無休で対応いたしますので、土日祝日でもご相談下さい。
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