突然の警告画面と共に「サポートセンター」への連絡を求める電話番号が表示され、そこで案内されるままに遠隔操作ソフトをインストール。これは典型的な「サポート詐欺」です。
もしサポート詐欺によって遠隔操作された場合は、内部環境にアクセスされているため情報漏洩の可能性が非常に高いです。すぐにフォレンジック調査会社に相談することをおすすめします。
目次
サポート詐欺に電話してしまった場合に起こること
このセクションでは、詐欺業者に電話してしまったことで、どのような展開が待ち受けているのかを事前に理解するための情報を解説します。
不安を煽る虚偽のトラブルで煽られる
電話をかけた直後、相手は「お使いのPCがウイルスに感染しています」「セキュリティリスクがあります」といった、事実無根のトラブルを強調して利用者の不安を煽ります。これは心理的に焦らせて冷静な判断をさせないための手口です。
高額なサポート契約の要求
詐欺業者は「この問題を解決するためには有料のサポート契約が必要」と持ちかけてきます。料金は数万円から十数万円に及ぶこともあり、クレジットカード番号や電子マネーコードをその場で求められることもあります。
遠隔操作ソフトのインストール指示
「修復のために遠隔操作が必要です」と言われ、TeamViewerやAnyDeskなどの正規ツールを使わせて端末を乗っ取るケースも非常に多く見られます。これにより、個人ファイルやパスワードの閲覧・改ざんが可能になります。
個人情報の搾取
電話のやりとりの中で、詐欺業者は「本人確認が必要」などと称して、氏名・住所・生年月日・クレジットカード番号・銀行口座情報などを聞き出そうとします。一度渡してしまうと不正利用のリスクが一気に高まります。
脅迫行為による支払い強要
指示に従わなかった場合、「キャンセル料を支払わないと法的手段を取る」「自宅に伺う」といった違法かつ不当な脅しを受けるケースも報告されています。これらはすべて無視して問題ありませんが、精神的なダメージを受けやすい点も注意が必要です。
まだ相手の指示に従っていない場合の対処法
電話してしまったものの、まだ金銭の支払いやソフトのインストールなどの指示には従っていない場合は、被害を未然に防ぐことが可能です。
通話を即時終了する
詐欺業者との会話は一秒でも続けない方が良いです。
- すぐに通話を切ります。
- 再発防止のため、着信履歴を削除しましょう。
- 該当番号をスマートフォンで着信拒否設定に追加してください。
ブラウザと警告画面の強制終了
警告画面が消えない場合、以下の手順でブラウザごと強制終了することで対処可能です。
- Windowsの場合:キーボードの「Alt」+「F4」を同時押し。
- Macの場合:アクティビティモニタからブラウザを選択し「強制終了」。
- 閉じた後、ブラウザ履歴・キャッシュを削除してください。
不審なアプリ・ソフトを確認
不正なソフトが勝手にダウンロード・実行されていないかを確認しましょう。
- Windows:コントロールパネル > プログラムのアンインストール
- Mac:Finder > アプリケーションで不審なアプリを削除
- 削除後はウイルススキャンを実行
連絡の再発防止策を講じる
詐欺業者は一度電話が繋がった相手をターゲットリストに入れていることがあります。
- 知らない番号からの着信には応答しない
- スマートフォンに着信ブロックアプリを導入する
- セキュリティ強化のため、VPNの導入を検討する(※VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です)
既に個人情報を渡した・金銭を支払ってしまった場合
ここでは、被害が発生した後に取るべきアクションについて説明します。被害の種類に応じて適切な対応が異なります。
クレジットカード情報を渡した場合
- カード会社に連絡し、カード停止と再発行を依頼
- 被害報告をして不正利用調査を依頼
- 警察に相談し、記録を残しておく
遠隔操作ソフトを入れてしまった場合
- PCやスマホのインターネット接続を遮断
- 該当ソフトをアンインストール
- セキュリティソフトでフルスキャンを実行
金銭を支払ってしまった場合
- すぐに消費生活センターへ相談(188)
- 最寄りの警察署または「#9110」へ連絡
- 支払い履歴の証拠を保管し、必要に応じて返金請求を
Webサービスのログイン情報を渡した場合
- すぐにパスワードを変更
- 2段階認証が可能であれば設定を有効に
- 不正アクセスがある場合はサービス提供元へ報告
警察・専門窓口への相談
サポート詐欺に関するトラブルは、個人での対応だけで解決が困難な場合があります。必ず公的機関に相談し、必要であればフォレンジック調査も検討してください。
- 警察相談専用電話「#9110」または最寄りの警察署へ通報
- 消費生活センター(188)で返金対応・法的助言を受ける
- デジタル・フォレンジック調査を専門会社に依頼
なお、証拠保全や調査の正確性を求められる事案では、社内や個人でフォレンジック調査を完結させるのは、証拠の観点からリスクが高いことを強く警告しておきます。必ず専門会社へ相談しましょう。
自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

自力で対応するのが難しい場合には、迷わずフォレンジック調査の専門業者に依頼しましょう。特に、法的手続きが絡むケースや被害が広範囲に及ぶ場合は、専門家の力を借りることで被害の最小化と信頼性の高い証拠の収集が可能です。
適切な業者を選び、迅速に対応することが、トラブルを最小限に抑える鍵となります。
フォレンジックサービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】フォレンジックサービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 調査にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】調査にかかる費用やお支払方法について
【会社概要】当社へのアクセス情報や機器のお預かりについて
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デジタルデータフォレンジックは、迅速な対応と確実な証拠収集で、お客様の安全と安心を支える専門業者です。デジタルデータフォレンジックの強みをご紹介します。
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(※1)集計期間:2016年9月1日~
(※2)集計機関:2017年8月1日~
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