サイバー攻撃

スパイウェアとは?種類・侵入経路・被害リスクをわかりやすく解説

スパイウェア

スパイウェアは、利用者の知らないうちに端末へ侵入し、閲覧履歴やID、パスワード、金融情報などを外部に送信する不正なソフトウェアです。動作が目立たず、発見が遅れて被害が拡大するケースも少なくありません。

本記事では、スパイウェアの仕組みや種類、侵入経路、対処法までをわかりやすく解説します。

端末に異常が見られる場合や、スパイウェアの侵入が疑われるときは、専門のフォレンジック調査機関への相談をおすすめします。

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スパイウェアとは何か?

スパイウェアは、マルウェア(悪意あるソフトウェア)の一種で、利用者に気づかれずに個人情報やログイン情報、端末の操作履歴などを収集・送信する不正プログラムです。収集された情報は、広告事業者やサイバー犯罪者によって悪用されることがあります。

中でも特に危険視されているのが、イスラエルのNSO Groupが開発した「Pegasus(ペガサス)」です。使用者の操作なしでスマートフォンに感染し、通話や位置情報、メッセージなどを密かに監視できるゼロクリック型スパイウェアとして国際的な問題になっています。

>Pegasus(ペガサス)スパイウェアの紹介はこちら

スパイウェアとマルウェア・ウイルスの違い

  • スパイウェア
    システムへの影響は少なく、主に情報収集に特化したタイプで、感染しても気づかれにくい点が特徴です。
  • マルウェア
    情報の窃取や端末の破壊など、悪意を持って作られた不正プログラム全般を指します。
  • ウイルス
    自己増殖しながら他のファイルや端末に感染を広げる特徴を持っています。

ウイルスはシステム破損など目立つ被害が多いのに対し、スパイウェアは見た目が通常のアプリに近く、端末の挙動に明らかな異常が出にくいため、感染に気づきにくいケースが多く見られます。

違和感のある動作や情報流出の兆候が見られる際には、速やかに専門のフォレンジック調査会社に相談することをおすすめします。

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スパイウェアの6つの侵入経路

一般的に「スパイウェアに感染する」と表現されますが、実際にはウイルスのように自動的に広がるものではなく、利用者の操作や不正なプログラムを通じて「侵入」または「仕込まれる」性質があります。

つまり、利用者自身が気づかぬうちに導入のきっかけを作ってしまうケースが多く、「知らないうちに端末に入り込む」仕組みを理解することが、被害防止の第一歩となります。

フリーソフトや無害なアプリを装ってインストールを促す

見た目や説明文が正規ソフトとほとんど変わらないため、利用者がスパイウェアを誤ってインストールしてしまうケースがあります。無料ツールや便利なアプリとして配布されることが多く、信頼できる配布元でない場合は注意が必要です。

フィッシングメールのURLや添付ファイルを開いて感染する

実在する企業や団体を装ったメールが送られ、リンクや添付ファイルを開くよう促される手口です。クリックによってスパイウェアが実行される仕組みが仕込まれていることがあり、送信元や文面に不自然さがないか確認する習慣が求められます。

不正なウェブページから自動的にダウンロードされる

悪意あるサイトにアクセスするとスクリプトが自動で動作し、スパイウェアがダウンロード・実行されることがあります。特に、セキュリティが甘いブラウザを利用している場合はリスクが高くなります。

偽の警告画面やポップアップによって誘導される

「ウイルスに感染しています」などの偽警告を表示し、セキュリティソフトや修復ツールと偽った不正ソフトのインストールを誘導する手口です。緊急を装ったメッセージには冷静に対応し、むやみにクリックしないことが大切です。

USBメモリや外部機器を介して端末へ侵入する

USB機器に仕込まれたスパイウェアが接続時に自動実行される事例もあります。未確認の外部機器は使用を避け、使用する際は必ずウイルススキャンを行うことが推奨されます。

第三者によって意図的に設置される(内部不正・遠隔操作)

組織内部の関係者や、遠隔アクセスを得た攻撃者が、意図的にスパイウェアを設置するケースもあります。このような場合は証拠保全や経路特定のために、フォレンジック調査の実施が効果的です。

上記経路に心当たりがある場合は、気づかないうちにスパイウェアが仕込まれている可能性があります。被害を拡大させないためにも、フォレンジック調査の専門機関への相談をおすすめします。

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スパイウェアの代表的な種類と特徴

スパイウェアには複数のタイプが存在し、目的や手口によって挙動が異なります。中でも発見が難しいものや、個人のプライバシーや企業の重要データに深刻な影響を与えるものは特に注意が必要です。

以下では、被害の深刻度や報告頻度の高い順に代表的な種類を紹介します。

トロイの木馬型スパイウェア

無害なソフトや正規アプリに見せかけて端末に侵入し、背後で情報を収集・送信します。見た目では判別が難しく、長期間にわたって気づかれずに被害が進行するケースが多く見られます。

リモートアクセスツール(RAT)

遠隔操作によって端末を完全に制御できるタイプです。画面の操作、ファイルの送受信、カメラやマイクの使用まで可能で、常時監視されるリスクがあります。

キーロガー

キーボードで入力された文字をすべて記録し、外部に送信するスパイウェアです。ログイン情報やカード番号などの漏えいにつながり、被害が深刻化しやすい特徴があります。

ストーカーウェア

位置情報や通話履歴、メッセージなどを監視する目的で使用されます。家庭内トラブルや職場での不正監視に悪用されることが多く、重大なプライバシー侵害となるケースが少なくありません。

ブラウザハイジャッカー

ブラウザの設定を勝手に変更し、不正な検索エンジンや広告ページへ誘導します。使用者の意図に反して操作が改ざんされ、詐欺サイトへのアクセスや追加感染のリスクが高まります。

スパイウェアは種類によって動作や被害の内容が異なるため、判断を誤ると対処が遅れるおそれがあります。感染の疑いがある場合や、どのタイプか判断が難しいときは、専門のフォレンジック調査機関に相談することで、状況を正確に把握できます。

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スパイウェア侵入の症状

スパイウェアに感染すると、端末の挙動に異常が見られることがあります。以下に示すのは、よく報告されている主な症状です。

デバイスの動作が遅くなる

スパイウェアが常時バックグラウンドで動作していると、端末全体の処理速度が低下することがあります。アプリの起動や画面の切り替えが明らかに遅い場合は、注意が必要です。

不審なポップアップ広告の表示

ウェブサイトを閲覧していないにもかかわらず広告が表示される場合は、ブラウザ上でスパイウェアが動作している可能性があります。とくに閉じても再び表示される広告には警戒が必要です。

インターネットトラフィックの異常増加

スパイウェアは、収集した情報を外部に送信する際に大量の通信を行うことがあります。通常よりも通信量が増えている場合は、内部で不正な通信が行われている可能性が考えられます。

カメラやマイクの不正利用

カメラのインジケーターが点灯していたり、マイクが使用中の状態になっているにもかかわらず、利用した覚えがない場合は、遠隔操作によるスパイウェアの関与が疑われます。

複数の異常が同時に見られる場合は、スパイウェアが広範囲に動作している可能性が高いため、フォレンジック調査の専門機関に相談することがおすすめです。

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スパイウェアによる主な被害

スパイウェアに侵入されると、利用者に気づかれないまま情報が盗まれ、個人情報の不正取得や金銭的被害、企業機密の漏えいなど深刻な影響につながるおそれがあります。以下に代表的な被害例を紹介します。

金銭的被害

クレジットカード情報やオンラインバンキングの認証情報が盗まれ、不正送金や仮想通貨の取引に悪用されるケースが増えています。

特に、SMSや認証アプリを使った二段階認証を回避するスパイウェアも登場しており、一般的なセキュリティ対策では防ぎきれないことがあります。取引明細に身に覚えのない利用履歴があった場合は、即時の口座凍結や調査が必要です。

個人情報や機密情報の漏えい

氏名・住所・連絡先といった個人情報に加え、顧客リスト・契約書・業務資料などの企業データが流出するケースも報告されています。

情報漏えいが発覚した場合、取引停止・信用失墜・損害賠償・行政処分など、企業の事業継続に大きな支障をきたす可能性があります。特に法人においては、法令遵守と情報管理体制の見直しが不可欠です。

スパイウェアによる被害が疑われる場合、早期にフォレンジック調査の専門機関へ相談することをおすすめします。

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スパイウェアが仕込まれた場合の対処法

スパイウェアの感染が疑われる場合は、まずネットワーク通信を遮断し、被害の拡大を防ぐことが重要です。その上で、端末の設定を確認し、セキュリティスキャンの実行や各種パスワードの変更を速やかに行いましょう。

感染状況の確認や証拠となるデータ保全には、フォレンジック調査の専門機関への相談がおすすめです。

使用している端末やOSによって具体的な対応は異なるため、以下の記事を参照ください。

https://digitaldata-forensics.com/column/cyber_security/23646/

スパイウェアの侵入を防ぐための対策

スパイウェア感染を防ぐには、OSやアプリを常に最新の状態に保ち、脆弱性を放置しないことが基本です。また、セキュリティソフトの導入も有効な対策の一つです。

より具体的な日常の予防策については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

なお、ご自身での対応に不安がある場合は、フォレンジック調査に対応した専門機関への相談をおすすめします。

https://digitaldata-forensics.com/column/cyber_security/23660/

自力で対応できない場合はフォレンジック調査の専門業者に依頼する

ハッキングや不正アクセス、ウイルス感染、情報漏えいなどの問題が起きた際、自分だけでの対応が難しいと感じたら、迷わずフォレンジック調査の専門業者に相談しましょう

どこから侵入され、どんな情報が漏れたのかを正しく把握することが重要です。特に、被害が大きい場合や情報が悪用された疑いがある場合は、専門家の対応によって被害を最小限に抑え、証拠となるデータを確実に残すことができます。

信頼できる業者を選び、早めに動くことが、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

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まとめ

スパイウェアは、情報の盗取や遠隔操作、監視などを通じて、個人や企業に深刻な被害をもたらす不正プログラムです。

侵入経路や種類は多岐にわたり、症状も見えにくいため、気づいたときにはすでに被害が広がっているケースもあります。

日頃から対策を徹底し、少しでも違和感を覚えた場合は、専門のフォレンジック調査機関への相談を早めに検討することで、被害の拡大を防ぐことができます。

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