デジタル機器の中に、
いじめの証拠が隠されています。
残念ながら、いつの時代でも「いじめ」は起きています。主には小・中・高を中心とした子供たちの間で。無視・仲間はずれにはじまり、陰口や風評、モノを隠したり盗んだり、あげく暴力やカツアゲなど、さまざまなカタチで個人を追いつめています。特に最近では、スマホのSNSを使ってのいじめが主流で、中には画像や動画で「晒す」などの悪質行為も多く、被害者が最悪の結末を向かえるケースも珍しくなくなっています。しかし、一昔前とは異なり、いじめの事実や痕跡は、子供たちが使用しているスマホやパソコンを調査すれば、見つけ出せる可能性があります。しかも、機器が壊されていても、データが消されていても「デジタルフォレンジック」という手法で調査・解析することが可能になっているのです。
たった1年間で320人の
小中高校生が命を…
これは2016年の警視庁の統計結果ですが、このうち「いじめ」が原因とされているのは6件でした。しかし、家庭での虐待やいじめが原因かもしれない「うつ病」などは、この6件には含まれていません。また、学校でのいじめが疑われるケースでは、いじめ防止対策推進法に基づいて、真相解明と再発防止のための調査が学校や教育委員会に義務づけられていますが、調査結果は十分共有されず、いじめを苦にした自殺は後を絶たないのが実情です。
「先生助けて!」は無駄、
という悲しい事実
スマホの普及率と比例して高くなっている「いじめ」。果たして、悪口などを書かれた子どもたちはどう対応したのでしょう。都教委の調査では、37・6%が「我慢した」と回答しています。次いで「友達に相談」が16・9%、「家族や親戚に相談」が16.0%で、「先生に相談」はわずか7.4%でした。また「いじめ相談ホットラインに電話」が1.9%、「教育相談センターに電話」が1.6%と専門機関への相談も少ないようです。とりわけ学校では「それなら、使わなければいい」と言われかねないことが、相談しにくさにつながっているようです。
消されたデータでも復元可能、
という事実
SNSやメールで「いじめ」にあった子供たちは、ほとんどがそれらのデータを消してしまうことが多いようです。そして子供たちがデータ削除後にスマホやパソコンをそのまま使い続けると、データがどんどん上書きされ、削除されたデータを復元することが難しくなります。一方、学校が事実の隠蔽を図ったり、加害者家族が誠実に話し合いに応じないなどのケースもあります。
しかし、法的措置が必要な場合、正確に証拠を掴まなければ事件は解決できません。特に現在では、いじめも巧妙で証拠となるデータが改ざんされている場合などもあり、簡単には確保できません。だからこそ、データ分析が可能な「フォレンジック調査」が必要です。パソコンやスマホなどから「事実」を見つけ出すことができるのです。
このような行為は
絶対にしないでください
北海道から沖縄まで、全国各地の警察・捜査機関の方よりご相談いただいております。