退職者調査とは
退職者による不正の証拠や履歴は、一度でもパソコンやスマートフォンを初期化すると消えてしまいます。また、退職した従業員のパソコンやスマートフォンは、退職直後に初期化し再利用される場合がほとんどですが、退職した従業員による不正発覚や、不当な残業代請求などは、退職後しばらくしてから争われることが少なくありません。
退職者調査では、そうなる前に証拠データを確保と調査・解析を行い、証拠データの抽出と調査結果のレポート作成を行います。
退職者調査でわかること
退職者調査で確認される証拠データ例
パソコンのイベントログ
電源のON/OFFやログイン/ログアウト、ファイルの削除、アクセス時間などを確認することで、調査対象のパソコンでの行動履歴を調査することができます。
USB機器の接続履歴
調査対象パソコンに接続されたUSB機器の「型番やメーカーなどの機器情報」「初回および最終接続日時」の情報を確認することで、他に調査すべき機器はないのか?社内で使用が許可されていない機器が接続されていないかなどを調査することができます。
パソコン内の全ファイルリスト
パソコン内にあるすべての項目をリスト化し、キーワード検索により権限のないファイルの利用状況や直近数十件のファイルのアクセス履歴などを確認することができます。
退職者調査では以上の様な調査項目から不正の証拠・事実が確認されます。
また、それ以外にも調査項目は複数存在します。
退職者の不正内容によって最適な調査プランのご提案をさせていただきますので、まずはお電話でご相談ください。
退職者調査ご相談内容内訳
退職者調査でご相談いただく内容は様々ですが、「退職者自身がデータを削除する」もしくは「故意にデータを持ち出す」ケースが49%を占めます。今この瞬間も、気づかないうちに退職者や退職予定者によるデータの削除・持出しが行われている危険性があります。
算出期間:2018/01/01~2019/03/31
弊社での調査事例
実際に弊社にいただいた調査依頼の事例をご紹介いたします。
Case1 競合他社への情報持出し調査
調査背景
秘密情報を扱っていた従業員が競合他社へ転職したため、パソコン端末の調査を依頼。
ご提案・作業内容
退職者が使用していたパソコン内から削除データを復元するとともに、USB 接続履歴、ストレージ使用履歴、Web 閲覧履歴などから情報漏えい調査を実施。
調査機器
ノートパソコン 2 台 / 外付けハードディスク
調査結果
社内のメールアカウントから、対象者の使用メールアドレス宛てにメールを送信した痕跡を確認。また、パソコン内から短時間で数万単位のファイルが削除された痕跡が確認できた。復元作業により復元に成功したデータと調査レポートをあわせてご納品。調査結果の情報をもとに、後日依頼者より退職者本人に確認したところ、USBを使用して社外へデータを持ち出したことを認めた。
Case2 削除復旧・使用履歴調査
調査背景
退職した社員から情報漏洩の疑いがある。退職者は競合他社へ転職済。その際、顧客情報やマニュアルを含めた機密データを持ち出している可能性があるため、当社に調査をご依頼。
ご提案・作業内容
退職者が使用していたパソコンの「証拠保全」と「削除データ復旧」を行う。その後、情報を持ち出す際に使用する可能性のある外部接続機器、クラウドサービスの利用履歴を調査。
調査機器
ノートパソコン 1 台
調査結果
USB 接続履歴、削除Office データ、検索キーワードを調査した結果、転職先にデータが持ち込める状態になっている事が確認された。更に、退職者のインターネット閲覧履歴・検索キーワードの解析から、業務に関係のない検索履歴を確認。業務時間中の職務怠慢の可能性も併せて報告。
Case3 秘密情報持出し調査
調査背景
退職した社員がほとんどのデータを削除している。メールの他にも外付けHDD やスマートフォンのデータも削除されている。不正を行っていた可能性もあるため当社へ調査をご依頼。
ご提案・作業内容
退職者が使用していた機器の「証拠保全」と「削除データ復旧」を実施。その後、メールの送信履歴や、情報を持ち出す際に使用する可能性のある外部接続機器、クラウドサー ビスの利用履歴も調査をご提案。
調査機器
デスクトップパソコン 1 台 / 外付けハードディスク 1 台 / スマートフォン 1 台
調査結果
調査の結果、退職者の私用アドレス宛てに見積書や顧客リストを送信していたことが発覚。調査結果をレポートにまとめてご報告。