横領・着服とは

横領で、会社倒産という事態にも発展

2015年の統計になりますが、横領容疑での逮捕者は全国で814人(暫定値)。学校法人の部長から企業の課長まで立場はさまざまで、被害総額は実に全国で1年間142億円にも達しました。企業規模を問わず、たった一人の社員や役員などが犯したこうした不祥事が発端となり、会社の信頼そのものまでも失墜したという例も多く見受けられます。なかには会社倒産という事態に発展したケースもあるようです。ここでは、近年に起きた事件をいくつか見ていきます。

執行役員が、請求書偽造で10億円着服

大手食品企業の子会社で執行役員だった男性が、約11年間で9億8千万円の金額を着服していました。この元役員の男性は、2004年6月から2015年3月までの間に、取引の請求書などを偽造して着服。その着服したお金を私的に流用していたと見られています。

不正作成の小切手を使い、
女性やギャンブルに24億円を貢ぐ

製紙会社の子会社に勤めていた総務部長が、2013年の2月から3月にかけて不正に作成した小切手を使用し、複数回にわたり会社の銀行口座から約6,600万円を横領したとされ、2016年6月1日に逮捕されました。この男性は、他にも、2000年4月から2015年4月までの間にも合計約24億7600万円をさまざまな手口で横領し、女性との交際費や競馬などのギャンブル、株などの投資に使ったと見られ捜査が行われています。

資金送金時に一部を抜き取り、
掛け金24億円を横領

県の建設業厚生年金基金の掛け金約24億円を、当時事務長であった男が横領しました。この事件で男性は、資金を送金する際に一部を抜き取るという手口で、44回にわたり、計約28億8000万円を抜き取っていました。2014年6月25日に行われた裁判では、業務上横領罪と収賄罪の最高刑である 懲役15年と追徴金430万円の判決が言い渡されています。

4カ月に渡って、
こっそりイベント費用を着服

県の男性職員(20代)がイベント関連費用など計約175万円を着服していたとして、県はこの職員を懲戒免職処分としたと発表。さらに、当時上司だった50代の男性管理職も、管理責任を問い訓告の懲戒処分としました。これは、男性が当時所属していた県情報政策課が実施した関連イベントで、約4カ月の間に行われた着服事件と見られています。